妊娠の仕組みは?確定した後の流れは?体の変化や妊娠中のトラブル、不妊もまとめて解説!
妊娠したかもしれないと感じている人のなかには「妊娠っていつ確定するんだろう?」「これからどうなるんだろう?」と不安になっている人もいるでしょう。妊娠生活を安心して過ごすために、妊娠の仕組みや妊娠が確定した後の流れについて確認しておきたいものです。
この記事では、妊娠の仕組み、妊娠確定後の流れ、妊娠中に起こりやすいトラブルなどを解説するので、妊娠に関する不安を感じている人はぜひ参考にしてください。
妊娠したかもしれないと感じている人のなかには「妊娠っていつ確定するんだろう?」「これからどうなるんだろう?」と不安になっている人もいるでしょう。妊娠生活を安心して過ごすために、妊娠の仕組みや妊娠が確定した後の流れについて確認しておきたいものです。
この記事では、妊娠の仕組み、妊娠確定後の流れ、妊娠中に起こりやすいトラブルなどを解説するので、妊娠に関する不安を感じている人はぜひ参考にしてください。
妊娠の仕組み
まずは、妊娠の仕組みを解説します。
排卵
女性の卵巣のなかには、卵胞(らんぽう)という殻に包まれた状態でたくさんの卵子が存在しています。
これらの卵胞からエストロゲンというホルモンが放出されると、脳から黄体化ホルモンが分泌されます。その後、卵胞が破れ、卵巣から卵子が飛び出します。これが排卵です。
排卵された卵子は、卵管の先端にある卵管采に取り込まれ、そこで受精するのを待ちます。
排卵日の計算方法
排卵日を計算する方法はいくつかあります。生理周期を目安に排卵日を推測する「オギノ式」では、生理予定日の12〜16日前の5日間が排卵日と考えられています。月経周期が一定でない人は、基礎体温を記録してみましょう。女性の基礎体温は、排卵を境に低温期と高温期に分かれており、最も低い基礎体温を記録した日の翌日が排卵日とされています。妊活中で、より正確に排卵のタイミングを知りたい場合は、排卵日予測検査薬を使用してみるのもよいでしょう。
受精
卵管采に取り込まれた卵子は、卵管采の少し奥にある「卵管膨大部」で精子を待ちます。
取り込まれた卵子の寿命は約24時間です。この間にセックスをして、膣内に射精された精子が子宮、卵管の順に進み、卵子に潜り込めば受精が成立します。
着床
受精した卵子(受精卵)は、細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り3~4日かけて子宮に運ばれます。
子宮にたどり着いた受精卵が子宮内膜(子宮の内側の壁)に潜り込むと着床し、妊娠が成立します。
不妊とは?
不妊とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないでセックスをしているのに、1年以上妊娠しないことです。排卵がうまくいかない、子宮や卵巣に何らかの異常がある、精子の数が極端に少ないなどさまざまな原因が考えられますが、なかには何も原因がない場合もあります。子どもを望んでいるのになかなか授からない場合は、不妊症の治療を専門とする医師に相談してみるのもよいでしょう。
妊娠週数の数え方
妊娠週数は、最後に来た生理の初日を0周0日として数えます。
着床したタイミングを1週1日とするイメージがありますが、受精のタイミングや着床のタイミングを正確に把握するのは難しいので、最後の生理開始日を基準としているのです。
妊娠したかも!と思ったら
「妊娠したかも!」と思ったら、次の方法で妊娠しているかどうかチェックしてみましょう。
妊娠検査薬を使ってみる
生理がなかなか来ない場合は、生理予定日の1週間後を目安に妊娠検査薬を使ってみましょう。
妊娠検査薬は、受精卵が着床すると盛んに分泌されるhCGに反応する検査薬です。
指定の位置に尿をかけると、99%の精度で妊娠しているかどうかがわかります。
ただし、検査のタイミングが早すぎたり使い方を間違えていたりすると、正確に判定できない可能性があるので注意が必要です。
妊娠しているかをできるだけ早く知りたい場合は、生理予定日の前〜当日に検査できる「早期妊娠検査薬」を使ってみましょう。
産婦人科を受診する
妊娠検査薬が陽性だった場合は、産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬で陽性が出たからといってすぐに妊娠確定というわけではなく、必ず産婦人科で検査を受ける必要があります。
産婦人科では、尿検査や触診・内診、超音波検査などを行って正常に妊娠しているかどうかを調べます。
なお、妊娠検査薬が陰性だった場合でも、生理が来ない、体の様子がおかしい、などの気になることがあれば産婦人科を受診しましょう。
妊娠確定後の流れ
産婦人科で検査を受けて妊娠が確定したら、次のことを忘れずにおこないましょう。
母子手帳をもらう
妊娠が確定したら、住んでいる自治体の窓口に「妊娠届出書」を出して母子手帳をもらいましょう。
母子手帳をもらうときに、妊婦健診の際に使える補助券も同時にもらえます。
補助券を使うと妊婦健診の費用負担が軽減されるので、忘れずに受け取ってくださいね。
妊婦健診を受ける
妊娠したら、全14回の妊婦健診も受けましょう。妊婦健診は、ママと赤ちゃんが安全に出産を迎えるために必要な健診です。
妊婦健診を受けないと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症に気付きづらいほか、病院が出産を受け入れてくれないこともあります。
妊婦健診では妊娠・出産に関する相談もできるので、安心して妊娠生活を過ごすためにも必ず受けてくださいね。
どこで産むか決める
出産できる場所は、総合病院、個人のクリニックや診療所、助産院などさまざまです。
アクセスのよさ、費用の安さ、サポート体制の充実度などをみて、どこで産むかを決めましょう。
地元の病院で生むのか、里帰り出産をするのかなど、家族だけでなく受診している病院とも話し合いながら決められるとよいですね。
妊娠中のママと赤ちゃんの様子
妊娠すると、女性の体は少しずつ出産に向けて変化していきます。また、赤ちゃんは受精卵から少しずつ人の体に成長していきます。
ここでは、妊娠から出産まで、ママや赤ちゃんの体の変化を見ていきましょう。
妊娠中のママと赤ちゃんの様子
妊娠2ヶ月(妊娠4〜7週)
妊娠3ヶ月(妊娠8〜11週)
妊娠4ヶ月(妊娠12〜15週)
妊娠5ヶ月(妊娠16〜19週)
妊娠6ヶ月(妊娠20〜23週)
妊娠7ヶ月(妊娠24〜27週)
妊娠8ヶ月(妊娠28〜31週)
妊娠9ヶ月(妊娠32〜35週)
妊娠10ヶ月(妊娠36〜39週)
ママの体は時期ごとに体が変化し、赤ちゃんは時期ごとに少しずつ体の機能が育っていきます。
妊娠中は無理はせず、できるだけゆったりと過ごせるようにしましょう。
妊娠中に起こるマイナートラブル
体の変化に伴い、マイナートラブルと呼ばれる妊娠に起因する様々な体の不調がしょうじます。
ここからは、妊娠中に起こりやすいマイナートラブルについて解説します。
妊娠初期の体の変化と起こりやすいトラブル
妊娠4~12週の妊娠初期は、赤ちゃんの主な臓器や器官がどんどん作られる時期です。
この時期はつわりに悩まされる人が多く、吐き気が止まらない「吐きづわり」や、食欲が止まらない「食べづわり」など、症状は人によってさまざまです。
つわりがひどいときは無理をせず、食べられるときに食べられるものを摂るようにしましょう。水も飲めないような場合は、医師に早めに相談することが大切です。
妊娠初期に起こりやすいトラブル
つわり
流産
妊娠中期の体の変化と起こりやすいトラブル
妊娠中期になると、胎盤が完成し体調も少しずつ落ち着いてきます。
妊娠5ヶ月ごろには少しずつおなかや胸が大きくなりはじめ、妊婦さんらしいふっくらとした体つきになってくるでしょう。
この時期になると、赤ちゃんの胎動を感じられるようにもなります。
妊娠中期に起こりやすいトラブル
腰痛
便秘
貧血
痔
流産
早産
妊娠後期の体の変化と起こりやすいトラブル
妊娠後期になるとさらにおなかが大きくなり、身動きがとりにくくなります。
赤ちゃんが大きくなった分、体にかかる負担も増すので、くれぐれも無理をしないようにしましょう。
また、体重が一気に増えやすくなるのもこの時期です。体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になりやすくなるので、体を適度に動かして体重が増えすぎないようにコントロールしましょう。
妊娠後期に起こりやすいトラブル
妊娠糖尿病
妊娠高血圧症候群
胃腸の不調
頻尿
尿漏れ
切迫早産
破水
妊娠は一種の奇跡!出産までの妊娠生活を楽しもう
妊娠は、排卵された卵子と、射精された精子がタイミングよく出会うことで成立します。
「妊娠したかも?」と思ったら、生理開始予定日の1週間後を目安に妊娠検査薬を使ったり、産婦人科を受診したりしてみましょう。
妊娠の仕組みや妊娠中の体の変化なども知ったうえで、出産前のマタニティライフを楽しみながら過ごしていけるとよいですね。
- 排卵→受精→着床を経て妊娠する
- 妊娠の可能性があるときは妊娠検査薬を使ってみよう
- 妊娠が確定したら母子手帳をもらおう
- 妊婦健診は忘れずに受けよう
- 妊娠中は体調の変化に気を配りながら無理せずに過ごそう