妊娠28週(8ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
妊娠28週は妊娠後期のはじまり。妊娠後期に入るとおなかがさらに大きくなって、むくみや腰痛といったマイナートラブルも増えてきます。
医師や助産師と相談しながら対処しましょう。
妊娠28週から出産までは、ママ・パパが思っている以上にあっという間です。1日1日を大切に過ごしたいですね。
この記事では妊娠28週目の過ごし方や気をつけることをお伝えします。
妊娠28週は妊娠後期のはじまり。妊娠後期に入るとおなかがさらに大きくなって、むくみや腰痛といったマイナートラブルも増えてきます。
医師や助産師と相談しながら対処しましょう。
妊娠28週から出産までは、ママ・パパが思っている以上にあっという間です。1日1日を大切に過ごしたいですね。
この記事では妊娠28週目の過ごし方や気をつけることをお伝えします。
妊娠28週目のママの様子
赤ちゃんの胎動をよく感じるようになってきたのではないでしょうか。
胎動の数を数えてみたり、胎動があったタイミングで赤ちゃんに話しかけても楽しいですよ。
この時期のママの様子を見ていきましょう。
おなかが大きくなるのでむくみや腰痛が出やすくなる
妊娠後期になると、子宮が上がるとともにおなかが大きくなり、全体的に前にせり出してきます。
おなかが大きくなると次のような影響が出るので注意しましょう。
おなかが大きくなって出てくる影響
むくみ
腰痛
疲れやすくなる
尿漏れ・頻尿
足の付け根の張りや痛み
静脈瘤
胎児が育つにあたり、ママの脂肪からつくられるブドウ糖が赤ちゃんに優先的に送られるようになります。
この影響で、ママ自身のエネルギーを確保するため、ブドウ糖を含む甘いものが欲しくなります。
甘いものを食べすぎると、血糖値が急上昇して体に負担がかかるので、できるだけごはんやパンなどの主食から糖分を補うようにしましょう。
お菓子を食べるときは、ヨーグルトやチーズのようなたんぱく質が多い食品や、ナッツのような脂質の多い食品を組み合わせるとよいですよ。
たんぱく質や脂質の多い食品と一緒に食べることで、食後の血糖値が急上昇しにくくなります。
また、血糖値が高い状態が続くと、妊娠糖尿病になったり、赤ちゃんが大きくなりすぎたりすることがあります。
赤ちゃんが大きくなりすぎると、小児期~成人期の肥満につながることもあるので、お菓子の食べ過ぎ・糖分の摂り過ぎには注意してくださいね。
ホルモンバランスが変化しておりものが増える
妊娠後期に入ると、出産にむけてホルモンバランスが変化して、水っぽいおりものが増えます。
色や臭いに異常がなく、かゆみなども出ていないようであれば、特に心配する必要はありません。
正常なおりものは白色やクリーム色で粘りがあり、少し酸っぱい臭いがします。おりものの状態がおかしいと感じたときは、すぐに病院を受診してください。
病院を受診したほうがよい症状
水のようにサラサラしたおりものがずっと出続けている
おりものに血が混じっている
おりものが生臭い
黄色や茶色のおりものが出ていて、下腹部に痛みがある
28週頃になると、赤ちゃんの体に皮下脂肪がついて皮膚のしわがなくなり、生まれるときの姿に近くなります。
体温調節の機能が発達し、光や音・味・香りに対する感覚が敏感になるのもこの頃です。赤ちゃんはこの頃から横隔膜を動かして呼吸する練習をしています。
ときどきピクピクと小刻みな胎動を感じて、びっくりするママもいるかもしれませんね。これは赤ちゃんの横隔膜が動いて起こる「しゃっくり」のようなものなので、心配いりません。
妊娠28週頃はまだ逆子の状態でいる赤ちゃんも少なくないですが、出産が近くなるにつれ逆子が解消されることも多いです。
妊娠28週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:182日~188日目
頭殿長:39cm~40cm
体重:1,000g~1,300g
妊娠28週0日目
妊娠後期になりました。
この時期の赤ちゃんは心臓、肺、腎臓などの内臓器官がおおよそできあがり、中枢神経も発達するなど、外界で生きていくための体の準備がどんどん進みます。
妊娠28週1日目
赤ちゃんの発育曲線をみると、この時期から身長が大きくなるペースがこれまでの時期と比べると少しスローになり、曲線のカーブがゆるやかになっています。
それでも、このあと10cm近くは身長が伸びてゆきます。
妊娠28週2日目
赤ちゃんの体は全体に皮下脂肪がついて丸みを帯びていっています。
骨張ったような体型だったのが、この頃から脂肪が増えていくことでどんどん赤ちゃんらしい体つきになってきます。
妊娠28週3日目
へその緒は赤ちゃんが自由に動いても絡まったりちぎれたりしないのでしょうか?
実はへその緒の中にはゼリー状の液体が詰まっていて、太いゴムホースのように弾力性があります。そのため圧迫されても異常がおこらないのです。
妊娠28週4日目
赤ちゃんへの授乳は生まれた瞬間からすぐできるようにイメージしがちですが、実はうまくいかず苦労するママも赤ちゃんも多いものです。
この時期産院で講座なども行われるので、事前に聞いておくとよいでしょう。
妊娠28週5日目
赤ちゃんの神経細胞は発達してきましたが、まだはっきりとしていません。
例えば痛みや熱さのような感覚を感じとるほどには発達していません。温度も十分には感じ取れていないでしょう。
妊娠28週6日目
この頃の赤ちゃんの胎動は外からもわかるくらいになります。パートナーなどまわりの人ともぜひ胎動の感動を共有してみましょう。
また、胎動キックゲームなどのコミニュケーションを試してみてもいいかもしれません。
妊娠28週目の過ごし方・気をつけること
妊娠後期がはじまる妊娠28週目の過ごし方・気をつけることをお伝えします。
出産にむけて体力をつけよう
出産は、非常に体力・気力を消耗します。妊娠後期になっても、無理のない範囲で体を動かして、体力を落とさないようにしましょう。
スムーズな出産にむけて、股関節を柔軟にしておくことも大切です。
ただし、医師から運動が制限されている場合は、医師の指示に従ってくださいね。
妊娠中の運動については、次の記事も参考にしてくださいね。
息苦しさから寝不足になりやすいので適度にお昼寝しよう
おなかが大きくなることで息苦しくなったり、出産にむけての不安から神経質になったりしやすくなります。
朝までぐっすり眠れないことも増えるので、睡眠不足にならないよう注意しましょう。仰向けだと苦しくて眠れないときは、シムス位など寝方を工夫するとよいですよ。
神経が高ぶって眠れないときは、軽くストレッチしたり、温かい飲み物を飲んだりしてリラックスしましょう。
日中眠気を感じたら無理をせず、適度に昼寝をするのもおすすめです。
心配事や不安をひとりで抱え込まないようにしよう
出産が近くなるにつれ、不安になったり怖くなったりすることも増えてくるでしょう。
不安な気持ちや恐怖はひとりで抱え込まず、パパや家族、友達などに話してストレスを溜め込まないようにしてくださいね。
身近に話せる人がいないときは、各自治体の相談窓口を利用してみましょう。
たとえば東京都では、都内在住の人を対象にした相談窓口「妊娠相談ほっとライン」を開設しています。
消化のよい食事を数回に分けて食べよう
大きくなった子宮が胃を圧迫するため、一度にたくさん食べられなくなります。
だからといって十分な食事をせずにいると栄養不足になってしまうので、1日分の食事を4回以上に分けて少しずつ食べるようにしましょう。
消化のよいものを少しずつ、よく噛んでこまめに食べると、胃腸への負担が少ないですよ。
おなかを圧迫するので自分で車を運転するのは避けよう
おなかが大きくなってきたら、自分で車を運転するのは控えましょう。
おなかがハンドルで圧迫されることで、赤ちゃんに負担がかかります。また、おなかが大きいとハンドルの取り回しや周囲の確認がしにくくなります。
出かける際は公共交通機関を使ったり、家族に送迎をお願いしたりしてくださいね。
妊娠28週目に気になる症状や病気
妊娠28週目に気になる症状や病気を解説します。
切迫早産
この頃になると、新生児医療の助けを借りればほとんどの赤ちゃんが健康に成長できるまで発達しています。
切迫早産は、なんらかの原因で子宮口が開いて、赤ちゃんが出かかっている状態です。
子宮口があまり開いていない場合は通院でも治療できますが、子宮の収縮が強く、子宮口が大きく開いている場合は入院して子宮収縮抑制剤を投与します。
もしおなかが張る・規則的に痛む場合は、速やかに病院を受診しましょう。日常生活では無理をしないように心がけることが予防につながります。
逆子
この頃になると、赤ちゃんがおなかのなかで活発に動いて、逆子になることがあります。
妊婦健診で逆子と言われても、あまり心配しすぎないでください。次の妊婦健診でエコーを当てると直っていることも少なくありません。
ママの寝る向きや生活も特に影響しないので、いつもどおりに過ごしましょう。
産院によっては、逆子を直す体操などを紹介されるかもしれませんが、不安にならず適度に行う程度で大丈夫ですよ。
常位胎盤早期剥離
常位胎盤早期剥離は、何らかの理由で出産より前に胎盤がはがれてしまう状態です。周産期の死亡率や病気の罹患率を上げる主な原因です。
妊娠性高血圧を発症している人や、切迫早産になっている人がなりやすいといわれています。
常位胎盤早期剥離と診断されたら、赤ちゃんの状態を確認し、赤ちゃんの心拍数に異常がある場合は、すぐに緊急帝王切開で分娩となることが多いです。
赤ちゃんの心拍数に異常がない場合は、個人の状態に合わせて検討されます。
妊娠中に次のような症状が見られたら、速やかに病院を受診しましょう。
病院を受診する目安
性器から出血がある
おなかが圧迫されるような痛みがある
頻繁におなかが張る
妊娠28週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠28週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。
パパも一緒に出産準備クラスに参加しよう
妊娠28週目に入ったら、退院後の育児を見据えて、パパも一緒に出産準備クラスに参加してみましょう。
病院や保健センターなどに行くのが難しい場合は、オンラインで参加できることもありますよ。
新生児用のチャイルドシートを購入しよう
退院時から必要になるので、このタイミングでチャイルドシートを購入しておきましょう。
臨月になると、実際に商品を見に行くのも難しくなります。妊娠後期に入ったタイミングでお店に商品を見に行くことで、使い勝手のよい商品を選びやすくなりますよ。
次の記事ではチャイルドシートについて詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの必需品やストックできる食料品を購入しよう
出産後はしばらく買い出しに行けなくなるので、妊娠後期に入ったらおむつやおしりふきなどをまとめて購入しておきましょう。
おむつやミルクは病院で使用したものを使う人も多いため、事前に確認しておくとよいでしょう。
また、臨月になって家事が難しくなったときに備えて、賞味期限が長めのレトルト品や冷凍食品などもストックしておくと便利です。
赤ちゃんの名前を考えよう
妊娠後期に入ると、出産まではあっという間です。そろそろ赤ちゃんの名前を本格的に考えはじめるとよいですよ。
こちらの記事では名付けの基本ルールや注意点を解説していますので、時間があるときにチェックしてみてくださいね。
育児で忙しくなる前に夫婦の時間を楽しもう
赤ちゃんが生まれると育児優先の生活になります。
出産までの間に、夫婦でおでかけをしたり、自宅でゆっくり過ごしたりして、夫婦の時間を楽しむのもよいでしょう。
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪
- つわり中でも食べやすいレシピ
- 鉄分や葉酸、食物繊維が摂れるレシピ
- 忙しくても簡単に調理できるレシピ
妊娠中に嬉しい料理やおかずを動画でわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レシピ記事はトモニテ編集部が作成、トモニテ管理栄養士が監修したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
【編集部セレクト】妊娠中に準備しておきたい育児グッズ
妊娠中のママにおすすめのグッズや、ベビーカーや哺乳瓶など、出産後に使うグッズをご紹介しています。
早いうちに、どんなものがあるのか、欲しいものはどれか、チェックしておくとよいですよ♪
商品やサービスの紹介記事は、トモニテ編集部が作成したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
いよいよ妊娠後期に突入!出産にむけて体力をつけよう
妊娠28週頃になると、おなかがさらに大きくなって、マイナートラブルが出やすくなります。
赤ちゃんの胎動はより力強くなり、もうすぐ赤ちゃんに会えるのが待ち遠しくなるでしょう。
一方、出産・育児への不安や恐怖が出てきやすいのもこの頃。不安な気持ちはひとりで抱え込まず、パパと共有できるとよいですね。
出産まではあっという間。1日1日を大切に過ごしていきましょう。
- マイナートラブルが増えるので、医師や助産師と相談しながら対処しよう
- 甘いものの食べ過ぎに要注意!
- 出産にむけて体力をキープするために無理なく体を動かそう
- 自家用車の運転は避けて公共交通機関や家族の送迎を利用しよう
- 不安な気持ちはひとりで抱え込まずに相談しよう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。
パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。