妊娠23週(6ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
23週頃になると、赤ちゃんの脳とともに感覚もさらに発達し、より力強い胎動が感じられるようになります。
ますます赤ちゃんの存在が身近に感じられることでしょう。一方、マイナートラブルに悩まされるママが増えてくるのもこの頃。工夫しながら上手に乗り切りたいですね。妊娠23週の過ごし方や気になる症状を解説します。
23週頃になると、赤ちゃんの脳とともに感覚もさらに発達し、より力強い胎動が感じられるようになります。
ますます赤ちゃんの存在が身近に感じられることでしょう。一方、マイナートラブルに悩まされるママが増えてくるのもこの頃。工夫しながら上手に乗り切りたいですね。妊娠23週の過ごし方や気になる症状を解説します。
妊娠23週目のママの様子
便秘に悩んでいませんか?妊娠中に悩むことが多い症状です。
お通じが悪いときは水分を多めにとる、食物繊維を含む食事をとるなどを心がけましょう。あまり酷い場合には医師に相談すると、便をゆるくする酸化マグネシウムを処方されることもあります。
無理をしていきみすぎると痔につながる可能性もあるので、いきみすぎには注意しましょう。
よりはっきりと胎動が感じられるようになる
23週頃になると、赤ちゃんの感覚だけでなく、骨・筋肉も発達してきます。
それまで感じていたよりも力強い胎動が感じられるようになるでしょう。
おなかが大きく重くなって反り腰の姿勢になりやすくなる
妊娠23週頃のママの子宮の大きさは、大人の頭よりひとまわり大きいくらい。子宮底もおへその少し上にまで達しています。これまでよりさらにおなかが大きく、重くなるため、反り腰の姿勢になりやすくなるのもこの頃です。反り腰になると、腰や背中に負担がかかって腰痛・背中痛が出やすくなります。
妊婦帯などを活用したり、正しい姿勢を意識したりして、腰や背中の負担が軽くなるよう工夫しましょう。
横隔膜が子宮に押し上げられて息苦しくなることがある
大きくなってきた子宮に横隔膜が圧迫されるため、息苦しさや動悸などの症状が出ることもあります。加えて、体の中を流れる血液の水分量が増えるため、貧血になりやすいです。
心臓に負担がかかりやすくなるので、階段はゆっくり上り下りする・急に立ち上がらないなど、無理のない生活を心がけましょう。
下半身の血流が悪くなってむくみやこむら返りが起きやすくなる
おなかが大きくなるにつれ、体内の水分量が増えて、むくみやこむら返りが起こりやすくなります。適度に体を動かし、横になるときには足枕やクッションを利用して足を少し高くするとよいですよ。マッサージをしたり、レッグウォーマーなどで足の冷えを予防したりするのも効果的です。
妊娠23週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠23週頃になると、内臓や骨・筋肉の発達にともなって赤ちゃんの体重が一気に増えます。
髪の毛やまつ毛・眉毛が生え、まぶたも上下に分かれて、より赤ちゃんらしい顔立ちになってきますよ。エコーを当てると、表情が確認できることも!
23週頃は、すい臓の機能が発達する時期でもあります。すい臓は血糖値を下げたり、脂肪を蓄えたりする働きがあるホルモン「インスリン」を作る場所です。すい臓が発達することで、徐々に皮下脂肪が付いてふっくらしてきます。
この頃になると、赤ちゃんはママのおなかのなかでさまざまな音を聞いています。ママやパパの声もしっかり聞こえているので、積極的に声をかけてあげましょう。
妊娠23週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:147日~153日目
頭殿長:約30cm
体重:450g~650g
妊娠23週0日目
赤ちゃんの大きさは約18cmから21cmぐらいになっています。まだかすかなものですが、髪の毛に加えてまつ毛や眉毛も生えてきます。
妊娠23週1日目
検診では「子宮底長」をはかります。赤ちゃんの体の成長や羊水の量の目安がここからわかります。小さかったり大きかったりするときは早産の危険性もあるため、さらに詳しく調べることになります。
妊娠23週3日目
この時期、胎児の肺の成長が進んでいます。肺は空気を吸い込んで酸素を血液に送り込むはたらきをしていますが、赤ちゃんにはまだこれはできません。自力で呼吸をできるようになるのはまだ先のことです。
妊娠23週4日目
赤ちゃんは妊娠19週からのたった1ヶ月で体重が2倍ほどに増えました。初期の頃に比べると、胎盤が完成したことで成長スピードがかなり早まっていることがわかります。
妊娠23週5日目
赤ちゃんの性器の成長がこの時期進みます。これまで性別がわかりづらかった赤ちゃんも、超音波診断でわかりやすくなってくる時期です。
妊娠23週6日目
へその緒が巻きついて見えることがありますが、まだこの時期の大きさであれば赤ちゃんが動いているうちに自然とほどけることがほとんどです。
妊娠23週目の過ごし方・気をつけること
妊娠生活にも慣れ、体調・メンタルともに安定してくる頃です。
パパとママで、マタニティライフを楽しめるとよいですね。
妊娠23週目の過ごし方・気をつけることをお伝えします。
おでかけや買い物を楽しもう
体調もメンタルも安定している時期なので、気分がよいときにおでかけしたり、パパや家族と一緒に赤ちゃんの服や育児用品を見に行ったりしてはいかがでしょうか。
育児がはじまると、パパとふたりでゆったりおでかけに行くのが難しくなります。その前に、夫婦で思い出作りをするのもよいですね。
天気のよい日のおでかけは、妊娠生活のよい気晴らしにもなりますよ。
疲れやストレスを溜めないようにして感染症を予防しよう
おなかが大きくなって、心臓にも負担がかかりやすくなることで疲れやすいのが妊娠23週頃です。
疲れやストレスが溜まると感染症にかかりやすくなるので、疲れやストレスを溜めないようにしましょう。
この頃に現れやすい肌のかゆみも、ストレスになり得ます。疲れる前に休む・積極的に気晴らしをするなどして、疲れとストレスを上手に発散しましょう。
下半身のストレッチをしてこむら返りやむくみを予防しよう
おなかが大きく重くなることで、足に負担がかかりやすくなります。足の血行が悪くなってこむら返りやむくみといったトラブルも起きやすくなっているので、隙間時間を使って対策しましょう。むくみが気になるときは、足のストレッチをしたり、温めて血行をよくしたりするとよいですよ。こむら返りが起こったときには、足を伸ばして親指を体側に引っ張ってみましょう。
急激な体重増加・減少に気をつけよう
急に体重が増えやすい時期です。「赤ちゃんの分も!」と食べ過ぎないように注意しましょう。妊娠23週頃の体重増減幅は、1ヶ月に1kg〜1.5kgが目安とされています。
目安より極端に増える場合・減る場合は、一度主治医に相談して、食事内容などを工夫してみましょう。
適度な運動でマイナートラブルを防ごう
むくみやこむら返りは、長時間同じ姿勢でいると起こりやすくなります。長時間の立ちっぱなし・座りっぱなしは避け、適度に体を動かしましょう。医師と体の状態を相談して、自分のペースでできるウォーキングやスクワット、ゆっくり筋肉を伸ばすストレッチがおすすめです。
妊娠23週目に気になる症状や病気
妊娠23週目頃になると、さまざまなマイナートラブルが出てきます。
自分で対処できない場合は、早めに医師に相談しましょう。妊娠23週目の気になる症状や病気をお伝えします。
妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)
妊娠23週目頃になると、肌がかゆくなるだけでなく、湿疹や水ぶくれができることもあります。
湿疹や水ぶくれは「妊娠性痒疹(ようしん)」と呼ばれ、放っておくと治りにくいです。
かゆみが強いときは、我慢したり自分で対処したりしようとせず、早めに皮膚科を受診しましょう。
切迫早産
日本では、妊娠22週0日目から妊娠36週6日までの出産を早産といいます。
これまでは「切迫流産」でしたが、22週を境に「切迫早産」に変わるため、ネットなどで「22週の壁」という言葉を見聞きしたことがあるママ・パパもいるかもしれませんね。
切迫早産は、なんらかの原因で子宮口が開いて、赤ちゃんが出かかっている状態です。子宮口があまり開いていない場合は通院でも治療できますが、子宮の収縮が強く、子宮口が大きく開いている場合は入院して子宮収縮抑制剤を投与します。
早産で生まれた赤ちゃんは長期間病院でケアを受ける必要があり、重篤な障害を持つ可能性があります。日常生活では無理をせず、早産の原因になりうる行動は極力避けるようにしましょう。
もしおなかが張る・規則的に痛む場合は、すみやかに病院を受診してください。
妊娠高血圧・妊娠糖尿病
妊娠高血圧や妊娠糖尿病にも気をつけましょう。妊娠高血圧・妊娠糖尿病は、早産や帝王切開のリスクを高めます。特につわりが治まって食欲が出てきたときは要注意です。体重が急激に増加すると、妊娠高血圧・妊娠糖尿病になるリスクが高まります。食事は減塩を心がけ、適度に体を動かすのはもちろん、ストレスを溜めない生活を心がけてくださいね。
妊娠23週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠23週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。
赤ちゃんの様子を医師や助産師さんに聞いてみよう
妊娠23週頃には、健診で赤ちゃんの大きさや動きなどに触れられる機会が増えます。
気になることがあれば、納得できるまで先生や助産師さんに質問してみましょう。先
生や助産師さんに質問するため、日頃から気になることはスマホのメモやノートなどにまとめておくと抜け漏れなく確認できるでしょう。
言われたことは必要に応じてメモをとり、家に帰ってパパとも共有しましょう。
里帰り出産をする人は出産する病院で健診を受けよう
里帰り出産を検討している人は、このタイミングで出産する病院で健診を受けておきましょう。出産する病院を受診する際は、今通っている病院で紹介状(診療情報提供書)を書いてもらうとスムーズです。出産までに里帰り先の病院を受診する機会は、それほど多くありません。疑問点や不安なこと、入院中のスケジュールや母乳指導の方針など、里帰り前に聞いておきたいことがあれば、あらかじめノートなどにまとめておきましょう。
保育園や子育てサポート制度の情報を探してみよう
余裕があるときに、住んでいる自治体の保育園の空き状況や、自治体が提供している子育てサポート制度などの情報収集をはじめましょう。
妊娠後半から産後は、何かとバタバタしてじっくり情報収集する余裕がないママも多いもの。この時期から調べておくと、出産後慌てずに済みますよ。
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪
- つわり中でも食べやすいレシピ
- 鉄分や葉酸、食物繊維が摂れるレシピ
- 忙しくても簡単に調理できるレシピ
妊娠中に嬉しい料理やおかずを動画でわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レシピ記事はトモニテ編集部が作成、トモニテ管理栄養士が監修したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
【編集部セレクト】妊娠中に準備しておきたい育児グッズ
妊娠中のママにおすすめのグッズや、ベビーカーや哺乳瓶など、出産後に使うグッズをご紹介しています。
早いうちに、どんなものがあるのか、欲しいものはどれか、チェックしておくとよいですよ♪
商品やサービスの紹介記事は、トモニテ編集部が作成したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
マイナートラブルが増えてくるころ!ひどい場合は医師に相談を
妊娠23週頃になるとむくみやこむら返り、動悸、息苦しさといったマイナートラブルが増えてくるママもいます。無理に我慢したり、自分だけで対処したりしようとせず、ひどい場合は早めに医師に相談しましょう。妊娠生活も後半です。1日1日を大切に、さまざまな瞬間の気持ちをママとパパで共有しながら過ごしていけるとよいですね。
- 赤ちゃんの胎動がより力強くなる
- おなかが大きくなるので、反り腰の姿勢に注意!
- 心臓に負担がかかりやすいので無理せず過ごそう
- 気分がよいときにおでかけや買い物を楽しんで
- 気になる症状は我慢せずに早めに医師に相談を
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。
パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。