妊娠21週(6ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
妊娠期間も折り返しを過ぎ、マタニティライフを楽しんでいるママも多いでしょう。
妊娠21週頃は、体調も安定していて過ごしやすい時期。産前旅行などで思い出作りをするのもよいですね。
適度に体を動かしてマイナートラブルを予防しながら、妊娠期間の後半をスタートしましょう。妊娠21週の過ごし方や気になる症状を解説します。
妊娠期間も折り返しを過ぎ、マタニティライフを楽しんでいるママも多いでしょう。
妊娠21週頃は、体調も安定していて過ごしやすい時期。産前旅行などで思い出作りをするのもよいですね。
適度に体を動かしてマイナートラブルを予防しながら、妊娠期間の後半をスタートしましょう。妊娠21週の過ごし方や気になる症状を解説します。
妊娠21週目のママの様子
ママは体型が変わり全体がふっくらしてきます。おなかが目立つだけでなく、乳房も大きくなり、ブラのサイズは個人差もありますが1サイズ前後変わることも。
体はあまり締め付けないようにし、マタニティウェアをネットなどで探してみましょう。
産後の授乳に対応したデザインの服もあり、思った以上に長く着られます。
腰や背中に痛みを感じやすくなる
21週頃になると、大きくなった子宮が背中側の血管を圧迫するため、腰や背中に痛みが出やすくなります。
おなかが大きくなることで猫背や反り腰など不自然な姿勢になりやすく、運動不足にもなりがちなこの時期は腰や背中を痛めやすくなります。
これからは、どんどんおなかが大きくなって腰や背中への負担が増えてくるので、妊婦帯などを活用したり、適度に体を動かしたりして、腰痛・背中痛を防ぎましょう。
乳汁が出る
この頃になると、出産後の授乳に向けて乳腺がさらに発達します。
人によっては、乳頭からクリーム色をした「乳汁」が分泌されることもあります。汚れたときはやさしく拭き取るなどして、おっぱいを清潔に保ちましょう。
おっぱいが大きくなるにつれ、これまで着けていた下着が苦しくなってきます。ゆったりとした着心地のマタニティブラなどに切り替えるとよいですよ。
足がつったりむくんだりしやすくなる
おなかが大きくなるにつれ、体内の水分量が増えて、むくみやこむら返りが起こりやすくなります。適度に体を動かし、横になるときには足枕やクッションを利用して足を少し高くするとよいですよ。マッサージをしたり、レッグウォーマーなどで足の冷えを予防したりするのも効果的です。
妊娠21週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠21週頃の赤ちゃんは、徐々に皮下脂肪が付きはじめ、ふっくらしてきます。筋肉や骨も発達するため、よりしっかりとした胎動が感じられるでしょう。
21週頃になると脳が再び発達をはじめます。それまでシワがなかった脳に少しずつシワができてくるのもこの頃です。生殖器も発達するので、エコーを当てると性別もはっきりわかります。
妊娠21週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:133日~139日目
頭殿長:約25cm
体重:300g~450g
妊娠21週0日目
大きさは約16cmから17cmほどになりました。体重は約300gから450gになってきました。この時期は体脂肪はまだ数%ほどしかありません。このあとの時期に皮下脂肪をたくわえ、体を作っていきます。
妊娠21週1日目
この時期に赤ちゃんの脳は急成長します。もともと脳の表面にはシワがなくツルツルでしたが、シワが登場してきます。シワができると、脳の表面積は広がり、脳の働きを担う脳細胞の数も増えていきます。
妊娠21週2日目
赤ちゃんの脳にはたくさんのシワができますが、中でも大切なのが、大脳を4つ(前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉)に分ける3つのみぞ、と左右を分ける切れ込みです。
妊娠21週3日目
超音波検査では手足の指もはっきりうつるようになってきています。大きな関節がどこにあるのか、指の関節の場所もわかって、しっかりとした骨のつくりになってきました。
妊娠21週4日目
赤ちゃんの顔のうち、目のまぶたの上下がわかれてきました。まだまばたきなどはできません。鼻の穴の形成も始まっています。
妊娠21週5日目
手の骨格がしっかり発達して、物をつかめるようになる基礎ができてきています。足もより力強く蹴るような動きをするようになってきました。
妊娠21週6日目
赤ちゃんの皮膚も発達がすすんでいます。半透明のようだったのがだんだんと外の世界に出るためにより新生児に近い色になっていきます。眉毛などの体毛も早ければ生え始めます。
妊娠21週目の過ごし方・気をつけること
体調も安定して、胎動もはっきりと感じられる頃。気分がよいときは適度に体を動かすなどしてマタニティライフを楽しみましょう。妊娠21週の過ごし方と気をつけることをお伝えします。
鉄分を摂って貧血を予防しよう
赤ちゃんが大きくなるにつれ、ママの血液量が急激に増え、赤ちゃんに流れる血液の量も増加します。このとき主に増えるのは血液中の水分なので、血液は増えても赤血球が少なく、貧血になりやすいです。貧血になると動悸や息切れ、疲れといった症状が出るだけでなく、赤ちゃんにも影響があるので、積極的に鉄分を補って貧血を予防しましょう。
妊娠中期以降の1日あたりの鉄分摂取量の目安は16mgです。
転倒に注意しよう
妊娠21週頃になると、それまでよりもおなかが大きくなり、重心が前に傾きやすくなります。転倒しても咄嗟に手をついたり、受け身を取ったりすることが難しくなるので、家事・運動中の転倒にはくれぐれも注意しましょう。特に、転倒しやすいお風呂場や階段の掃除は、パパや家族に代わってもらうのがベターです。
靴は安定感があり歩きやすいものに履き替えましょう。ヒールがない靴は歩きにくくつまずきやすいので、2cm~3cm程度のヒールがある靴の方が転倒しにくいですよ。
急激な体重増加・減少に気をつけよう
妊娠21週頃になると、赤ちゃんの胎動が感じられることが増えます。赤ちゃんの存在がより身近になるでしょう。赤ちゃんのためを思って「たくさん食べなきゃ」と思うかもしれませんが、食べ過ぎは急激な体重増加の原因になります。
急に体重が増えると、妊娠性高血圧や妊娠性糖尿病、巨大児などにつながる可能性が高まるので、食事の量は1人前に留めてくださいね。脂質と糖分も控えられればなおよいです。一方、体重増加を心配するあまり、食事の量を減らし過ぎるのも問題です。ママの体重が少なすぎると、低出生体重児の出産や切迫流産、切迫早産につながることがあります。
食事は、栄養バランスのよいものを適量、よく噛んで食べましょう。
便秘や痔になりやすいので積極的に食物繊維と水分を摂ろう
21週頃になると、大きくなった子宮で腸が圧迫されて便秘になりやすいです。
便秘が続くと、強くいきんだときに痔になることがあります。スムーズに排便できるよう、積極的に食物繊維と水分を摂りましょう。どうしても便秘がつらいときは我慢せず、主治医に相談しくださいね。
消化のよい食事を心がけよう
大きくなった子宮が胃を圧迫することで、ゲップや胸やけの症状が起こりやすくなります。胃腸の働きが鈍くなるので、できるだけ消化がよく、あっさりとした食事を心がけましょう。油っこいものや香辛料をたくさん使った料理は、胃腸に負担がかかるので控えてくださいね。
妊娠性対策に肌の保湿を心がけよう
21週頃になって急におなかが大きくなると、おなかの真ん中の正中線が目立ちやすくなったり、妊娠線ができたりします。ホルモンの影響で肌が敏感になるので、肌の保湿を心がけましょう。
肌をしっかり保湿すると、かゆみが落ち着くだけでなく、妊娠線もできにくくなりますよ。
体に負担がかかる仕事を減らそう
妊娠前は平気だった仕事も、おなかが大きくなるにつれしんどいと感じることが増えてくるかもしれません。体に負担がかかる仕事をしているママは、配置転換の希望を出したり、軽作業の割合を増やしてもらったりして、負担を減らす方法を検討しましょう。必要に応じて、医師に「母健連絡カード」を書いてもらうと配慮が受けやすくなりますよ。
妊娠21週目に気になる症状や病気
妊娠21種目に気になる症状や病気を解説します。
少しでも「変だな」と感じたら、大丈夫だと自己判断せず、早めに医師の診察を受けましょう。
起立性低血圧
妊娠21週頃になると、「プロゲステロン」という女性ホルモンの影響で、脳に送られる血液が少なくなります。そのため、急に立ち上がったりするとめまいや立ちくらみを覚えることがあるので注意しましょう。
めまいや立ちくらみを感じた際に、転倒してしまう可能性もゼロではありません。
動悸や息苦しさといった貧血に似た症状があるときは、無理をせずゆっくり動くようにしてくださいね。近くに手すりがあるときは、手すりにつかまって立ち上がるようにするとよいですよ。
妊娠高血圧・妊娠糖尿病
妊娠高血圧や妊娠糖尿病にも気をつけましょう。妊娠高血圧・妊娠糖尿病は、早産や帝王切開のリスクを高めます。特につわりが治まって食欲が出てきたときは要注意です。体重が急激に増加すると、妊娠高血圧・妊娠糖尿病になるリスクが高まります。食事は減塩を心がけ、適度に体を動かすのはもちろん、ストレスを溜めない生活を心がけてくださいね。
感染症
感染症は、流産や早産の原因になります。妊娠中は抵抗力・腟の自浄作用が低下して感染症にかかりやすくなるので、予防に努めましょう。特に、おりものが急に増えたり、色や臭いが変わったりしたときは要注意です。細菌性腟症に感染している可能性があります。感染症は、セックスによっても感染することがあるので、セックスする場合はコンドームを正しく使って予防することが大切です。
ママから赤ちゃんに感染する代表的な病気
風疹
カンジダ膣炎
水ぼうそう
りんご病
インフルエンザ
前置胎盤
この時期に受ける妊婦健診で「前置胎盤ですね」と言われるママもいます。前置胎盤とは、ママと赤ちゃんをつなぐ胎盤が正常より低い位置にできてしまい、赤ちゃんが通る子宮の出口の一部をふさいでいる状態です。
前置胎盤になると、出産時に命にかかわる出血が起こることがあるので、基本的に帝王切開で出産することになります。前置胎盤になる原因はまだよくわかっていません。また前置胎盤を治す方法もないので、主治医とよく相談して、安静に過ごすよう心がけましょう。
妊娠性歯肉炎
妊娠中はホルモンバランスの影響で唾液の粘度が高くなることもあり、妊娠性歯肉炎などの口腔トラブルが起こりやすいです。妊娠性歯肉炎は低体重児出産・早産につながる可能性があるので、次のような症状があれば早めに歯科を受診しましょう。
歯科を受診したほうがよい症状
歯を磨くと歯茎から出血する
歯茎が腫れている
歯が痛む(虫歯)
妊娠21週頃は、おなかが徐々に大きくなってきていても、まだ仰向けの姿勢がとりやすいです。今のうちに口腔トラブルを解消しておきましょう。
妊娠21週目にやること・やっておいたほうがいいこと
おなかは大きくなったとはいえ、まだ臨月のときほどではなく、身動きもとりやすいのが妊娠21週頃です。妊娠21週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。
ストレスを発散しよう
おなかが大きくなるにつれ身動きが取りにくくなり、ストレスが溜まりやすくなります。
特にそれまでアクティブにエクササイズなどを楽しんでいたママは、動けないことでイライラすることも増えるでしょう。
20週以降はさらにおなかが大きくなるので、この時期からは体を動かす以外のストレス発散を見つけられるとよいですね。
好きな音楽を聞く、映画やドラマなどのエンタメに触れるなど、自宅でできる方法でストレスを発散しましょう。
体調がよいときはお出かけしてもよいですね。
近場への旅行を計画してみよう
妊娠20週目頃になると、体調が安定してきます。おなかもそこまで大きくなっていないので、旅行などで産前の思い出作りをするのにぴったりです。
旅行する際は、近場に・ゆったりとした日程で行くことを心がけましょう。旅先で妊娠期間の折り返しをお祝いするのもおすすめです。妊娠中の旅行は、妊娠中ならではの注意点もあります。海外旅行を避け、無理のない日程で出かけてくださいね。旅行中は、万が一の事態に備えて、妊娠記録のコピーを常に携帯しておきましょう。
バースプランを考えてみよう
妊娠21週目に入ったら、バースプランを考えはじめましょう。バースプランは、どんなお産を望んでいるか・出産後や入院中はどんなふうに過ごしたいかを決めます。出産予定の産婦人科に相談し、ママ・パパで一緒に考えてみましょう。
保育園や子育てサポート制度の情報を探してみよう
余裕があるときに、住んでいる自治体の保育園の空き状況や、自治体が提供している子育てサポート制度などの情報収集をはじめましょう。
妊娠後半から産後は、何かとバタバタしてじっくり情報収集する余裕がないママも多いもの。この時期から調べておくと、出産後慌てずに済みますよ。
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体が重くなる頃!転倒にはくれぐれも注意して
胎動を通じて赤ちゃんの存在が日に日に身近になってくるのが妊娠21週頃です。腰や背中が痛くなったり、足がつったりむくんだりしやすくなるので、適度に体も動かしながら、上手に対処していきましょう。妊娠生活も後半に入り、出産・育児に対する不安も出てくるかもしれませんが、ママとパパで気持ちを共有しながら、出産まで1日1日を大切に過ごしていけるとよいですね。
- おなかが大きくなるので転倒に要注意!
- 適度な運動でむくみや腰・背中の痛みを予防しよう
- 体調が安定する頃!思い出作りに産前旅行をしてみては
- 貧血になりやすいので、体への負担を減らそう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
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