
「育児をしていると発狂しそうになることもあるけど…。」紺野あさ美さんインタビュー Vol.3
子どもたちが、育児のパートナーのような存在になってきてくれているのかもしれない
──今回は、紺野さんの育児への思いについてお伺いできればと思います。4人のお子さんを育てる中で、どんなことをモチベーションにしていますか?
子どもたちがくれる愛情表現にとても癒されています。最近は寝る前に「ママ大好き!」と言ってくれるようになりました。最初は私から、「おやすみ大好きだよ」と繰り返し言っていたら特に5歳の長男がよく言ってくれるようになって、それが今では毎晩の習慣になっています。子どもたちの「大好き」や、「ママとあれがしたい〜」と言ってくれるのが嬉しいですね。同時にそのたびに、”これってあと何年言ってくれるかな”と考えると、今を大事にしたいという気持ちにもなります。
あとはスマホの写真フォルダで、”1年前の今日”の写真を提案してくれる機能があるのですが、それを見て懐かしんだり子どもたちの成長を感じています。そこから他の写真や動画も見てしまったりして…あれは良い意味で時間泥棒ですね。笑

──とてもよく分かります。笑 日々成長していく4人のお子さんですが、成長を実感したエピソードはありますか?
子どもが冬休み期間だった時にお手伝い表があったのですが、それに記入する目的もありましたがお風呂掃除を7歳の長女と5歳の長男がやってくれるようになったことですね。もちろん、簡単なお掃除にはなりますが、このあいだまで小さかったのに「もうこんなことをお願いできるようになったんだな」と感慨深いものがあります。
些細なことではあるのですが、他にも、飲み物をコップに自分で入れられるようになったりだとか、少し前までは照れ屋で挨拶もちゃんとできずモジモジしていたところから、今ではしっかりできるようになったり。あとはきょうだいが多いので、下の子のお洋服のセットやおむつを持ってきてほしいとお願いすると受けてくれたりもしますね。もちろん、たまに間違ってしまうことがあったりもありますが、自分から家事を手伝ってくれるようになったことには成長を実感します。そういう意味では、子どもたちが徐々に育児のパートナーのような存在にもなってきてくれているのかもしれません。
視聴者の方からのコメントに勇気をもらえた
──日頃からSNS、特にYouTubeで発信されている紺野さんですが、その背景や思いについて聞かせてください。
1番は、社会との繋がりを持ちたかった、という点ですね。1人目、2人目の子どもの時は、お仕事もほとんどしていなかったので社会と切り離された感覚でした。その頃は、まだ育児に慣れていなくてよく悩んでいた時期でもあったので、そういった話をSNSを通じてできたりだとか、視聴者の方からのコメントを通じて悩んでいるのは自分だけじゃないと勇気をもらえたりしました。
また一方で、投稿をする時には見てくださっているママさんパパさんのプレッシャーであったり、傷つけてしまいかねない言動がないか注意をしています。こちらにそのつもりがなくても、それが見てくださる視聴者の方にとってネガティブな印象を持たれるケースもあると思っています。育児に関しては本当に多種多様な課題や悩みがあるので、そのあたりはしっかり配慮しつつ発信をするようにしています。
──これまで、視聴者さんからのコメントでどのようなものがありましたか?
以前、長女が溶連菌とインフル、アデノをトリプルで感染したことがあるのですが、その時のことを動画にしたことがあります。その動画のコメント欄で「子どもが体調を崩した時にはこの動画に帰ってきています」という声をいただきました。もちろんトリプル感染は大変な経験ではあったけど、その時の様子を発信することで視聴者の方のちょっとした支えになることができたと感じ、嬉しい瞬間でした。
他にも、子どもがヨギボーのビーズクッションを切ってしまい、中身が全部出た時の様子を動画にしました。そのときは粛々とお掃除をしたのですが、コメント欄で「家財保険が使えるかも」という声をいただきました。それをまた他の動画で紹介したら、そのコメント欄で、「先日子どもがテレビを壊してしまった時にあの動画を思い出しました」というコメントをいただいて。そういった連鎖もいいなと思いました。あとは、食べ物に関するコメントもよくいただきます。おすすめのアレンジレシピやコストコのおすすめ品など、いつも参考にさせてもらっていますね。
もっと多くの人が、色々な人に頼れる社会になれたら
──これからも続いていく4人のお子さんの育児、ご家族との生活ですが、”こういう社会になったらより良いな”と思うことはありますか?
もっと多くの人が、色々な人に頼れる社会になったらいいなと思います。公的な機関や制度もそうですが夫婦間や親戚、周りにいる人たちとの間でも。あとは、自分を追い込みすぎないということもとても大事だと思っています。大変だなと思うことは手を抜くのも正解だし、人やモノに頼るべきだと思っています。
今4人目が生まれてから特に強く思うのが、1人目の時もこれくらい楽しめていたらよかった、ということ。今は4回目だからかもしれないですが、この時間は一瞬で過ぎてしまうなと。今は子育てを経験して、泣いていても「そうだよね、泣いちゃうよね〜」と考えられる余裕が少し生まれました。この時間は有限なんだ、ということを常に頭におきながら、その時間を大事にしていきたいです。
─最後に育児に奮闘するママへ、紺野さんからエールをお願いします。
育児をしていると、本当に大変なことだったり発狂しそうになることもあるけど、それは何もおかしいことではないと思っています。みんなそうだし、実際に私もそうだし。たとえば、SNSでキラキラしているように見えるママさんも、見えないところではたくさん苦労していることもあるはず。だからそういうことも思いながら、日々、子どもの食べこぼしを拾ったりしていければと思っています。育児だから”こうしなきゃ”というのはなくて、大変な中でも自分にとっての楽しいことも見つけながら、明るく子育てしていきたいなと思うので、一緒に頑張りましょう!
