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取り分け離乳食

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【管理栄養士監修】「取り分け離乳食」で大人の食事と一緒に作るコツ|レシピ動画も

大人用の食事から離乳食用に必要な量だけを取り出して調理する「取り分け離乳食」。離乳食作りの時間を短縮する方法の一つです。大人用の食事と離乳食を毎回用意するのが大変だと感じたら、ぜひ試してみてください。ここでは取り分け離乳食のコツを説明します。
大人用の食事から離乳食用に必要な量だけを取り出して調理する「取り分け離乳食」。離乳食作りの時間を短縮する方法の一つです。大人用の食事と離乳食を毎回用意するのが大変だと感じたら、ぜひ試してみてください。ここでは取り分け離乳食のコツを説明します。

取り分け離乳食のメリットやコツは?

取り分け離乳食のメリット

大人用の食事から離乳食用に必要な量だけ取り出して調理する取り分け離乳食は、次のようなメリットがあります。

・大人と同じ食材が使える

・大人用の食事と一緒に作れるので時間の短縮になる

・離乳食と大人の食事がほぼ同じタイミングで完成するので子どもと一緒に食事ができる

・家族と一緒に同じ食材を使った料理を食べることで、子どもが食べものに興味を持ったり食べたい気持ちを育てることにつながる

いつから取り分けできる?

注意点を守れば、取り分け離乳食は離乳初期から作ることができます。大人用の味付けをする前に具材を取り分けて、ペースト状になめらかにすれば離乳初期、細かく刻めば離乳中期というふうに、通常の離乳食の作り方を応用して作ることができます。

冷凍するには量が多くなってくる離乳後期や完了期頃から、取り分け離乳食を日常的に作っているママやパパが多いようです。

取り分け離乳食のコツ

取り分けをするときのコツは次のとおりです。

・離乳食を与えている時期(離乳初期〜完了期)や発達の状況に合わせて、子どもが食べられる食材を使う

・市販の惣菜などの味が濃いもの、辛いもの、油や脂肪の多いもの、歯ぐきでつぶしきれない固さのもの、子どもが食べられないものは避ける(※) 

・薄味にするために大人用の味付けをする前に取り分ける

・材料の固さや大きさを、子どもに合わせたものにする

・取り分けたあと、刻む、つぶす、とろみをつける、汁気を多くするなどの調理を加えて、子どもが食べやすい離乳食にする

※乳幼児の注意食材は以下の記事から確認できます。

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取り分け方の例

取り分け離乳食のきほんの作り方

料理が変わっても、このきほんを頭の片すみに入れておけば取り分け離乳食が作れます。

汁物以外でも、肉じゃがなどの煮物、魚の包み焼きなどの焼き物、チャーハンなどの炒めものなど色々な調理方法の料理で応用できます。

1.具材を加熱する(煮物の場合水やだし汁だけで煮る)

2.離乳食に使う分を取り分ける

3.取り分けた具材を子どもに合わせた大きさや固さ、味付けに調理して離乳食を完成させる

4.残りの分を大人用に味付けして完成させる

取り分け離乳食を図で解説

ここでは具沢山スープを例に、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)、離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)、離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)、離乳完了期(1歳〜1歳半頃)の取り分け離乳食の作り方の一例を紹介します。

取り分け離乳食を図で解説

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取り分け離乳食におすすめのメニュー

取り分け離乳食のメニューに迷ったときはぜひ参考にしてみてください。

・具沢山味噌汁

・肉じゃが

・カレー

・シチュー

・おでん

・ハンバーグ

・チャーハン

・魚の包み焼き(ホイル焼き)

・刺身(子ども用には加熱調理する)

・煮込みうどん

・鶏団子鍋

たとえば味噌汁の場合、野菜多めの具沢山で作って味噌を入れる前に具材を取り分ければ、だしの旨味が染み込んだ野菜煮が完成します。野菜を使った一品がこれなら簡単に作れておすすめですよ。

野菜が苦手な子どもでも、だしの旨味でパクパク食べてくれるかもしれません。

だし汁も一緒に取り分けて、子ども用の汁物にしてもよいですね。

スープなどのほかの汁物や煮物も同様に、取り分け離乳食に向いています。

色々な食材から出ただしの旨味が具材に染みているので、味付けなしや薄味の離乳食でもおいしく食べられます。

大人が生で食べる刺身などのメニューも、離乳食用にゆでたり焼いたりすれば、取り分け離乳食に使えます。

刺身は1食分の離乳食を作るのに使いやすく、鮮度もよく、骨もないものが多いので、取り分けに向いています。

刺身が食卓に並ぶ日には、ぜひ試してみてください(魚の種類は子どもの月齢や離乳食の進み具合に合ったものか確認して選びましょう)。

油の量が多い炒めものから取り分ける場合は、取り分けた具材に湯をかけるなどして油を落としたり、最初は油で炒めず少量の水で蒸し煮して、取り分け後に大人の分だけ油を加えてコクを出す方法もおすすめです。

揚げ物は油が多いので取り分けには向いていません。

動画で見られてわかりやすい!取り分け離乳食レシピ5選

MAMADAYSで紹介している取り分け離乳食のレシピを月齢ごとに紹介します。

各記事のリンクに飛ぶと、作り方を動画で確認できます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

離乳中期(生後7~8ヶ月頃)

「炊飯器で楽ちん 取り分けチキンピラフ」(生後7〜8ヶ月頃から/おとな)

炊飯器を使って作るので、炊いている間に手が空きます。

具材も簡単にやわらかくなり、離乳食の取り分けにぴったりです。

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離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)

「ひき肉だから食べやすい! 子どももよろこぶ肉じゃが」(生後9〜11ヶ月頃から)

ひき肉を使うことで、取り分け後に肉を刻む手間もなく、子どもにとっても食べやすい肉じゃがを作れます。

水溶き片栗粉を加えてレンジでチンしてとろみをつける方法は、ほかの取り分け離乳食を作るときにも使えます。

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ひき肉だと子どもにも食べやすく作ることができます。
カミカミ期頃の子どもにはとろみを付けてあげると食べやすくなりますよ。

「離乳食取り分けOK 豆腐ハンバーグ」(生後9〜11ヶ月頃から・おとな)

取り分けメニューの定番、ハンバーグのレシピです。豆腐を入れることで子どもも食べやすいやわらかさになります。

手づかみ食べの時期にぴったりです。

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味を付ける前に取り分ければカミカミ期のお子様にもお召し上がりいただけます。

「食欲がないときにも ふわとろ卵スープ」(生後9〜11ヶ月頃から)

手軽に作れるスープからの取り分けのレシピです。みそ汁などほかの汁物から取り分けるときにも参考になります。

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離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)

「離乳食取り分けレシピ 納豆チャーハン」(生後9〜11ヶ月・1歳〜1歳6ヶ月頃から)

離乳後期と、薄く味付けしている離乳完了期の2つの取り分け方を紹介しています。

納豆や野菜が入っているので、これ一つでエネルギー源、タンパク質源、ビタミン・ミネラル源の3つの食品グループの食材をとることができます。

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MAMADAYS管理栄養士のひとこと

取り分け離乳食は家族の食事と一緒に作ることができて、作り方のコツをつかめばとても便利です。動画のレシピも参考にしながらぜひ試してみてくださいね。

参考:五十嵐隆(監修)「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」公益財団法人 母子衛生研究会、2020年

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