【管理栄養士監修】離乳食初期(生後5~6ヶ月)のしらす|冷凍保存やレシピなど
離乳初期のしらすはいつから与えられる?
離乳初期の生後5~6ヶ月頃からOK
しらすは離乳食初期の生後5~6ヶ月頃から与えられます。離乳食を始めておかゆや野菜に慣れた3週間目頃に試してみましょう。
しらすにはたんぱく質が含まれ、カルシウムやビタミンDも含まれています。離乳食では、おかゆや野菜に慣れた頃から、豆腐、白身魚、固ゆで卵黄などのたんぱく質食材を試していきますが、初めての魚として、赤ちゃんが食べやすいしらすから始めてみるのもいいでしょう。しらすはイワシですが、稚魚のため、脂肪分が少なく消化しやすく、離乳初期から与えられます。
しらすを食べられるようになると、しらすの旨味を生かしてさまざまな食材とアレンジできるようになりますよ。
しらすを使うときは必ず塩抜きを!
スーパーで販売されている「しらす干し」や「釜揚げしらす」は、塩ゆでされたものです。塩分を含んでいますので、赤ちゃんに煮る与えるときは必ず塩抜きして使いましょう。小さなえびやかにが混ざっていることがあるので、取り除いてから使いましょう。
熱湯または電子レンジを使って塩抜きができます。熱湯の場合は、しらすを5分ほど浸して水気を切ります。電子レンジの場合は、しらすがかぶるくらいの水を入れてラップをし、熱くなるまで温めます。そのまま5分程蒸らして、水気を切って使いましょう。
お湯につけることでしらすがやわらかくなり、その後のすりつぶしも楽に行えるようになります。
離乳食用スプーン1さじから始めよう
しらすを初めて与えるときは、離乳食用スプーン1さじから始めて様子を見ます。初めは、ほかの食材と混ぜずに与えましょう。様子を見ながら、少しずつ与える量を増やしていってください。
離乳食全期間を通したしらすの調理方法など、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
離乳初期のしらすのレシピ
離乳初期のしらすは、塩抜きをしたしらすをすりつぶして使います。
塩分が強いので、味見をしながらしっかりと塩抜きしましょう。
材料
- 釜揚げしらすまたはしらす干し 適量
(1食分は約小さじ2(約4g))
- とろみの素 (水50mlと片栗粉小さじ1を混ぜる)
作り方
- 沸騰したお湯で約1〜2分ほどゆで、ザルにあげる。(塩分が強いのでしっかり塩抜きする。味見して塩気が強いようであれば長めにゆでる)
- とろみの素を耐熱容器に入れてよくかき混ぜ、600Wのレンジで20〜30秒加熱しダマができないようによくかき混ぜる。片栗粉が溶け切っていない場合は透明になるまで10秒ずつかき混ぜながら加熱する。
- すり鉢に入れ滑らかになるまでする。
- すりつぶしたしらすにとろみの素を混ぜてお子さまの食べやすいとろみ加減にする。※冷凍保存する場合はとろみをつける前にしてください。慣れてきたら、おかゆに混ぜると、とろみ付けしなくても食べやすいです。
しらすの基本の調理の仕方について、こちらの記事では動画で紹介しています。参考にしてみてくださいね。
離乳初期のしらすを簡単に調理するポイントは?
ハンドブレンダーを使うと簡単!
離乳初期に使うしらすは、ハンドブレンダーを使うと簡単にすりつぶせます。すり鉢は力がいるためやや手間がかかってしまいますが、ハンドブレンダーなら力を入れずにあっという間にペースト状になります。お湯やだし汁を少量入れると、撹拌しやすくなるので試してみましょう。1食分だと量が少なく撹拌しにくいので、まとめて作って冷凍しておくと便利です。
離乳初期のしらすは冷凍保存できる?
離乳初期に使うしらすは、冷凍保存してOKです。まとめて調理して冷凍ストックしておくと、使いたいときにすぐに使えるので便利です。
冷凍するときは、塩抜きしてすりつぶすなどし、なめらかな状態にしたものを冷凍します。離乳食用の小分けトレーに大さじ1程度ずつ入れて凍らせます。
凍ったらフリージングバッグに移し、1週間以内を目安に食べきってください。また解凍するときは、小鍋や電子レンジを使い、必ず再加熱しましょう。
離乳初期にしらすを食べない場合はどうしたらいい?
しらすは苦味を感じることがあり、赤ちゃんが口から出してしまう場合もあります。今まで母乳やミルクの甘味を中心に味わってきた赤ちゃんなので、慣れない苦味にびっくりしてしまうのかもしれません。
しらすにかぼちゃやさつまいもなどの甘味がある野菜を混ぜると、赤ちゃんが食べやすくなります。それでも嫌がる場合は無理に与えず、日にちを開けてからまた試してみてください。
食物アレルギーに関する注意
しらすは、まれに食物アレルギーを発症する可能性があります。そのため、初めて与える際はスプーン1さじの少量から始めましょう。
万が一食物アレルギーの症状がた場合に備えて、平日の午前中など、すぐに医療機関を受診できる時間帯に与えるようにしましょう。
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しらすの旨味は離乳食のよいアクセントになってくれます。離乳食を始めて3週間目頃、そろそろ食べ慣れてきたかな?というタイミングで、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
参考:
五十嵐隆(監修)「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
「日本食品標準成分表2020年版(八訂) 」(文部科学省)、2021年3月閲覧
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