
【医師監修】妊活は何から始める?体験談・妊娠しやすいタイミングも紹介
「妊活」は、子どもを授かることを希望するカップルが、妊娠の可能性を高めるために行うさまざまな準備のことです。「赤ちゃんが欲しい」と思ったら、夫婦で妊活や子どもについて話し合いましょう。
本記事では、妊活をこれから始める人に向けて、最初の一歩から具体的な取り組み方まで、わかりやすく解説します。妊娠しやすいタイミングや妊活中の過ごし方のコツなど、妊活を成功に導くアドバイスをお届けします。
「妊活」は、子どもを授かることを希望するカップルが、妊娠の可能性を高めるために行うさまざまな準備のことです。「赤ちゃんが欲しい」と思ったら、夫婦で妊活や子どもについて話し合いましょう。
本記事では、妊活をこれから始める人に向けて、最初の一歩から具体的な取り組み方まで、わかりやすく解説します。妊娠しやすいタイミングや妊活中の過ごし方のコツなど、妊活を成功に導くアドバイスをお届けします。
妊活とは?

「妊活」とは、子どもを授かることを希望するカップルが、妊娠の可能性を高めるために行うさまざまな準備のことです。
排卵日に合わせて性行為をしたり、不妊治療を受けたりすることだけでなく、妊娠や子どもについて夫婦で話し合ったり、正しい知識を学んだりすることも妊活に含まれます。
妊活は女性のみの課題と思われがちですが、実は男性にも向き合ってほしい課題です。日本受精着床学会が不妊治療中の人を対象に行なった調査によると、男性が不妊の原因とされるケースは33%でした。
このことから、妊活は男女ともに向き合う必要のある課題であり、夫婦で協力して進めていくことが大切であることがわかります。
そもそも妊娠のしくみって?

妊活を進めるうえで、妊娠についての知識をつけておくことはとても大切です。
妊娠は、主に排卵・受精・着床という3つのステップを踏んで成立します。
排卵とは、脳からのホルモン刺激を受けて卵巣内の卵子が成熟し、卵巣から放出されること。
排卵された卵子は卵管に取り込まれ、精子と出会うのを待ちます。タイミングよく精子と出会い受精できたら、受精卵となって細胞分裂を繰り返しながら子宮へと移動します。
その後、受精卵が子宮内膜に着床し、順調に成長できれば妊娠成立です。
排卵された卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は女性の体内に入ってから約72時間。この間に卵子と精子がタイミングよく出会うことで、はじめて妊娠が成立するのです。
妊娠しづらい原因にはどんなことが考えられる?

「妊活を始めればすぐに妊娠できる」というわけでは必ずしもありません。なかには、妊活を長く続けていても妊娠が成立しづらいケースもあります。
なかなか妊娠しないことにはさまざまな原因が考えられますが、主に以下の原因が挙げられます。
女性側の原因
排卵のトラブル
卵胞(卵子が入っている袋)が育たない、排卵がしづらい、排卵が起こっていない、などのトラブルがあります。原因はさまざまですが、極度の肥満や体重減少、ホルモンバランスの乱れなどが考えられます。
卵管のトラブル
卵管が塞がる「卵管閉塞」、卵管が狭くなる「卵管狭窄」などにより、精子と卵子がうまく出会えないことがあります。性器クラミジア感染症や子宮内膜症が原因となることがあります。
子宮のトラブル
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気や、過去の子宮の手術などにより、妊娠しづらくなっている場合があります。
子宮頸管のトラブル
子宮頸管(腟と子宮をつなぐ部分)に分泌される粘液の粘りが強かったり、精子を攻撃する抗体ができてしまったりして、精子が子宮に進めなくなることがあります。
男性側の原因
精子のトラブル
精子が作られていないケースや、精子の数が少ない・運動率が低いケースなどがあります。原因としては、精巣内の温度が高いことや先天的な特性、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などの感染症が挙げられますが、原因がわからないこともあります。
精子の通り道のトラブル
精子の通り道が詰まることで、精液内の精子が少ない・まったくない状態になる場合があります。精巣上体炎など過去の炎症が原因になりえます。
性交渉のトラブル
勃起障害(ED)や腟内射精障害など、性行為で射精できないケースが挙げられます。ストレスや妊娠へのプレッシャー、糖尿病などが原因と考えられます。
上記のほか、女性・男性の年齢が関係していることも。
また、複数の原因が重なっているケースもあれば、原因がわからないケースもあります。
妊活って何をすればいいの?

「赤ちゃんがほしい」と思っても、何から始めればよいのかわからない人もいるでしょう。妊活は妊娠する女性だけでなく、夫婦で進めることが大切です。ここでは、妊活の進め方を紹介します。
夫婦で妊活や子どもについて話し合う
まずは、夫婦で妊活や子どもについて話し合いましょう。夫婦でしっかり話し合うことで、未来の家族のあり方を共有でき、2人の絆を深めることにもつながります。
夫婦で話し合っておきたいこと
いつ頃赤ちゃんが欲しいか
何人子どもが欲しいか
不妊治療をするか
生活習慣や健康状態の確認(喫煙や飲酒など)
出産後の仕事や育児などのプラン
夫婦で話し合うことで、妊娠や子どもに対する思いを共有し、足並みを揃えることができます。2人で力を合わせて妊活に取り組むために、子育てに対する価値観やライフプランなどを夫婦で話し合いましょう。
妊娠しやすい時期を把握する
妊娠しやすい時期を確認しましょう。
妊娠しやすい時期は排卵日前後の数日間で、特に排卵日の3日前から排卵1日後頃が最も妊娠しやすいタイミングとされます。一般的な28日周期で生理がみられる女性の場合、生理開始から約2週間後が排卵日の目安です。
月経周期には個人差があり、体調によっても変動するため、正確に把握するのは難しいでしょう。しかし、以下の方法を試すことで、排卵のタイミングをある程度予測することができます。
排卵日を予測する方法
基礎体温を測る
毎朝起床時に婦人体温計を使って体温を測定し、記録します。低温期から高温期に変わったタイミングが排卵日と予測されます。一般的な体温計では0.1℃単位でしか測定できないので、0.01℃単位で測れる婦人体温計を使用しましょう。
月経周期から予測する(オギノ式)
次の生理予定日の14日前を排卵日の目安として予測する方法もあります。オギノ式では、排卵日の前後2日を含めた5日間を排卵予定日と考えます。
排卵検査薬を使用する
尿中の「黄体形成ホルモン(LH)」の量から排卵日を予測します。排卵検査薬で陽性が確認されたあと、約2日以内に排卵が起こるのが一般的です。
おりものの性状を確認する
排卵日が近づくと、おりものの量が多くなるとされます。卵の白身のようなゼリー状のおりものが出るようになり、指に取ると10センチ以上糸を引くようになります。
排卵日に合わせて性行為をする
妊娠しやすい時期に合わせて性行為を行いましょう。排卵日付近に、週3回程度タイミングをとれると理想です。
最も妊娠しやすいタイミング(排卵日前後)に性行為を行い、妊娠の確率を上げる方法を「タイミング法」といいます。
タイミング法は比較的簡単に実践でき、費用や体への負担がかかりにくい方法です。しかし、夫婦2人だけで行う場合、排卵日の予測がズレてしまう可能性も。
タイミング法をしばらく試しても妊娠しない場合は、一度医療機関に相談してみましょう。
妊娠しづらいと感じたら検査を受ける
タイミング法を試してもなかなか妊娠しないときは、医療機関で検査を受け不妊の原因を調べましょう。
検査を受け、妊娠を困難にしている原因をいち早く解明できれば、治療により妊娠を実現できる可能性が高くなります。
主な検査は以下の通りです。
女性の検査
内診・経腟超音波検査
子宮や卵巣、子宮内膜の状態を確認します。子宮筋腫や卵巣嚢腫などの病気が見つかることもあります。
血液検査
排卵や妊娠にかかわるホルモンの分泌状態や感染症の有無、全身疾患の有無などを調べます。ホルモンバランスは月経周期の時期によって変わるので、何回かに分けて検査を行います。
子宮卵管造影検査
卵管がふさがっていないか、子宮の形に問題がないかなどを調べます。少し痛みを感じますが、この検査によって卵管の通りがよくなり、自然妊娠につながることも少なくありません。
フーナーテスト
射精された精子が子宮に進入できているかを調べます。ただし、医学的なエビデンスが少ないため、フーナーテストを推奨しない医療機関もあります。
男性の検査
精液検査
精子の量・濃度・運動率・形態を調べます。検査前には2~7日間禁欲する必要があります。
泌尿器科的検査
超音波検査で陰嚢や精巣の状態を観察したり、採血によってホルモンや染色体の状態などを調べたりします。
妊活の進め方を相談する
検査の結果をもとに、医師と妊活の進め方を話し合いましょう。原因に応じて最適な治療法が異なるので、医師と相談しながら今後の対応を検討してくださいね。
一般的な方法として、主に以下が挙げられます。
妊活で行われる主な方法
タイミング法
超音波検査やホルモン検査などで排卵日を予測し、妊娠しやすいタイミングで性行為を行う方法です。検査で問題がみられなかった男女が医療機関でタイミング法を行った場合の妊娠率は、1周期(月経が始まった日から次の月経が始まる前の日まで)では5%ですが、半年後にはおよそ50%になります。
排卵誘発法
排卵誘発剤を使って、排卵を促す方法です。排卵がされていない・起こりにくい場合に、タイミング法や人工授精などとあわせて行われます。
人工授精
あらかじめ採取した精液から元気な精子を取り出し、排卵の時期にあわせて子宮内に注入する方法です。精子の数が少ない、子宮頸管を精子が通過しない、勃起障害や腟内射精障害がみられるなどの場合に行われます。
体外受精
精子と卵子を体外で受精させ、数日間培養してから子宮に戻す方法です。タイミング法や人工授精などほかの治療法で妊娠に至らなかった場合に行われます。
顕微授精
精子と卵子を体外で受精させる点では体外受精と同じですが、顕微授精では顕微鏡を使って1つの精子を卵子に直接注入します。体外受精では受精しなかった場合や、精子の数がかなり少ない場合などに行われます。
妊活はいつから始めればいい?

妊活を始める最適なタイミングは「赤ちゃんがほしい」という気持ちが夫婦で共有できたときです。
女性は20代から30代前半が妊娠の適齢期とされています。35歳以上は妊娠率が低下するため、できるだけ早めに始めるのが望ましいでしょう。
また男性も、35歳以上になると、1年以内に妊娠する確率が25歳未満の半分になるという報告があります。
このことから、夫婦ともに35歳以上の場合は、特に早めに妊活を開始することが望ましいです。
妊活中はどう過ごせばいい?

妊活中は妊娠しやすい体づくりを行うことが大切です。ここでは「赤ちゃんが欲しい」と思ったときから気をつけたいポイントを紹介します。
バランスのよい食事を摂る
1日3回、栄養バランスの取れた食事を摂りましょう。特に女性は、葉酸・鉄・カルシウムを意識して摂取することが大切です。
なかでも葉酸は、赤ちゃんの神経系の発達に欠かせません。普段の食事に加え、サプリメントなどでさらに1日400μgを摂取するようにしましょう。
葉酸を多く含む食品
ブロッコリー
アボカド
サツマイモ
納豆
玄米
イチゴ
また、男性は亜鉛を含む食材を積極的に摂取するとよいでしょう。亜鉛には精子の運動率を上げる働きがあるとされています。
バランスのよい食事を意識しながら、日々の献立に取り入れてみてくださいね。
亜鉛を多く含む食品
牡蠣
ホタテ
たらこ
うなぎ
にんにく
卵黄
適度に体を動かす
妊活中は適度な運動も大切です。
妊娠には体力が欠かせません。日常的に体を動かして筋肉をつけましょう。
ウォーキングやヨガ、ストレッチなどの軽い運動なら継続しやすくおすすめですよ。
タバコをやめる
タバコを吸うと、妊娠しづらくなる可能性が高くなります。
男性の喫煙は精子の数や運動率に悪影響を及ぼすとされており、女性の喫煙も不妊や流産の原因になることがあるのです。
また、喫煙により、妊娠を希望してから妊娠成立までの期間が長くなることも報告されています。受動喫煙でも健康に悪影響を及ぼすため、妊娠を希望したときから夫婦で禁煙することが大切です。
お酒を控える
お酒の飲みすぎにも注意しましょう。
妊活中にアルコールを過剰に摂取すると、受精や着床がしにくくなるという報告があります。
また、妊娠に気づかずにお酒を飲みすぎた場合、赤ちゃんが「胎児性アルコール症候群(FAS)」を発症し、流産や先天異常などが生じる可能性があります。
赤ちゃんがほしいと思った段階でお酒を控えるようにしましょう。
カフェインを摂りすぎない
妊活を始めたら、カフェインを摂りすぎないようにしましょう。カフェインは、コーヒー・緑茶・紅茶などに含まれています。
妊娠に気づかずにカフェインを過剰摂取すると、赤ちゃんが低出生体重児になったり、赤ちゃんの将来の健康リスクが高まったりすることがあります。
妊活中のカフェインの摂取量について具体的な基準はありません。しかし、海外の公的機関は、妊娠中は1日あたり200〜300mg(コーヒー2杯程度)にとどめるよう求めています。
この量を目安に、カフェインを摂りすぎないよう注意しましょう。
十分に睡眠をとる
妊活中は十分に睡眠をとりましょう。睡眠不足になるとホルモンバランスが崩れ、排卵サイクルに悪影響を与えることがあります。また男性も、睡眠不足によって精子に影響を与えるという報告もあります。
毎日同じ時間に起床・就寝することを意識し、朝日を浴び体内時計を整えましょう。自分に合う寝具や枕を選べば、寝室の環境が整い質のよい睡眠をとりやすくなりますよ。
ストレスを発散する
妊活中にストレスを感じるとホルモンバランスが乱れ、排卵のタイミングがずれたり、月経不順が起こったりする可能性があります。
不安なことがあれば、信頼できるパートナーや家族に話を聞いてもらいましょう。専門家に悩みを相談するのもよいですね。軽い運動をしたりマッサージをしたりと、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
体重の増えすぎ・減りすぎに注意する
妊活中は、体重を適切に管理することも大切です。
体重が増えすぎて肥満になると、卵巣の働きに悪影響を及ぼすほか、流産や早産の可能性が高まります。逆に体重が減りすぎると、排卵が正しく行われず妊娠の確率が下がってしまう可能性も。
過去には、BMI値が19〜22.9だと妊娠率が最も高いという調査結果があります。妊活中はBMI値がこの範囲に収まるよう、バランスのよい食事や適度な運動を心がけましょう。
「不妊症」とは?

妊活について調べていると「不妊症」という言葉を目にすることもあるでしょう。
不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が、避妊をせずに1年以上性生活を続けても妊娠しない状態のことです。赤ちゃんを希望するカップルの10〜15%が不妊症とされ、健康な夫婦の1割以上が不妊に悩んでいると考えられています。
不妊症にはさまざまな原因が考えられるため、検査を通じて原因を明らかにすることが大切です。そのうえで、医師と相談しながら、それぞれに合った治療法で妊活を進めていくことになります。
不妊治療はどうして必要なの?

年齢を重ねるにつれ、自然な妊娠の成立が次第に困難になっていきます。
不妊で悩んでいる人の割合は、女性が25〜29歳の場合は8.9%なのに対し、35〜39歳では21.9%、44〜44歳では28.9%と、年齢とともに増加。つまり、年齢が上がるにつれ自然に妊娠する確率が低くなっているのです。
また、女性だけでなく、男性の年齢も妊娠率に影響するという報告もあります。
女性も男性も、加齢とともに卵子や精子の機能が変化するため、年齢が上がるにつれ妊娠しづらくなるのです。
「子どもがほしい」と思ったら、なるべく早く適切な治療を始めることが大切です。
不妊の検査はいつから受けたほうがいい?

不妊の検査を受けるタイミングに正解はありませんが、妊娠しにくいと思ったら早めに検査を受けたほうがよいでしょう。
不妊症の定義は「妊娠を希望してから1年間妊娠しなかった場合」ですが、必ずしも1年待つ必要はありません。
自然妊娠の可能性は年齢とともに低下していきます。そのため、早いうちから妊娠しにくい原因を解明し、適切な方法で妊活を進めることが大切です。
少しでも妊娠しにくいと感じたら、2人で一度検査を受けてみてください。妊活をはじめるタイミングで検査を受ける人も多いですよ。なるべく早めに検査を受けることを心がけましょう。
先輩ママ・パパの妊活体験談
ほかの人が妊活にどのように取り組んでいるのか気になりながらも「聞いていいのかな?」「ちょっと相談しづらい…」と悩んでいる人もいるでしょう。
そこでトモニテ編集部では、妊娠・出産を経験したママ・パパ200人を対象に、妊活や不妊治療に関するアンケートを実施しました。
「妊活でみんなは具体的に何をしたの?」「不妊の検査はいつから受ける?」などのさまざまな疑問の解消につなげるために、ぜひ参考にしてくださいね。
妊活をはじめたのはいつ?
妊活は「子どもがほしい」と思ったときにはじめるのが最適とされますが、具体的に何歳ごろから取り組む人が多いのでしょうか。
妊活をはじめたときの女性の年齢・男性の年齢について調査すると、以下の結果となりました。
妊活をはじめたときの女性の年齢

妊活開始時の女性の年齢として最も多かったのは「25〜29歳」で86人(43%)でした。
4割以上の人が、女性が20代後半のときに妊活をはじめたことがわかります。
次いで多かったのは「30〜34歳」で64人(32%)、「〜24歳」で31人(15.5%)でした。40代以降に妊活をはじめる人もいるようですね。
妊活をはじめたときの男性の年齢

妊活をはじめたときの男性の年齢として最も多かった回答は「25〜29歳」で70人(35%)でした。女性・男性ともに20代後半で妊活をはじめた人が多いようです。
次いで多かったのは「30〜34歳」で65人(32.5%)、「35〜39歳」で43人(21.5%)という結果に。
女性よりも高めの年齢で妊活をはじめる人が多いことがわかりますね。
妊活をはじめてからどのくらいで妊娠した?

妊活開始から妊娠成立まで、どのくらいの期間がかかるものなのでしょうか。
調査したところ、最も多かったのは「4〜6ヶ月」で51人(25.5%)、2番目に多かったのは「〜3ヶ月」で41人(20.5%)でした。
半数近くが半年以内に妊娠していますが、なかには5年以上妊活を続けたという人もおり、妊娠成立までの期間は人それぞれであることがわかります。
なお、今回のアンケートでは、妊活をはじめたときの年齢が低いほど半年以内に妊娠するケースが多いこともわかりました。

妊活をはじめたときの女性の年齢が24歳以下の場合、半年以内に妊娠したケースは64.5%です。25〜29歳は46.5%、30〜34歳は43.8%、35〜39歳は25.1%と、年齢が上がるにつれ半年以内に妊娠が成立するケースが少なくなっていることがわかります。

男性についても同様のことがいえます。
妊活をはじめたときの男性の年齢が24歳以下の場合、半年以内に妊娠したケースは63.7%、25〜29歳なら50%、30〜34歳なら49.2%、35〜39歳なら34.9%、40歳以上なら27.3%という結果になりました。
年齢が上がるにつれ、妊娠成立までの期間が長くなる傾向があるといえそうです。
不妊の検査を受けたことはある?

不妊の検査を受けたほうがよいのか悩んでいる人もいるでしょう。
不妊の検査を受けたことがあるかを調査したところ、4割の人が「はい」と回答しました。検査を受けたことがある人にどのタイミングで受けたのかを尋ねると「妊活をはじめたとき」という回答が約47%を占めました。

妊活を始めるのと同時期に検査を受けるケースが多いようですね。
不妊治療を受けたことはある?

不妊治療を受けたことがあるかを調査したところ「はい」と回答した人は74人(37%)でした。4割近くの人に不妊治療の経験があるようです。
なお、今回のアンケートでは、妊活開始時の女性の年齢が上がるにつれ不妊治療を経験した人が多い傾向がありました。

妊活をはじめたときの女性の年齢と不妊治療の経験の有無との関係をみると、女性が24歳以下の場合、不妊治療を経験した人は25.8%、25〜29歳は37.2%、30〜34歳は37.5%、35〜39歳は43.8%、40歳以上は100%でした。
年齢とともに不妊治療を受ける割合が高くなっていることがわかります。
一方、男性については、女性と同様の傾向はあまりみられませんでした。

不妊治療を経験した人の割合は、男性が24歳以下の場合は36.4%、25〜29歳は31.4%、30〜34歳は38.5%、35〜39歳は44.2%、40歳以上は36.4%という結果に。
24歳以下のケースと40歳以上のケースで同じ割合となっており「男性の年齢が上がるにつれ不妊治療を受けた人の割合が高い」という傾向は、今回のアンケートからは読み取れませんでした。
どんな治療を受けた?

不妊治療を受けたことがある人に、どのような治療を受けたかを尋ねたところ、最も多かったのは「タイミング法」で68人(88.3%)でした。9割近くの人が医療機関の指導のもとタイミング法を行っていたことがわかります。
次いで多かったのは「排卵誘発法」「人工授精」でそれぞれ41人(53.2%)、「体外受精」で24人(31.1%)、「顕微授精」で15人(19.4%)でした。
不妊治療にかかった費用は?
不妊治療を行ううえで気になるのがお金の面。実際にどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
不妊治療を受けたことがある人に費用の総額を尋ねたところ、最も回答数が多かったのは「10万円未満」で29人(37.7%)でした。
次いで多かったのは「10万〜50万円未満」「50万〜100万円未満」でそれぞれ16人(20.8%)、「100万〜200万円未満」で10人(13%)でした。
約8割の人は、不妊治療の費用総額が100万円未満だったようです。
しかし、なかには300万円以上かかった人も4人おり、そのうち3人はタイミング法・排卵誘発法・人工授精・体外受精・顕微授精を、1人はタイミング法・排卵誘発法・人工授精・体外受精を受けたと回答しています。さまざまな治療を受けたことで費用が高額になったのかもしれません。
このことから、治療法によっては高額な費用がかかることもあるといえるでしょう。
パートナーは妊活や不妊治療に協力的だった?

妊活や不妊治療はパートナーと協力していくことが大切です。
パートナーが妊活・不妊治療に協力的だったかを調査したところ、175人(87.5%)が「はい」と回答していました。
9割近くの人が、パートナーも妊活に対して前向きに取り組んでいたと答えています。
一方「いいえ」と回答した人も15人(12.5%)いたことから、必ずしもパートナーの協力を得られるわけではないこともわかります。
妊活でつらかったことは?

妊活は精神的・身体的に負担がかかり、つらい気持ちになることもあります。妊活中、先輩ママ・パパはどのような悩みを抱いていたのでしょうか。
妊活中につらかったことを調査したところ、最も多かったのは「不安・焦り」で109人(54.5%)でした。妊活中は「このまま妊娠しなかったらどうしよう」と不安に陥ることもあります。それだけでなく、SNSなどで友人の妊娠・出産報告を受け、焦ったり取り残された気分になったりすることも。これが精神的なプレッシャーにつながるのかもしれません。
次いで多かったのは「仕事などとの両立」で50人(25%)、「身体的・肉体的な負担」で48人(24%)でした。仕事で疲れているなか妊活のタイミングをはかることや、治療による副作用などでつらい思いを抱いた人も多いようです。
そのほか、パートナーからの協力を得られないことで、つらさやもどかしさを感じた人も見られました。
妊活のために取り組んだことは?
妊娠成立に向けて、先輩ママ・パパたちはどのような取り組みを行ったのでしょうか。アンケートに寄せられたコメントを見ていきましょう。
基礎体温をつけた

韓流ドラマ好き母さんさん/50代女性/自営業/関東地方在住/2児のママ

木村りなさん/30代女性/専業主婦・主夫/関東地方在住/2児のママ

パンダさん/40代女性/パート・アルバイト/近畿地方在住/1児のママ
サプリメントを飲んだ

るっちさん/30代女性/パート・アルバイト/九州・沖縄地方在住/1児のママ

すいちゃんさん/40代女性/パート・アルバイト/中部地方在住/2児のママ

WINさん/40代女性/パート・アルバイト/関東地方在住/1児のママ

まみこさん/30代女性/会社員(正社員)/関東地方在住/1児のママ
排卵日を把握した

たろいもさん/30代女性/専業主婦・主夫/中部地方在住/1児のママ

さっちゃんさん/30代女性/専業主婦・主夫/中国地方在住/2児のママ

ゆうちんさん/20代女性/専業主婦・主夫/関東地方在住/1児のママ

あみさん/20代女性/専業主婦・主夫/中国地方在住/2児のママ

ロッチャンさん/40代女性/会社員(正社員)/中部地方在住/2児のママ
生活習慣を見直した

韓流ドラマ好き母さんさん/50代女性/自営業/関東地方在住/2児のママ

むぅちゃんさん/40代女性/会社員(契約・派遣社員)/近畿地方在住/1児のママ

Ninaさん/50代女性/専業主婦・主夫/九州・沖縄地方在住/2児のママ

ももかさん/40代女性/自営業/関東地方在住/2児のママ

あべべさん/30代女性/専業主婦・主夫/近畿地方在住/2児のママ

おもちさん/40代女性/専業主婦・主夫/四国地方在住/1児のママ

たみこさん/30代女性/専業主婦・主夫/関東地方在住/2児のママ
夫婦で将来について話し合った

さやえんどうさん/20代女性/専業主婦・主夫/近畿地方在住/1児のママ

ゆきさん/30代女性/パート・アルバイト/中部地方在住/1児のママ

ゆでたまごさん/30代女性/専業主婦・主夫/四国地方在住/1児のママ

はなさん/40代女性/パート・アルバイト/東北地方在住/2児のママ

まるまるさん/40代女性/専業主婦・主夫/関東地方在住/1児のママ

ぱにさん/30代女性/会社員(正社員)/関東地方在住/1児のママ
そのほか「夫にも排卵周期などの知識を持ってもらった」「子持ちの友人から妊活の体験談を聞くようにした」などの回答も寄せられました。
夫婦でよく話し合ったうえで、健康的な生活習慣を心がけながら妊活を進められるとよいですね。
これから妊活をはじめる人へのメッセージ
これから妊活をはじめる人・妊活中の人に向けて、先輩ママ・パパからメッセージをもらいました。妊活はつらいこともありますが、少しでも前向きな気持ちになれるよう参考にしてくださいね。

るっちさん/30代女性/パート・アルバイト/九州・沖縄地方在住/1児のママ

かなめちゃんさん/30代女性/専業主婦・主夫/近畿地方在住/1児のママ

るぅさん/20代女性/専業主婦・主夫/関東地方在住/1児のママ

しそうぇーぶさん/40代女性/専業主婦・主夫/中部地方在住/1児のママ

もこさん/30代女性/専業主婦・主夫/関東地方在住/2児のママ
妊活についてよくあるQ&A

ここでは、妊活に関するよくある質問と答えをまとめました。
妊活でパパが気をつけることは?
生活習慣を見直したり、必要な検査を受けたりしましょう
妊娠の可能性を高めるためには、日々の生活習慣の改善が大切です。適度な運動やバランスのよい食事を心がけ、喫煙や過度の飲酒も控えましょう。また、精液検査を受けることで、精子の数や運動率に問題がないかを確認することができます。妊活の第一歩として受けてみてくださいね。
妊活を始めて平均何回目で妊娠できる?
年齢や生活習慣などによって大きく異なり、医学的根拠のあるデータもありません
妊活開始から何回目の性行為で妊娠できるかについて、明確なデータはありません。妊娠までの期間や性行為の回数は、年齢や健康状態、生活習慣などによって個人差があるため、一概に「平均何回」と言うことはできないのです。

また、妊活中は性行為の回数・頻度が多ければよいというわけではありません。むしろ、毎日性行為をすれば精液の量や精子の数も減少しますので、回数をこなすことよりも適切な時期に行うことのほうが重要とされています。
不妊治療は保険適用される?
保険適用の対象ですが、一部の治療は年齢や回数に制限があります
2022(令和4)年4月より、不妊治療に保険が適用されるようになりました。対象となる治療は、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療、体外受精・顕微授精・採卵・受精卵や胚の培養・胚凍結・胚移植などの生殖補助医療です。これらの治療費の自己負担額は3割に抑えられ、高額になる場合は高額療養費制度を利用することもできます。ただし、体外受精と顕微授精については、治療開始時に43歳未満であること、回数は最大通算6回まで、といった制限があります。不妊治療の保険適用については、厚生労働省・こども家庭庁のホームページで確認できるので、気になる人は調べてみてくださいね。
夫婦で協力して妊活を進めよう。不妊の検査も早めに受けるのがベター

妊活は、子どもを授かることを希望するカップルが、妊娠の可能性を高めるために行うさまざまな準備のことです。
妊活は病院で不妊治療をすることだけを指すのではありません。夫婦で子どもについて良く話し合い、妊娠についての正しい知識を得ることも妊活の一つです。
自然妊娠率は年齢とともに低下します。「赤ちゃんがほしい」と思ったときや「妊娠しにくいな」と感じたときは、不妊の検査を受けてみましょう。そして、必要に応じて妊活の進め方を医師と相談してみてください。
- 年齢を重ねると、自然な妊娠成立の確率が低下する
- 妊娠しやすい時期を把握し、排卵日にあわせて性行為を
- 妊娠しづらいと思ったら2人で不妊の検査を受けよう
- 検査結果に応じて医師と妊活の進め方を話し合おう
- 妊活中は生活習慣の改善やストレス発散を心がけよう
出典
- 日本産婦人科医会,「5.不妊の原因と検査」,2025/2/26閲覧
- 日本生殖医学会,「Q22. 女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?」,2025/2/27閲覧
- 日本産科婦人科学会,「不妊症」,2025/2/27閲覧
- 日本産科婦人科学会,「女と男のディクショナリー HUMAN+」,p63,2025/2/27閲覧
- 日本産科婦人科学会,「女と男のディクショナリー HUMAN+」,p62,2025/2/27閲覧
- 東京都,「いつか子供がほしいと思っているあなたへ」,p8,2025/2/27閲覧
- 日本生殖医学会,「Q7. 不妊症の検査はどこで、どんなことをするのですか?」,2025/2/27閲覧
- 東京都,「子供ができにくいかも?と思ったら:不妊の検査を受ける」,2025/2/27閲覧
- 日本産婦人科医会,「9.タイミング」,2025/2/27閲覧
- 日本生殖医学会,「Q8. 不妊症の治療にはどんな方法があり、どのように行うのですか?」,2025/2/27閲覧
- 日本産婦人科医会,「1.妊娠適齢年令」,2025/2/27閲覧
- 厚生労働省,「妊娠前からはじめよう!健やかなからだづくりと食生活BOOK」,p6,20253/3閲覧
- 東京都,「妊娠のために知っておきたい知識:妊娠のために知っておきたいこと」,2025/3/3閲覧
- 厚生労働省,「女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響」,2025/3/3閲覧
- 東京都,「健康な未来を決めるのは誰?〜たばこの”恐ろしさ”を知りましょう〜」,p4,2025/3/3閲覧
- 日本産婦人科医会,「飲酒、喫煙と先天異常」,2025/3/3閲覧
- 厚生労働省,「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A〜カフェインの過剰摂取に注意しましょう〜」,2025/3/3閲覧
- 日本生殖医学会,「Q6. どのくらい妊娠しないと不妊症の検査を受けたらいいですか?また、どこに行けば不妊症の説明が受けられますか?」,2025/3/3閲覧
- 厚生労働省,「令和4年4月から、不妊治療が保険適用されています。」,2025/3/3閲覧
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