妊娠中に性欲が変化するのはなぜ？ムラムラする・セックスしたくなくなる理由や対処法を解説

妊娠してから性欲が変化するのはよくあることです。

妊娠するとホルモンの分泌量が変わり、その影響で性欲が強くなったり弱くなったりすることがあります。

「ムラムラするのは変？」「セックスしたくなくなるのは私だけ？」と思うかもしれませんが、性欲の変化は自然なことですし、変化のしかたも人それぞれなので、あまり心配しなくて大丈夫ですよ。

トモニテ編集部では、自分または妻が妊娠・出産を経験した男女を対象に、妊娠中の夫婦生活・性生活に関するアンケート調査を実施。

妊娠中に性欲がどのように変化したかを調査したところ、「減った」と回答した人が71%と最も多い結果になりました。

妊娠してから性欲が減る傾向があることがわかります。

しかし、「変わらなかった」が22%、「増えた」が8%と一定数いることから、必ずしも性欲が低下するわけではなく、個人差があるようです。

妊娠している間もホルモンバランスが変わるので、時期によって性欲が強くなったり弱くなったりすることがあります。

ここでは、妊娠中の性欲の変化のしかたやその理由を、妊娠初期・中期・後期それぞれについて解説します。

妊娠初期は性欲が低下しやすい傾向があります。

妊娠したばかりの時期は女性ホルモンが増加しますが、このうち性欲の変化に大きく影響するのが「エストロゲン」と「プロゲステロン」です。

エストロゲンには性欲を高める働きがある一方、プロゲステロンには性欲を抑える働きがあるとされています。

妊娠中はエストロゲンよりもプロゲステロンのほうが増加するため、性欲が低下する人が多いようです。

妊娠中期になると、性欲が高まりやすくなります。

この時期はエストロゲンがプロゲステロンより優位になるので、性欲を感じる人が多いようです。

また、妊娠中期は「安定期」とも呼ばれ、つわりが治まり体調が安定する時期です。

お腹もそこまで大きくないため動きやすく、スキンシップや性行為に対して前向きになりやすいのかもしれませんね。

妊娠後期は性欲が落ち着く人が多いようです。

妊娠36週頃になると、性欲を抑える働きがあるプロゲステロンが活発に分泌されるので、性欲がおさまる傾向があります。

また、妊娠後期は、大きくなった子宮で胃や心臓が圧迫され、胸やけや動悸・息切れを感じたり、激しい胎動で寝不足になったりしやすい時期です。

出産に対する不安もあいまって、性欲を感じる余裕がなくなる人が多いかもしれませんね。

ここからは、妊娠してから性欲が強くなった場合の対処法を紹介します。

妊娠中に性欲を感じたときは、旦那さんとのスキンシップの時間を作りましょう。

ハグやキスなどのスキンシップは、性欲を満たすだけでなく、安心感や愛情を再確認することにもつながります。

2人の絆がより深まるかもしれませんよ。

旦那さんとセックスをするのもよいでしょう。妊娠中でも、安全に配慮すればセックスをしても問題ありません。

ただし、体に負担がかかる行為や体位は避け、ソフトなセックスを心がけましょう。

また、妊娠中は免疫力が下がり性感染症にかかりやすい状態です。感染予防のために、コンドームを必ず着用してください。

出血やお腹の張りがみられたらすぐに中断し、必要に応じて医師に相談しましょう。

オナニー（自慰行為）をして自分で性欲を発散させるのも一つの方法です。

お腹の赤ちゃんに影響することもほとんどないので、体調に問題がなければ我慢せず発散しましょう。

ただし、清潔な状態で行う・長時間やらない、などの注意点は必ず守るようにしてくださいね。

妊娠中に性欲が低下し「夫に求められて困っている」「セックスはしたくないけど夫との関係は大事にしたい」と考える人もいるでしょう。

ここからは、妊娠中に性欲が減った場合の対処法を解説します。

性欲が減って性行為に積極的になれない、ということを旦那さんに素直に伝えましょう。

理由を伝えないままセックスを断り続けるのはママにとって負担ですし、旦那さんも「自分のことが嫌いになったのかな？」と不安に感じてしまうかもしれません。

夫婦間のすれ違いを避けるためにも、「妊娠してからそういう気分じゃなくて」「お腹の赤ちゃんが心配なの」と、自分の気持ちを伝えましょう。

そのうえで、「体調がよくなったらしようね」と前向きな言葉を伝えれば、旦那さんも安心できるかもしれませんね。

旦那さんとセックス以外のコミュニケーションをとってみましょう。

2人の時間を作って会話をしたり、ハグやキスなどのライトなスキンシップをとったりすることで、良好な夫婦関係を維持できるかもしれません。

コミュニケーションを通して「赤ちゃんも大切だけど、あなたのことも大切だよ」という気持ちを上手に伝えられるといいですね。

「妊娠してからムラムラするようになった」「性欲をほとんど感じなくなった」「特に変わらなかった」など、妊娠中に性欲がどう変化するかは人それぞれです。

妊娠中に性欲が変化した人は、どのように対処していたのでしょうか？

ここからは、トモニテ編集部が行ったアンケート調査を基に、妊娠中の性欲の変化への対処法を紹介します。

妊娠中に性欲をどう発散したかを調査したところ、最も多かったのは「パートナーとの性行為」で68人でした。

次いで多かったのは「オナニー・自慰行為」で57人という結果に。

より詳しい理由を尋ねると、以下のコメントが寄せられました。

旦那さんとの性行為で性欲を発散していた人から寄せられたコメントを紹介します。

旦那さんに対する安心感や、自慰行為への抵抗感などから性行為で発散をしていた、という回答が多くみられました。

オナニー・自慰行為で発散していた人からは、以下のコメントが寄せられました。

自分のタイミングや体調に合わせられるから、という理由が多くみられました。

また、性行為よりも疲れにくく、体への負担を抑えながら性欲を発散できる、というのも理由の一つといえそうです。

もともと自分で発散する習慣がなかった人にとっては、オナニーをすることに抵抗があるかもしれません。

しかし、アンケート結果から読み取れるように、妊娠中にオナニーをするのはごく自然なことなので、罪悪感を抱く必要はまったくありませんよ。

性欲が高まったら我慢せず、自分の体調に合った方法でうまく発散できるとよいですね。

性欲が低下すると「夫から求められて困っている」「セックスはしたくないけど夫婦の仲は大事にしたい」と悩む人もいるかもしれませんね。

性欲が減った人のうち、妊娠中の夫婦関係が良好だった人にその理由を尋ねると、以下の回答が寄せられました。

夫婦で赤ちゃんに話しかけたり、産まれたあとのことを話したりしてコミュニケーションをとっていた、という声が寄せられました。

また、普段からスキンシップをとったり2人の時間を過ごしたりすることも、夫婦円満の秘訣といえそうです。

妊娠中の性欲に関する一般的な疑問に対する回答をまとめました。気になる疑問を解消しましょう。

妊娠中はホルモンバランスの影響で性欲が変化することがあります。

性欲が高まったら、旦那さんとスキンシップをとったり、安全に配慮してセックスやオナニーをしたりして発散しましょう。

性欲が減ってセックスをしたくないときは、旦那さんとしっかり話し合い、お互いの気持ちを共有することが大切です。

旦那さんとのスキンシップやコミュニケーションを大切にし、夫婦で支え合いながら妊娠生活を過ごせるとよいですね。

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