【医師監修】妊娠検査薬はいつから使える?最短のタイミングと正しい使い方も解説
妊娠の可能性があるとき、いつから妊娠検査薬を使えるのか悩みますよね。
「やっと妊娠できた気がするので、妊娠検査薬ですぐにでも確かめたい」「妊娠してしまったら困るので、早く検査をして今後の手立てを考えたい」「妊娠検査薬を使ってみたけれど、正しく判定できているかわからない」など、人によって状況はさまざまでしょう。
妊娠検査薬は、使う時期や使い方を間違えると正しい判定が出ない場合があります。この記事では、いつから妊娠検査薬を使えるのか、基本的な使い方や仕組みを解説します。正しい結果を知るために、妊娠検査薬を使うタイミングや使い方をしっかりおさえておきましょう。
妊娠の可能性があるとき、いつから妊娠検査薬を使えるのか悩みますよね。
「やっと妊娠できた気がするので、妊娠検査薬ですぐにでも確かめたい」「妊娠してしまったら困るので、早く検査をして今後の手立てを考えたい」「妊娠検査薬を使ってみたけれど、正しく判定できているかわからない」など、人によって状況はさまざまでしょう。
妊娠検査薬は、使う時期や使い方を間違えると正しい判定が出ない場合があります。この記事では、いつから妊娠検査薬を使えるのか、基本的な使い方や仕組みを解説します。正しい結果を知るために、妊娠検査薬を使うタイミングや使い方をしっかりおさえておきましょう。
妊娠検査薬はいつから使える?
多くの妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使えます。妊娠検査薬は、尿中に含まれるhCGホルモン(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の濃度によって妊娠の判定をします。
hCGホルモンは、生理予定日にあたる妊娠4週目頃から尿中に出始めます。
生理予定日から1週間たつと妊娠検査薬で検査可能な分泌量に達し、陽性か陰性かを判定できるようになります。
妊娠検査薬とhCGホルモン
hCGホルモンは受精卵の着床後、胎盤が作られ始めると分泌されるので、妊娠していないと分泌されません。
また、hCGホルモンは、ある程度分泌されてから尿中に現れるため、妊娠検査薬で妊娠の有無を判定するには十分な分泌量が必要になります。
妊娠検査薬は生理予定日2日前から反応する可能性も
ほとんどの妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使うことが推奨されています。しかし、なかには生理予定日より前から陽性反応が出ることもあります。hCGホルモンは、受精卵が着床すると分泌されるホルモンです。
受精卵の着床のタイミングが早ければ、妊娠検査薬の使用目安にあたる生理予定日から1週間後(妊娠4週目頃)よりも早いタイミングで陽性反応が出ることもあります。
一方で、排卵や着床のタイミングが遅くなれば、検査薬の目安日に使用しても陰性になることもあります。
「早期妊娠検査薬」なら生理予定日の1週間後より早く検査できる
早期妊娠検査薬を使えば、生理予定日から1週間たっていなくても検査できます。早期妊娠検査薬は、一般的な妊娠検査薬のhCG基準値の約半分の量が検出されれば陽性反応が出ます。そのため、生理予定日より前から検査が可能です。
ただし、検査をするのが早すぎると、hCGホルモンが十分に分泌されておらず、正確な判定ができない可能性があります。正しい結果を知るためにも、確実に反応する時期まで待つのが望ましいでしょう。
フライング検査は正確な判定が出ないことも
一般的な妊娠検査薬の使用目安にあたる「生理予定日から1週間後」よりも早い時期に検査をすることを俗にフライング検査といいます。
フライング検査では、正しい判定が出ない可能性があるため、より早く検査したい場合は早期妊娠検査薬を使用するか、産婦人科で妊娠の有無を検査しましょう。
妊娠検査薬の使い方は?
妊娠検査薬を使えば、尿をかけるだけで妊娠の可能性を判定できます。妊娠検査薬の基本的な使い方は次のとおりです。
- 尿を妊娠検査薬にかける、または妊娠検査薬を尿にひたす
- 妊娠検査薬を水平に置き、所定の時間おく
- 判定結果を確認する
尿をかけたあと、ななめに置いてしまうと正しい判定結果が出ない場合があります。また、尿をかける時間や判定が出るまでの時間は、製品によって異なります。使用する前に、必ず取扱説明書を読むようにしましょう。
妊娠検査薬を使うタイミングが早いとどのようなリスクがある?
妊娠しているかを早く知りたいからといって、妊娠検査薬をフライングで使うと正しい結果が出ないおそれがあります。また、子宮外妊娠の発見が遅れるリスクもあるため注意が必要です。
正しく判定されない可能性がある
妊娠検査薬を使うタイミングが早いと、正しく判定されない可能性が高くなります。検査が早すぎると、尿中のhCGホルモンが少なく、陰性になる場合も。
陰性判定に誤りがあると、本当は妊娠しているのにお酒や薬を飲んでしまった、といったことになりかねません。
検査のタイミングが早いと、hCGホルモンが十分に分泌されていない可能性があるので、妊娠検査薬の使用時期は守るようにしましょう。
子宮外妊娠の発見が遅れる可能性がある
子宮外妊娠は、受精卵が子宮以外の場所で着床してしまうことです。子宮外妊娠でもhCGホルモンが分泌されるため、妊娠検査薬では陽性反応が出ます。しかし、早いタイミングで検査をしてしまうと、誤って陰性が出てしまうことも。
「妊娠していない」と勘違いして病院へ行くのが遅れてしまい、子宮外妊娠にすぐに気付けないおそれがあります。子宮外妊娠の大部分を締める卵管妊娠出会った場合、そのままにしておくと卵管破裂につながる危険性もあるので、妊娠が疑われる症状がある場合は再検査をするか、産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬で正しい判定が出る確率は?
妊娠検査薬は、適切な時期に正しい使い方をすれば約99%の精度で判定できます。
逆に、適切ではない時期(生理予定日前)に検査をしたり、間違った使い方をしてしまったりすると正しく判定できません。間違った結果で陰性と勘違いしたままでいると、子宮外妊娠に気付くのが遅れたり、飲酒や喫煙、薬の摂取などで赤ちゃんに影響が出たりといった問題につながるおそれがあるので注意が必要です。
また、子宮外妊娠や胞状奇胎などでも陽性になることがあります。そのため、陽性が出たとしても正常に妊娠できているとは限りません。
陽性が出たら、産婦人科を早めに受診してくださいね。
妊娠検査薬で偽の陰性反応が出るケースとは?
妊娠検査薬では、本当は妊娠していても誤って陰性になるケースがあります。
水分を大量摂取したあとに検査したケース
水分を大量に摂取すると、水分量が増えて尿が薄まり尿中のhCG濃度が低くなります。そのため、hCG量が基準値よりも少なくなってしまい、誤って陰性反応が出る場合があります。
多胎児を妊娠しているケース
多胎児を妊娠していると、hCGホルモンが通常よりも早く多く分泌される傾向があります。
hCGホルモンが妊娠検査薬の想定量を超えると、かえって陰性となることがあるので注意しましょう。ただし、多胎児を妊娠している人がすべて陰性となるわけではありません。
妊娠検査薬で陽性反応が出るケースとは?
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、妊娠している可能性が非常に高いといえます。しかし、陽性反応が出ても正常に妊娠しているとは言い切れません。
子宮外妊娠や胞状奇胎が起きているケース
子宮外妊娠とは、受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することです。そのままにしておくと卵管破裂などによりお腹の中で出血が続き、母体の命にかかわるおそれがあります。
胞状奇胎は、なんらかの原因で受精がうまくいかず、子宮内にぶどうのようなつぶつぶが増えてしまうことです。
子宮外妊娠、胞状奇胎のどちらの場合もhCGホルモンが分泌されます。そのため、妊娠検査薬では陽性になることがあるのです。
肺がん、子宮頸がんなどのhCG産生腫瘍を患っているケース
妊娠していなくても、一部の肺がん、子宮頚がん、卵巣がんなどにかかっているとhCGホルモンの値が高くなることがあるといわれています。そのため、妊娠していなくても陽性反応が出る可能性がありますよ。
排卵誘発剤を使用しているケース
不妊治療の一環として排卵誘発剤を使っている人もいるでしょう。
排卵誘発剤にはいくつか種類があり、そのなかのひとつにhCGを投与する方法があります。
投与したhCGは身体のなかにしばらく残ります。そのため、hCGを投与してから期間を空けずに妊娠検査薬を使うと、陽性反応が出ることがありますよ。
糖尿病、膀胱炎などを患っているケース
糖尿病や膀胱炎にかかっている場合も、偽の陽性反応が出ることがあります。糖尿病になると、尿中に糖が多く含まれるようになります。また、膀胱炎の場合は尿中に血液やタンパクが現れます。
これらの成分が尿中に多く含まれていると、妊娠検査薬がhCG量を正確に測れず、妊娠していなくても陽性となることがあります。
妊娠検査薬に関するよくある質問
妊娠検査薬を使ったあとに、判定結果や今後の対処法について悩む人は少なくありません。ここでは、よくある質問や悩みをまとめました。
妊娠検査薬で薄いラインが出たら陽性と判断してよい?
1週間後を目安に再検査をするのが確実
妊娠検査薬で検査したあと、陽性を示すラインがうっすら出ることがあります。判定ラインが薄い場合でも妊娠している場合もあれば、していなかったりすることもあるので、1週間後を目安に再検査をするのが望ましいでしょう。
妊娠検査薬で薄いラインが出る原因
水分の摂りすぎで尿中のhCG濃度が薄まってしまった
妊娠検査薬を使うタイミングが早かった
受精卵が着床せず、妊娠を継続できなかった
不妊治療で排卵誘発剤を使用している
流産をしてしまい、体内にhCGホルモンが残っている
妊娠検査薬で陽性が出たら、いつ産婦人科を受診すべき?
できるだけ早めに病院を受診しよう
妊娠検査薬で陽性が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。妊娠検査薬が陽性でも、正常に妊娠できているとは限りません。子宮外妊娠をしていた場合、発見が遅れると母体が危険な状態になるおそれがあります。妊娠に問題がないかを確認するためにも、必ず産婦人科を受診してくださいね。妊娠検査薬も産婦人科での検査も、早すぎると胎嚢が見えず後日改めて受診となるケースがあります。時間をおいて再検査をしてから受診しましょう。
妊娠検査薬で陽性が出ても生理がくることはある?
生理のような出血がみられることがある
妊娠検査薬で陽性反応が出ても、生理のような出血がみられることがあります。原因の一つとして、化学流産(生化学的妊娠)をしていることが考えられます。化学流産とは、妊娠検査薬で陽性が出ても、その後のエコー検査で胎嚢が確認できない状態のことです。化学流産になると、受精卵が出血とともに身体の外に自然と排出されます。出血量は、普段の生理と同じか少し多いくらいなので、生理と勘違いしやすいでしょう。体調に異変がない場合は、治療をしたり特別な処置をしたりする必要はありませんよ。
陽性でも出血する可能性があるケース
受精卵が着床したときの出血(着床出血)
子宮外妊娠や胞状奇胎による出血
化学流産による出血
妊娠検査薬を使うタイミングは朝と夜どちらがよい?
朝一番に検査するのがおすすめ
妊娠検査薬を使うタイミングは、基本的には1日のうちいつでも問題ありません。なかでも朝一番は膀胱に尿がたまっているためhCGの濃度が高く、反応が出やすいとされています。とはいえ、hCGホルモンの分泌量や尿の濃度は個人差が大きいもの。朝一番に検査をしたからといって、正しい結果が必ず出るとは限りません。また、昼や夜に検査してはいけないというわけでもないので、時間帯はあまり気にしすぎず、説明書に沿って検査をしてくださいね。
妊娠検査薬で陰性が出ても妊娠していることはある?
陰性でも妊娠の可能性があるので再検査してみよう
妊娠検査薬で陰性が出ても、妊娠の可能性はゼロとはいいきれません。双子以上の多胎児を妊娠している場合、hCG量が妊娠検査薬の判定量を超えてしまい、かえって陰性となることがあります。また、妊娠検査薬の使い方がまちがっていた場合「陰性だったけれど本当は妊娠していた」というケースも起こりえます。陰性だったとしても、生理が来ない・体調がすぐれないなど気になることがある場合は、日を改めて再検査するか、病院を受診するようにしてくださいね。
お酒や薬を飲んだら妊娠検査薬の判定に影響する?
hCGを含む薬を飲まない限り影響はない
妊娠検査薬は、お酒や薬の影響は受けないといわれています。ただし、アルコールには利尿作用があります。尿量が増えることで尿中のhCGホルモンの濃度が薄まり、陰性となる場合があるので注意が必要です。風邪薬など一般的な薬なら問題ありませんが、不妊治療などでhCGを含む薬を使用している場合は、判定に影響が出る可能性があります。その場合は、最後に投与した日から2週間後に検査をするようにしましょう。
ピルを飲んでいる場合、妊娠検査薬はいつから使ってよい?
いつ使ってもOK。性行為から3週間後を目安に使おう
ピルを飲んでいる場合も、妊娠検査薬を問題なく使用できます。一般的には生理予定日の1週間後に検査をしますが、ピルの服用中は、妊娠の可能性がある性行為から3週間後に検査することが推奨されています。直近の性行為で妊娠が疑われる場合は、3週間後に妊娠検査薬を使用してください。妊娠していた場合、ピルを飲んでいても赤ちゃんへの影響はないといわれています。とはいっても、陽性を確認したらピルの服用は中断したほうがよいでしょう。
妊娠検査薬は適切なタイミングで使おう
妊娠検査薬は、適切な時期に正しい使い方をすれば99%の確率で正確に判定できます。早ければ生理予定日の2日前から反応が出ますが、早すぎると正しい結果が出ないおそれがあるので注意しましょう。正しい結果を知るために、使用時期と使い方は守るようにしてくださいね。また、妊娠検査薬で陽性を確認したら、産婦人科を早めに受診しましょう。妊娠検査薬だけでは、正常に妊娠しているかまではわかりません。適切な処置とケアのために、必ず病院を受診してくださいね。
- 妊娠検査薬は生理予定日の1週間後に使用するのが望ましい
- 生理予定日の2日前から反応する場合もある
- 検査のタイミングが早いと、正しい結果が出ない可能性がある
- 適切な時期に正しい方法で使うことが大切
- 陽性反応が出たら、産婦人科を早めに受診する
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