納豆はつわり中に食べても大丈夫？含まれる栄養やおすすめレシピを紹介！【管理栄養士監修】
匂いが強く、食べにくいと感じることも多い納豆ですが、つわり中無性に食べたくなるママもいます。つわり中であっても、納豆を食べることは問題ありません。しかし、食べ過ぎには注意が必要です。つわり中さらに納豆を食べやすくする方法や、納豆を使ったおすすめレシピも紹介します。
匂いが強く、食べにくいと感じることも多い納豆ですが、つわり中無性に食べたくなるママもいます。つわり中であっても、納豆を食べることは問題ありません。しかし、食べ過ぎには注意が必要です。つわり中さらに納豆を食べやすくする方法や、納豆を使ったおすすめレシピも紹介します。
つわり中に納豆を食べても大丈夫？
つわり中であっても、納豆は問題なく食べられます。しかし、匂いが強いため、人によっては受け付けないことも。
食べなければならないものではないので、食べて気分が悪くなる・食べにくいと感じるときは、無理に食べなくて構いません。
つわり中に納豆を食べたときの赤ちゃんへの影響は？
つわり中に納豆を食べても、赤ちゃんに影響はありません。
しかし、食べ過ぎには注意しましょう。納豆のタレには塩分が含まれているため、塩分を摂り過ぎると妊娠高血圧症候群につながります。
また、納豆に含まれる大豆イソフラボンは、妊娠期に過剰に摂取した場合のリスク評価が十分ではなく、通常の食事量を超えた摂取は推奨されていません。
妊娠中に納豆を食べていいかどうかはこちらの記事でも紹介しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
つわり中に納豆を食べるメリットは？
つわり中に納豆を食べると、妊娠中に摂りたい栄養素が補えます。
納豆に含まれる主な栄養素は次のとおりです。
納豆に含まれる主な栄養素
たんぱく質
食物繊維
鉄
葉酸
カルシウム
食べ過ぎには注意したいですが、納豆は栄養豊富なので上手に食事に取り入れてくださいね。
つわり中に納豆を食べるときの注意点
つわり中に納豆を食べるときは、次の点に注意しましょう。
納豆を食べるときの注意点
塩分の摂り過ぎ
タレには塩分が含まれています。ほかの食事もふくめ、塩分を摂り過ぎないようにしましょう。
大豆イソフラボンの摂り過ぎ
妊娠中、納豆に含まれる大豆イソフラボンの過剰摂取は推奨されていないため、食べ過ぎないようにしましょう。
納豆を大量に食べることは少ないかもしれませんが、できるだけ栄養バランスの良い食事を心がけ、大豆イソフラボンを摂り過ぎないようにしましょう。
つわり中に不向きな納豆の食べ方は？
つわり中に納豆を食べるときは、生卵と組み合わせたり、調味料をたっぷりかけたりすることは避けましょう。
生卵と組み合わせる
納豆卵かけごはんのように、生卵と納豆を組み合わせる食べ方は避けましょう。
妊娠中は体の抵抗力が落ちていて、食中毒などを発症しやすくなっています。
生卵は食中毒になることがあるので、卵と組み合わせる際はオムレツにするなど必ず火を通してくださいね。
調味料をたっぷりかける
醤油やマヨネーズなどには、塩分が多く含まれています。
味が物足りないから、こってりした味のものが食べたいからと調味料をたくさんかけると、塩分過多になってしまうので注意しましょう。
塩分を摂り過ぎると、むくみなどのトラブルが起こりやすくなります。妊娠中は、薄味・塩分控えめを意識してくださいね。
つわり中に納豆を食べやすくするポイントは？
つわり中に納豆を食べやすくするには、薬味や酢飯と組み合わせたりするのがおすすめです。
無理に食べる必要はありませんが、少し食べにくいと感じたら、次の方法を試してみましょう。
薬味をプラスする
ネギや梅干しといった薬味をプラスすると、香りや酸味で食べやすくなることがあります。
特に、つわり中は酸味のあるものが食べやすく感じられるので、タレの代わりにたたいた梅干しなどをプラスして見るのがおすすめです。
冷やして食べる
冷やして香りを抑えるのもよい方法です。
そばやうどんといった冷たい麺類と組み合わせると食べやすくなりますよ。
酢飯と組み合わせる
納豆巻きのように酢飯を組み合わせると、酸味が加わって普通の白米と組み合わせるよりも食べやすくなります。
つわり中におすすめの納豆レシピ
ここからは、つわり中におすすめの納豆レシピを紹介します。
簡単に作れるものをピックアップしましたので、気になるレシピがあれば試してみてくださいね。
包丁不要納豆オムレツ
包丁を使わずにできるボリューム満点のオムレツです。卵と合わせて焼くことで、納豆の香りがマイルドになって食べやすくなりますよ。卵や納豆には、妊娠中に不足しやすい鉄やたんぱく質、葉酸なども含まれています。
材料（1〜2人分）
卵 2個
納豆 1パック
刻みネギ 大さじ2
納豆のタレ 1袋
マヨネーズ 大さじ1
サラダ油 大さじ1/2
刻み海苔 適量
作り方
1.容器に納豆とタレを入れて混ぜる。
2.卵を割り入れて、刻みネギマヨネーズを加えて混ぜる。
3.小さめのフライパンにサラダ油を引いて中火で熱し、2を流し入れる。
4.大きく混ぜて半熟状になったら弱火にし、ふたをして約2〜3分焼いて火を通す。
5.器に盛り付けたら刻み海苔を散らして完成。
納豆キムチ焼きうどん
キムチの風味が食欲をそそる焼きうどんです。冷凍のうどんを使えば、あっというまに作れますよ。肉が入らなくても、納豆のコクと旨みがあるので物足りなさは感じません。ボリュームのあるメニューが食べたいときにぴったりです。
めかぶ納豆パスタ
めかぶと納豆、2つのネバネバ食材でつるつる食べられる和風パスタです。大葉とごまの香りも食欲をそそります。さらにさっぱりさせたいときは、みょうがや梅干しを加えるのもおすすめですよ。
つわり中に納豆を食べたくなると子どもの性別がわかる？
「納豆が食べたくなると赤ちゃんの性別は男の子（女の子）」のような話を聞いたことはありませんか？
赤ちゃんの性別と食べ物にまつわる話は多くありますが、基本的に迷信です。
ママが妊娠中に食べたくなるもので赤ちゃんの性別がわかるという科学的根拠はありません。赤ちゃんの性別がわかるのはもう少し先のこと。その日まで楽しみに待っていましょう。
つわりがひどいときは食事が偏っても大丈夫？
つわり中、食生活に偏りが出ることに不安を感じる人もいるでしょう。
理想はさまざまな食材をバランスよく摂れることですが、食事が難しい場合つわり中に限っては食事の偏りは容認されています。
また、妊娠初期につわり・悪阻の症状がひどくて食事が摂れなくても、赤ちゃんの成長に影響を与えることはないと考えられています。
しかし、高カロリーのものや糖分が多いもの、塩分が多いものなど、肥満や妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群につながるものばかり食べてしまう場合や体重が減る・増えない場合は医師に相談してみましょう。
次のような工夫をするとつわり中でも食事がしやすくなりますよ。
つわり中の食事の工夫
食べ物の形状やのどごしを変えてみる（ドロドロ、さっくり、ぱさぱさ、など）
温度を変えてみる（温める、冷やす）
ストローを使い口の中に広げないようにして飲む
味付けは薄めで脂っぽくないものを選ぶ
1回の食事を分け少量・頻回にして食べる
つわりがおさまるのはいつからいつまで？
つわりの症状は妊娠5〜6週目頃から始まり、妊娠12〜16週までに落ち着く人が多いです。
しかし、つわりの症状は人により個人差があります。
つわりが全く出ない人、妊娠中期以降も残る人とさまざまです。
なかには、症状が重くなり「妊娠悪阻（にんしんおそ）」という状態になる人もいます。
食事が過度に偏っている場合や、食事や水分が摂れず体重が減っている場合は、産婦人科を受診しましょう。
つわり中の納豆に関するよくある質問
ここではつわり中の納豆に関するよくある疑問をご紹介します。気になる点を解消しましょう！
1日に食べてもいい納豆の量はどれくらい？
納豆を食べるときは、1日1パックを目安にしましょう
納豆の食べ過ぎは、大豆イソフラボンの摂り過ぎにもつながるので、1日1パックを目安にしましょう。 1日に食べてもいい納豆の量は次の記事でも詳しく解説してますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
つわりがひどくて納豆しか食べられないけど大丈夫？
つわりがひどいときは、食べられるときに食べられるものを食べましょう
つわり中は、食欲が落ちて思うように食べられないときが多いですよね。そんなときは、食べられるときに食べられるものを、無理のない範囲で食べましょう。食事の偏りも、つわり中はある程度許容されます。 つわりが落ち着いてきたら、少しずつバランスのよい食事を心がけられるとよいですね。
納豆につわりを軽減する効果があるって本当？
納豆につわりを軽減する効果はありません
納豆にも含まれるビタミンB6にはつわりを和らげる作用があると言われています。しかし、納豆だけでつわりの症状を抑えられるものではありません。
納豆はつわり中も食べてOK！おいしく食べて栄養を補おう
納豆は匂いが強く、食べにくいと感じる人もいますが、なかには無性に食べたくなるというママもいます。
納豆には、妊娠中に不足しがちなたんぱく質や葉酸、鉄などが含まれているので、食べられそうなら毎日の献立に取り入れてみてくださいね。
食べられるときに食べたいものを食べて、しんどいつわりの時期を乗り切りましょう！
- つわり中に納豆を食べても問題ない
- 納豆の食べ過ぎには注意しよう
- 1日の目安量は1パック
- 薬味や酢飯と合わせると食べやすくなる
- 生卵との組み合わせや調味料のかけ過ぎは避けよう
【注意事項】
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本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
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