
排卵痛は妊娠した時でも起こる?痛みのあとでも妊娠は可能?初期症状との違いも解説
排卵日の直前に性行為をして、後日排卵痛が起こると「妊娠してないのかな?」と不安になる人もいるでしょう。妊娠していても排卵痛は起こるものなのか、気になりますよね。
また、排卵痛のあとに性行為をしても妊娠できるのか、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、排卵痛と妊娠との関係性や、妊娠しやすいタイミングについて詳しく解説します。妊娠初期の痛みと排卵痛との違い、排卵痛がつらいときの対処法、注意が必要な症状なども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
排卵日の直前に性行為をして、後日排卵痛が起こると「妊娠してないのかな?」と不安になる人もいるでしょう。妊娠していても排卵痛は起こるものなのか、気になりますよね。
また、排卵痛のあとに性行為をしても妊娠できるのか、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、排卵痛と妊娠との関係性や、妊娠しやすいタイミングについて詳しく解説します。妊娠初期の痛みと排卵痛との違い、排卵痛がつらいときの対処法、注意が必要な症状なども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
排卵痛とは?

排卵痛とは、排卵にともなって起こる下腹部の痛みや違和感のことです。
排卵痛の感じ方や程度には個人差があり、痛みをわずかに感じる程度の人もいれば、日常生活に支障が出るほどの強い痛みを感じる人もいます。
以下では、排卵痛の具体的な特徴や原因、時期について詳しく解説します。
特徴
排卵痛は、左右どちらかの下腹部や腰のあたりに痛みを感じるのが特徴です。痛みの感じ方は人それぞれですが、チクチク・ズキズキと痛むことが多いでしょう。
痛みの強さにも個人差があり、軽い違和感を覚える程度の人もいれば、強い痛みを感じる人もいます。
また、毎月同じところが痛む場合もあれば、月によって痛む場所が変わる場合もあるのも特徴の一つです。
排卵痛の主な特徴・症状
左右の下腹部や腰の付近がズキズキ・チクチクと痛む
卵巣の部分が張ったように痛い
数時間から数日程度で痛みが治まる
原因
排卵時には、卵子が卵胞(卵子が入っている袋)や卵巣の壁を突き破って外に放出されます。このとき、卵胞液や血液がお腹に流れ出し、腹膜を刺激することで排卵痛が起こります。
また、大きくなった卵胞によって卵巣周辺の神経が圧迫されることも、排卵痛の原因の一つです。
特に治療は必要ありませんが、痛みが強すぎる場合や、数日たっても痛みが治まらない場合は医師に相談しましょう。
時期
排卵痛は排卵日前後、生理周期のちょうど中間の時期に起こることが一般的です。生理が28日周期の場合は、生理予定日の約14日前に痛みを感じるでしょう。
ただし、排卵のタイミングは生理周期やストレス、体調の変化によってズレることがあります。
痛みは数時間で落ち着くこともあれば、1~2日程度続くこともあります。
排卵痛と妊娠による痛みはどう違う?

排卵痛と妊娠初期に感じる痛みは、痛みの原因や時期に大きな違いがあります。
排卵痛は卵巣から卵子が放出される際に生じる一時的な痛みであり、生理周期の中間頃にみられるのが特徴です。
一方、妊娠による痛みは、妊娠にともなうホルモンバランスの変化や子宮の拡大などが原因で起こり、生理予定日の1週間前〜生理予定日頃にみられる傾向があります。
また、排卵痛は下腹部の片側や腰に痛みが出るのに対し、妊娠初期の痛みは下腹部全体に広がる鈍痛や張り感が多いといわれています。
ただし、痛みの感じ方や症状が現れる時期には個人差があるので、あくまで参考程度に考えておくとよいでしょう。
排卵痛は妊娠した時でも現れる?

妊娠が成立した月(周期)には、排卵痛が起こることがあります。
妊娠が成立する直前には排卵が起こっているので、妊娠成立の有無にかかわらず排卵痛が起こる可能性があるのです。
そのため「排卵痛が起こったから妊娠していない」「排卵痛がないから妊娠している」とは一概には言えません。
ただし、妊娠が成立した次の周期以降に排卵痛が起こることはないでしょう。
排卵痛は、排卵にともなって起こる痛みです。妊娠中は排卵そのものが起こらないので、妊娠が成立したあとに排卵痛を感じることはないのです。
妊娠の可能性を確認したいときは妊娠検査薬を使おう
排卵痛の有無だけで、妊娠の可能性を知ることは難しいです。妊娠したかどうか気になるときは、妊娠検査薬を使いましょう。
正しく使えば、高い精度で妊娠の有無を判定できます。正確な結果を得るためにも、一般的な推奨時期である「生理予定日の1週間後以降」に検査を行うようにしてください。
排卵痛のあと、妊娠しやすいのはいつ?

排卵痛のあと、いつ頃妊娠しやすいかについては、一概に断言することはできません。
一般的に、最も妊娠しやすい時期は排卵日の3日前〜排卵1日後頃といわれています。しかし、排卵痛は必ずしも排卵日に起こるわけではなく、その前後に起こることもあります。そのため、排卵痛が現れたタイミングから、妊娠しやすい時期を正確に予測するのは難しいのです。
妊娠しやすい時期をなるべく正確に把握するには、排卵検査薬や妊活用のおりものシートなどを活用するとよいでしょう。普段から基礎体温を測っている人なら、体温が上昇するタイミングを観察することでも、排卵日を予測することができますよ。
排卵痛は、あくまで排卵の周期をざっくりとらえるための手がかりと考えましょう。
排卵痛がつらいときの対処法は?

排卵にともなう痛みの程度は人それぞれですが、なかには強い痛みで日常生活に支障が出る人もいます。
ここでは、つらい排卵痛を軽減するための対処法を紹介します。痛みを和らげるために、適切な対処法を知り、快適に過ごせるようにしましょう。
安静に過ごす
排卵痛がつらいときは、体を無理に動かさず安静に過ごしましょう。
横になってカイロや湯たんぽなどで腹部を温めると、血流が促進され、痛みが和らぎやすくなります。できるだけストレスを避け、リラックスした環境で過ごしましょう。
深呼吸や軽いストレッチを取り入れると、筋肉の緊張がほぐれて痛みが緩和されることがありますよ。無理のない範囲で、自分に合った方法を試してみてください。
痛み止めを飲む
痛みが強い場合は我慢せず、市販の痛み止めを服用しましょう。
イブプロフェンやロキソプロフェンなどのは、排卵痛の緩和に効果的とされています。
ただし、妊娠している可能性を考え、医師や薬剤師に相談してから服用しましょう。薬によってはお腹の赤ちゃんに影響することもあるので、自己判断で服用するのは避けてください。
また、痛み止めが必要なほどの痛みが頻繁に起こる場合は、何らかの病気が原因である可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。
ホルモンバランスを整える
生活習慣を改善すると、ホルモンバランスが整い、排卵痛の軽減につながる可能性があります。
バランスのよい食事を心がけ、十分な睡眠と適度な運動を習慣化させましょう。また、過度なストレスを避け、リラックスできる時間をとることも、ホルモンバランスの安定化につながります。
できることから少しずつ改善していきましょう。
低用量ピルを飲む
低用量ピルには排卵自体を抑制する働きがあるため、排卵痛が起こらなくなります。
ホルモンバランスも安定し、排卵痛だけでなく生理不順や生理痛などのトラブルが改善されることも多いですよ。
ただし、妊娠の可能性があるときは低用量ピルを服用することはできません。日本産科婦人科学会のガイドラインでも、妊娠中または妊娠の可能性がある場合の低用量ピルの服用は禁忌とされています。
少しでも妊娠の可能性がある場合は、別の対処法を検討してください。
医療機関を受診する
以下に該当する場合、子宮や卵巣の疾患が隠れている可能性があります。
注意が必要な症状
痛みが強い場合
排便や性行為の際に痛みを感じる場合
下腹部の痛みが長時間続く場合
出血やほかの症状(発熱、嘔吐など)がともなう場合
これらの症状は、子宮内膜症や卵巣嚢腫などが原因で生じている可能性があります。不安を感じる場合は婦人科に相談し、必要に応じて適切な治療を受けましょう。
排卵痛が妊娠後に起こることはない

排卵痛は、排卵の際に卵子が卵胞や卵巣の壁を突き破り、卵胞液や血液がお腹に漏れ出すことで起こります。
妊娠成立の直前にはいつも通り排卵が起こっているので、排卵痛が起こることがあります。排卵痛の有無だけでは妊娠の可能性を判断できないため、妊娠検査薬を使うようにしましょう。
なお、妊娠中は排卵がストップしているので、妊娠が成立した次の周期以降に排卵痛を感じることはありません。
また、排卵痛は排卵日前後に起こることもあるため、排卵痛のタイミングから妊娠しやすい時期を予測するのは困難です。排卵日をなるべく正確に把握したいときは、排卵検査薬や妊活おりものシートの活用、基礎体温の測定などを行いましょう。
痛みが強すぎる場合は我慢せず、早めに医療機関を受診してくださいね。
- 排卵痛とは排卵にともなう下腹部の痛みや違和感のこと
- 妊娠成立の有無にかかわらず起こる可能性がある
- 排卵痛のタイミングから妊娠に適した時期を予測するのは困難
- 排卵日を正確に予測するなら排卵検査薬や妊活シートなどを活用しよう
- 排卵痛が強い場合やほかの症状がともなう場合は医療機関の受診を
出典