【産婦人科医監修】出産前の美容院はいつまで行ける？臨月でも大丈夫？

出産前に美容院へ行っても問題ないですが、カラーやパーマメニューは避け、髪を切る程度にしておきましょう。

カラーやパーマなどの薬剤が頭皮から入ったり、赤ちゃんへ影響するのではないかという懸念がありますが、詳しくわかっていないのが現状です。ただ、妊娠中の皮膚はデリケートな状態であり、今まで使っていたカラーやパーマなどの薬剤でかぶれたり、それらのにおいで気持ち悪くなったりすることがあるため、カラーやパーマなどは避けたほうがよいでしょう。

自分が使っていなくても、ほかのお客さんのカラーやパーマの薬液のにおいで気持ち悪くなる可能性もあります。美容師さんに事前に妊娠していることを伝えておきましょう。

妊娠中におすすめの髪型を紹介しています。合わせてチェックしてみてください。

妊娠中にベストな髪型は？カラーやパーマはしても大丈夫？

出産前の美容院は臨月（妊娠36週0日～）でも行くことができますが、注意が必要です。

臨月は出産に向けて子宮が下がり、膀胱が圧迫されトイレが近くなるため、長時間の施術は体に負担がかかります。また、臨月はいつ陣痛が開始してもおかしくない状態です。陣痛よりも破水が先に起きる「前期破水」は細菌感染を引き起こす可能性があるため、すぐに病院に行く必要があります。

このように万が一のこともあるので、なるべく臨月に入る前に余裕を持って美容院へ行くことをおすすめします。

出産前に美容院に行く場合の注意点をご紹介します。

妊娠中は、動悸や息切れ、めまい、耳鳴り、冷えなどのトラブルがつきもの。

長時間の施術は体の負担になるため、避けるようにしましょう。

また、妊娠後期になりおなかが大きくなると、仰向けになるシャンプー台での洗髪がつらくなることもあります。シャンプーをしないでほしいと美容師に伝えたり、シャンプーの必要がないメニューを選びましょう。

出産前はどんなことが体に起こるか予測できません。施術中に具合が悪くなったとき、家が近いと安心です。念のため、美容院から病院までのルートも確認し、美容師に伝えておいてもいいでしょう。

妊娠していることをあらかじめ伝えておけば、美容師さんも配慮してくれます。妊娠中のママ向けに、ノンカフェインの飲み物の提供や、掛け物の調整をこまめに行っている美容院もあります。

また、行きつけの美容院であれば美容師さんとコミュニケーションをとりやすく、より安心して施術を受けられます。

準備をしっかりしていても、美容院を予約した当日に急に体調が悪くなってしまうこともあるでしょう。そんなときは無理をせずキャンセルの連絡をし、体を休めましょう。

出産前の美容院と同じく、出産後も気をつけなければならないことがあります。

以下の記事も合わせてチェックしてみてください。

授乳中の美容院についてはこちら

参考

・大鷹美子、中澤友幸『35歳からのはじめての妊娠・出産・育児安心BOOK』　p65 p153～155、ナツメ社、2018年

・一般財団法人女性労働協会、妊娠出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ『美容業で働くみなさまへ』、2020年12月1日閲覧

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