【医師監修】生理前に快便だと妊娠してない？妊娠超初期に便秘の症状が出やすい原因も解説

妊娠しているかどうかは、便通の状態だけでは判断できません。

妊娠初期は便秘になりやすい傾向があるものの、個人差があります。妊娠しても快便な人もいれば、便通が乱れる人もいるのです。

また、妊娠のサインが便通ではなくほかの症状として現れることもよくあります。

そのため、便通だけではなく、ほかにも気になる症状がないかをあわせてチェックすることが大切です。

妊娠すると便秘になりやすくなるのは、妊娠状態を保つために「プロゲステロン」というホルモンの分泌量が増えることが原因です。

このホルモンには、筋肉を緩める働きがあり、腸などの消化管の筋肉も緩めてしまいます。その影響で、腸のぜん動運動が鈍くなり便秘を招くのです。

また、プロゲステロンには体に水分を蓄える作用もあります。そのため、大腸で水分が吸収されて便の中の水分が減り、便が硬くなってしまうのです。

便通だけでは妊娠しているかを判断することはできません。では、どうすれば妊娠しているかを確かめられるのでしょうか？

ここでは、妊娠の確かめ方について解説します。病院を受診する前に自宅で手軽にできる方法もあるので、確認してみてくださいね。

「妊娠したかな？」と思ったら、妊娠初期によくみられる以下のような兆候がないかチェックしてください。

なお、妊娠初期に現れる症状は人によって異なります。このほかにも気になる症状がないか確認しておきましょう。

妊娠初期の兆候が見られたり生理が遅れたりしている場合は、妊娠検査薬で確認してみましょう。

市販されている一般的な検査薬の場合、生理予定日の1週間後以降から検査が可能です。適切なタイミングに正しい方法で検査すれば、その信頼性は99%以上といわれています。

ドラッグストアや薬局、ネット通販などで購入できるので「妊娠したかも」と思ったら使ってみてください。

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、必ず産婦人科を受診してください。検査結果が陽性でも、子宮外妊娠など正常妊娠ではない場合もあります。

また、妊娠検査薬で陽性が出ただけでは妊娠確定とはなりません。病院の検査で、胎嚢（赤ちゃんが入っている袋）と赤ちゃんの心拍が確認できてはじめて妊娠が確定します。

胎嚢は妊娠4〜5週頃、赤ちゃんの心拍は妊娠5〜6週頃からでないと確認できません。この時期は妊娠検査薬で陽性が出てから1〜2週間後にあたるので、この頃を目安に受診しましょう。

妊娠すると、プロゲステロンなどのホルモン分泌量が増えることで、便秘になりやすくなります。一方、生理前はホルモンバランスの変化で快便になったり下痢になったりしやすくなります。

しかし、生理前や妊娠初期の便通の変化には個人差があるため、便通だけで妊娠しているかを判断することはできません。生理がこない・胃がムカムカする・いつも眠いなど気になる症状がないかをチェックして、妊娠検査薬で妊娠の可能性を確認しましょう。

妊娠検査薬で陽性が出たら、1〜2週間後を目安に産婦人科を受診してくださいね。

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