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妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

基礎体温が高い状態が続くと「もしかして妊娠かな?」と期待する一方、不安な気持ちにもなりますよね。高温期が続く場合、妊娠している可能性がある一方、別の原因も考えられます。

この記事では、妊娠したときの高温期の特徴や妊娠以外で高温期が続く理由などについて詳しく解説します。

妊娠を希望している人や、高温期が続いていて不安や疑問を感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

基礎体温が高い状態が続くと「もしかして妊娠かな?」と期待する一方、不安な気持ちにもなりますよね。高温期が続く場合、妊娠している可能性がある一方、別の原因も考えられます。

この記事では、妊娠したときの高温期の特徴や妊娠以外で高温期が続く理由などについて詳しく解説します。

妊娠を希望している人や、高温期が続いていて不安や疑問を感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

基礎体温とは?

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

基礎体温とは、体が最低限のエネルギーしか消費していない状態で測定した体温のこと。通常は、朝目が覚めたときに寝たままの状態で測ります。

女性の場合、生理周期に合わせて低温期と高温期が交互に訪れます。一般的には、生理開始日から排卵にかけては低温期となり、排卵を境に高温期に切り替わります。

基礎体温が変化する周期を把握することで、排卵のタイミングや生理周期などを知ることができるのです。

妊娠すると高温期が続く理由は?妊娠していない時との見分け方

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

妊娠すると、高温期が通常よりも長く続くのが一般的です

生理が28日周期の場合、妊娠していないときは14日ほどで高温期が終わりますが、妊娠していると14日以上たっても体温が高い状態が続きます。

これは、妊娠を継続するために「プロゲステロン(黄体ホルモン)」というホルモンが分泌され続けるためです。

プロゲステロンには体温を上昇させる作用があるので、基礎体温が高い状態が保たれるのです。

どのくらい高温期が続いたら妊娠の可能性が高いかは、生理周期や人によって異なるため一概には言えません。しかし、生理周期が28日の場合は、16日以上高温期が続いたら妊娠している可能性があるといわれています。

妊娠以外の理由で高温期が続くことはある?

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

妊娠以外の理由でも基礎体温の高温期が続くことがあります。以下では、妊娠以外の理由で高温期が続く場合に考えられることを解説します。

ホルモン剤の影響

ホルモン剤を服用している場合、高温期が長く続くことがあります。

「デュファストン」や「ルトラール」、「プラノバール」といった黄体ホルモン剤には、基礎体温を上昇させるプロゲステロンが含まれます

そのため、体温が高い状態が保たれ、高温期がいつもより長くなることがあるのです。

ホルモンバランスの乱れ

ストレスや過度なダイエット、生活習慣の乱れなどによってホルモンバランスが崩れると、高温期が通常より長く続くことがあります

特に、基礎体温を下げる働きをもつ「エストロゲン(卵胞ホルモン)」というホルモンが少なくなると、高温期が長引いたり、顔のほてりやのぼせなどが現れたりすることがあります。

ホルモンバランスの乱れは生理不順を引き起こす原因にもなるため、生活習慣を見直してホルモンを整えることが大切です。

黄体存続症(ハルバン症候群)

「黄体存続症(ハルバン症候群)」は、黄体の寿命が通常よりも長くなり、生理が始まらない状態のことです。

黄体とは、排卵後に卵巣に残された卵胞(卵子が入っている袋)のことで、プロゲステロンを分泌し、受精卵が着床しやすい環境をつくる働きがあります。

通常、受精が成立しなければ黄体は退化しますが、黄体存続症では黄体が退化せず、プロゲステロンの分泌も続きます。その結果、妊娠していなくても高温期が長く続くようになるのです。

高温期が長く続く・生理がこないといった症状は、妊娠した場合にもみられる変化なので、妊娠と勘違いしてしまうこともあるでしょう。

高温期が長く続く場合はどうすればいい?

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

高温期が長く続き「妊娠かな?」と思ったら、何をすればよいのでしょうか?ここでは、高温期がいつもよりも長く続く場合の対応について解説します。

妊娠検査薬を使う

高温期が長く続いていて、妊娠の可能性がある場合は妊娠検査薬を使用しましょう

妊娠検査薬は、尿中に含まれる「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」を検出して妊娠の有無を判定します。適切な時期に使用することで、高い精度で妊娠しているかを確認することが可能です。

一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使用することが推奨されています。使うタイミングが早すぎると正しい結果を得られない場合があるため、適切なタイミングで使用するようにしましょう。

適切な時期に検査をして陰性となったにもかかわらず、高温期が続く場合は妊娠以外の原因が考えられます。医療機関を受診し、原因を明らかにしましょう。

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医療機関を受診する

妊娠検査薬で陽性が出たら産婦人科を受診し、妊娠の確定診断を受けましょう

妊娠検査薬で陽性が出ただけでは妊娠確定とはなりません。必ず病院で必要な検査を受け、医師による確定診断を受けるようにしてください。

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妊娠しても高温期がない・続かないことはある?

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

妊娠していても、基礎体温が低いままだったり、高温期が続かなかったりすることもあります。

基礎体温は、気温や体調、測り方などのちょっとしたことで変動します。そのため、実際には体温が高くなっていても、低温期が続いているように感じることもあるでしょう。

ただし、基礎体温の変化がなく横ばいの場合、排卵が行われていない可能性があります。また、高温期が短い場合は、プロゲステロンが十分に分泌されない「黄体機能不全」が原因であることも。

排卵が起こっていない場合や黄体機能不全の場合、不妊や反復流産につながることがあるといわれているため、高温期がない・続かない場合は医師に相談しましょう。

妊娠すると、ほかにどんな変化が現れる?

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

妊娠すると高温期が続くだけでなく、以下のような変化・症状も現れることがあります。

妊娠初期によくある症状

  • 吐き気や嘔吐(つわり)

  • 胸の張りや痛み

  • 倦怠感

  • 眠気

  • 便秘

  • 不安・イライラ

体の変化を感じたら、まずは妊娠検査薬を使って妊娠の可能性を確かめてみましょう。

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高温期が続く場合は適切な対処をしよう

妊娠した時の高温期の特徴は?基礎体温がずっと高い場合の対応も解説

基礎体温とは朝起きてすぐに測る体温のことで、妊娠すると高温期が長く続くようになるのが一般的です。

しかし、高温期が長引いているというだけで妊娠の有無を判断することは難しいでしょう。ホルモンバランスの乱れや薬などが原因であることもあるので「妊娠かな?」と思ったら、まずは妊娠検査薬を使って妊娠の可能性をチェックしてみてください。陽性が出たら妊娠している可能性が高いため、産婦人科で確定診断を受けましょう。

一方、高温期が続いているにもかかわらず陰性となった場合は、妊娠以外の原因が考えられます。医療機関を受診し、必要に応じて適切な治療を受けましょう。

  • 基礎体温とは寝起きに測る安静時の体温のこと
  • 妊娠するとプロゲステロンの分泌が続くため高温期が続く
  • 薬やホルモンなどの影響で高温期が続くこともある
  • 高温期が続く場合は妊娠検査薬や医療機関の受診で妊娠の有無を確認しよう
  • 基礎体温以外にも気になる症状・変化がないか確認してみよう

出典

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