
妊活3ヶ月目で妊娠しないのは不妊症?原因や対策を解説
「妊活をはじめて3ヶ月たつのにまだ妊娠しない……」と不安になっている人もいるでしょう。しかし、実は妊活3ヶ月目で妊娠しないのは珍しいことではありません。この記事では、妊活開始から妊娠までの平均期間や、妊娠に至らない場合に考えられる理由、妊娠しづらい場合にできることなどを詳しく解説します。
妊活に対して不安な気持ちを抱えている人は、今後の妊活に前向きに取り組むためにぜひ参考にしてくださいね。
「妊活をはじめて3ヶ月たつのにまだ妊娠しない……」と不安になっている人もいるでしょう。しかし、実は妊活3ヶ月目で妊娠しないのは珍しいことではありません。この記事では、妊活開始から妊娠までの平均期間や、妊娠に至らない場合に考えられる理由、妊娠しづらい場合にできることなどを詳しく解説します。
妊活に対して不安な気持ちを抱えている人は、今後の妊活に前向きに取り組むためにぜひ参考にしてくださいね。
妊活3ヶ月目で妊娠しないのはよくあること?

妊活をはじめて3ヶ月経っても妊娠しないのは、決して珍しいことではありません。
健康なカップルでも、妊活開始から妊娠までにかかる平均的な期間は半年から1年程度とされています。
そのため、妊活3ヶ月目で結果が出なくても焦らずに、体調や生活習慣を整えながら妊活を続けることが大切です。
妊活開始から妊娠までの平均的な期間は?

妊娠までにかかる平均的な期間は、健康なカップルでも約6ヶ月から1年といわれています。トモニテ編集部が、妊娠・出産を経験した200名の女性・男性を対象に実施したアンケートでも、妊活開始から4~6ヶ月で妊娠したという回答が最多の51名であり、次いで3ヶ月以内が41名、1~2年が38名、7ヶ月~1年が34名という順になりました。
このアンケート結果から、約8割の人が妊活4ヶ月目以降に妊娠していることがわかり、3ヶ月で妊娠しなくても心配しすぎる必要はないといえます。
なかなか妊娠しない場合に考えられることは?

妊活3ヶ月目で妊娠しないのは珍しいことではありませんが、なかなか妊娠に至らないと不安や焦りを感じてしまいますよね。
妊娠の成立にはさまざまな要素が関わっており、何らかの原因によって妊活が妨げられている可能性もあります。
ここからは、なかなか妊娠しない場合に考えられる主な原因について見ていきましょう。
排卵日の予測がずれている
妊娠が成立するには、排卵のタイミングに合わせて性行為を行うことが重要です。しかし、排卵や生理の周期が一定でない場合、排卵日が予想とずれてしまうことがあります。
排卵日をできるだけ正確に予測するためには、基礎体温の記録や排卵検査薬の使用などが有効です。自分に合った方法を見つけて、活用してみましょう。
生活習慣が乱れている
不規則な生活やストレス、睡眠不足、偏った食事などにより、排卵がうまく行われなかったり、精子の数・運動率の低下につながったりすることがあります。
妊活中は毎日の生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけることが大切です。
加齢により妊娠しづらくなっている
妊娠のしやすさは年齢とともに下がっていきます。
特に、女性は35歳頃から妊娠率が徐々に低下し、40歳を超えると自然妊娠がさらに難しくなります。また、男性も加齢によって精子の数や運動率が下がる傾向があります。
年齢に応じて、妊活の進め方を考えることが大切です。
卵巣や精子に何らかの問題がある
卵巣や精子に問題がある可能性も考えられます。具体的には、以下のような疾患・異常が原因となることがあります。
妊娠しにくい原因となりうる主な疾患・異常
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
子宮内膜症
卵管閉塞
乏精子症
無精子症
気になることがあれば、早めに医療機関を受診し、必要な検査を受けることが大切です。
妊娠しづらいと感じたら何をすればいい?

妊活を続けているのに妊娠に至らない場合は、原因を見極めて適切な対処をすることが大切です。
ここでは、妊娠しづらいと感じた場合の対応を紹介します。
医療機関を受診する
婦人科や不妊治療専門の医療機関を早めに受診しましょう。
日本産科婦人科学会では、1年以上避妊をせずに性行為をしても妊娠しない場合を「不妊症」と定義しています。
しかし、妊娠率は年齢とともに低下するため、1年を待たずとも「妊娠しづらいな」と思った段階で早めに受診することをおすすめします。妊活3ヶ月目で妊娠しないことは珍しくありませんが、不安であれば医師に早期に相談しましょう。
不妊の検査を受ける
医療機関を受診し、必要に応じて不妊の検査を受けましょう。主な検査項目は以下のとおりです。
女性の主な検査項目
血液検査
感染症の有無や、排卵・妊娠にかかわるホルモンの状態などを調べます。
超音波検査
子宮や卵巣の状態を確認し、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの異常がないかをチェックします。
卵管造影検査
子宮の形や、卵管が詰まっていないかを調べます。この検査により卵管の通りがよくなることもあります。
男性の主な検査項目
精液検査
精子の数・運動率・形態を調べます。
超音波検査
エコーによって陰嚢や精巣の状態を観察します。
血液検査
男性ホルモンの分泌や精液の異常の有無をチェックします。染色体や遺伝子の状態を調べることもあります。
必要に応じて治療を受ける
検査結果を踏まえ、必要に応じて治療を受けましょう。治療法にはタイミング法や排卵誘発、人工授精、体外受精などさまざまな方法があるので、医師やパートナーと相談しながら、今後の治療の進め方を検討してくださいね。
どの治療法を選択するにしても、無理のないペースで進めていくことが大切です。
生活習慣を見直す
妊活中は生活習慣を整え、健康な体づくりに取り組むことがとても大切です。生活リズムを整えることで、排卵周期の安定や精子の機能向上につながる可能性があります。
普段から栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけましょう。ストレスをためないよう、リラックスできる時間を確保することも大切です。
パートナーと話し合う
妊活はカップルで力を合わせて取り組んでいくことが重要です。
カップルの間で温度差が生まれないようにするためにも、パートナーと妊活に対する考えや悩みを共有する時間を作りましょう。
定期的に話し合う機会を確保することで、2人の目線を合わせて前向きに妊活を進めやすくなります。
妊活についてよくある質問

ここでは、妊活3ヶ月目のカップルからよく寄せられる質問をまとめています。気になる疑問を解消し、今後の妊活に役立ててくださいね。
妊活3ヶ月目で妊娠する確率は?
妊活3ヶ月目の妊娠率についての具体的なデータはありません
妊活3ヶ月目の妊娠確率について明確なデータはありませんが、一般的に健康なカップルの場合、半年〜1年ほどで妊娠することが多いとされています。ただし、妊娠のしやすさは年齢や体質、卵巣や精子の状態などに左右されるため、個人差が大きいといえます。
どのくらい妊娠しなかったら不妊症なの?
医学的には1年間妊娠しない場合を不妊症と定義しています
不妊症とは、健康な男女が避妊をせずに性行為を行っていても1年間妊娠に至らない場合を指します。ただし、年齢が35歳以上の場合は6ヶ月が目安とされることもあります。また、妊娠率は加齢にともない低下するので、1年を待たずとも早めに検査や治療を行うことが推奨されています。安心して妊活を進めるためにも、妊娠しにくいと思ったタイミングで早期に医療機関を受診しましょう。
3ヶ月で妊娠しなくても焦らず妊活を続けよう

妊活3ヶ月目で妊娠しないことは、決して珍しくありません。一般的には、妊活開始から妊娠成立までの平均的な期間は半年〜1年ほどとされています。
しかし、なかには妊娠を妨げている原因が隠れている可能性もあります。「なかなか妊娠しないな」と感じたら、早めに医療機関を受診し、必要に応じて検査・治療を受けることが大切です。
パートナーとコミュニケーションをとりながら、自分のペースで取り組んでいきましょう。
- 妊活3ヶ月目で妊娠しないのは珍しいことではない
- 妊活開始から妊娠成立までの平均期間は半年から1年程度とされている
- 妊娠しづらい場合、生活習慣の乱れや加齢、疾患などが原因であることも
- 妊娠しづらいと感じたら早めに医療機関で検査を受けよう
- 生活習慣を見直し、医師やパートナーと相談しながら妊活に臨もう
出典
- 日本産科婦人科学会,「女と男のディクショナリー HUMAN+」,p62,2025/6/18閲覧
- こども家庭庁,「男性不妊について」,2025/6/18閲覧
- 日本生殖医学会,「Q25.男性の加齢は不妊症・流産にどんな影響を与えるのですか?」,2025/6/18閲覧
- 日本産婦人科学会,「多のう胞性卵巣と言われました。どのような病気ですか」,2025/6/18閲覧
- 日本産科婦人科学会,「子宮内膜症」,2025/6/18閲覧
- 日本生殖医学会,「Q4.不妊症の原因にはどういうものがありますか?」,2025/6/18閲覧
- 東京都,「子供ができにくいかも?と思ったら 不妊の検査を受ける」,2025/6/18閲覧
- 日本生殖医学会,「Q7.不妊症の検査はどこで、どんなことをするのですか?」,2025/6/18閲覧
- 日本生殖医学会,「Q8.不妊症の治療にはどんな方法があり、どのように行うのですか?」,2025/6/18閲覧
- 日本産科婦人科学会,「不妊症」,2025/6/18閲覧
- 日本生殖医学会,「Q2.不妊症とはどういうものですか?」,2025/6/18閲覧
- 日本生殖医学会,「Q6.どのくらい妊娠しないと不妊症の検査を受けたらいいですか?また、どこに行けば不妊症の説明が受けられますか?」,2025/6/18閲覧