妊娠中の性行為の頻度はどれくらい?毎日してもいいの?安全な方法や赤ちゃんへの影響も解説!
妊娠中でもパートナーとセックスを楽しみたいと思うのは自然なことですが、「赤ちゃんへの影響が気になる」「どれくらいの頻度なら問題ない?」と悩む人もいるでしょう。
また、そもそも妊娠中にセックスをしてよいのかと不安に感じる人もいるかもしれません。
この記事では妊娠中の性行為の適切な頻度やセックスをおこなう際の注意点、パートナーとの関わり方について解説します。
妊娠中でもパートナーとセックスを楽しみたいと思うのは自然なことですが、「赤ちゃんへの影響が気になる」「どれくらいの頻度なら問題ない?」と悩む人もいるでしょう。
また、そもそも妊娠中にセックスをしてよいのかと不安に感じる人もいるかもしれません。
この記事では妊娠中の性行為の適切な頻度やセックスをおこなう際の注意点、パートナーとの関わり方について解説します。
妊娠中の性行為の適切な頻度とは?
妊娠中の性行為の頻度に特に決まりはありません。妊娠経過が順調で、体調に不安がなければセックスをしても問題ないでしょう。
ただし、生活に支障をきたさない範囲でおこなうことが大切です。また、体調が悪いときや医師から安静を指示されているときは控えましょう。
性行為をするときは、ママと赤ちゃんの安全を最優先に考え、安全な方法・体位を心がけてくださいね。
妊娠中の性行為、みんなはどのくらいの頻度でしてた?
トモニテ編集部では、子どもがいる男女を対象に、夫婦生活に関するアンケートをおこないました。
ここでは、調査結果の一部を紹介します。
妊娠中に性行為をしていたか
妊娠中に夫婦間での性行為があったかを調査したところ、「あった」と回答した人は52%、「なかった」と回答した人は48%という結果に。
妊娠中でも性行為をしていた人のほうが若干数多いことがわかりました。
妊娠中の性行為の頻度はどのくらいか
妊娠中の性行為の頻度について尋ねると、妊娠中に性行為をしていた人のなかでは「2〜3週間に1回程度」と回答した人が44人と、最も多い結果となりました。
次いで多かったのは「妊娠期間通して1〜2回程度」で29人、「1週間に1回程度」で26人となっています。
「毎日」と回答した人は1人にとどまりました。
妊娠中に性行為を頻繁におこなう人は少なく、体に負担がかからない頻度でおこなっていた人が多いようです。
妊娠前と比べて性行為の頻度はどう変化したか
妊娠前と比べて性行為の頻度がどう変わったかを調査したところ、85%の人が「減った」と回答しました。
「増えた」と回答した人の割合が2%にとどまっていることからも、妊娠中は性行為に慎重になる傾向があるようです。
妊娠前と比べて性行為の頻度はどのくらい変化したか
妊娠前と妊娠中の性行為の頻度をそれぞれ調査したところ、妊娠前の性行為の頻度が高いほど、妊娠中も性行為をする傾向にありました。
たとえば、妊娠前に「毎日」性行為をしていた人のうち、妊娠中に性行為をした人の割合は81%だったのに対し、妊娠前の頻度が「6ヶ月に1回程度」だった人のなかで妊娠中に性行為をしていた人はいませんでした。
妊娠してから性行為の頻度は下がるものの、妊娠前に高頻度で性行為をしていた夫婦が突然やらなくなる、というケースは少ないようです。
妊娠中に性行為に消極的になる理由
妊娠前に比べ性行為の頻度が減る理由を尋ねたところ、男女ともに「お腹の赤ちゃんが心配だったから」と回答した人が84%と最も多い結果に。
8割以上の人が、赤ちゃんへの影響を心配して性行為を控えていたことがわかりました。
次いで多かったのは「母体が心配だったから」で41%、「性欲がわかなかったから」で29%でした。
男女別にみると、男性で2番目に多かったのは「母体が心配だったから」で71%、女性では「体調が悪かったから」「性欲がわかなかったから」でそれぞれ36%となっています。
男性はママの体を気遣って性行為を控える傾向がある一方、女性は体調不良や性欲がわかないことが理由で性行為に消極的になっていたことがうかがえます。
妊娠中に性行為に消極的だった理由を教えてください(複数回答可)
お腹の赤ちゃんが心配だったから:男性70人、女性166人
自分の体が心配だったから:男性58人、女性59人
体調が悪かったから:男性9人、女性72人
性欲がわかなかったから:男性10人、女性72人
夫への嫌悪感があったから:男性4人、女性4人
疲れていた・倦怠感があったから:男性3人、女性45人
夫に性的な魅力を感じなかったから:男性1人、女性7人
夫に愛情を感じなかった・愛情が薄れたから:男性15人、女性4人
妊娠中は性行為をしてはいけないと思っていたから:男性9人、女性14人
夫に断られたから・夫が消極的だったから:男性3人、女性16人
性行為は子どもをつくるためのものだから:男性3人、女性3人
その他:男性0人、女性12人
また、性行為に消極的になった具体的な理由を調査したところ、以下のようなコメントが寄せられました。
女性の回答
あっちゃんさん/30代/専業主婦/九州・沖縄地方在住
こっちゃんさん/20代/会社員(契約・派遣社員)/近畿地方在住
あかりさん/30代/会社員(契約・派遣社員)/中部地方在住
すなっぷえんどうさん/30代/自営業/九州・沖縄地方在住
まろさん/30代/専業主婦/関東地方在住
お腹の赤ちゃんへの影響が怖くて性行為ができなかった、という声や、つわりで体調が優れず性行為どころではなかった、という声などがみられました。
男性の回答
たけぼうさん/40代/会社員(正社員)/中部地方在住
ひろさん/30代/会社員(正社員)/関東地方在住
えむさん/30代/会社員(正社員)/近畿地方在住
チャーハンさん/20代/会社員(正社員)/関東地方在住
たくまさん/40代/会社員(正社員)/中国地方在住
お腹の赤ちゃんへの影響やママの体の負担を考え、性行為を控えていた人が多くみられます。
また、心配する気持ちが勝り、性欲がわかなくなったという声も寄せられました。
妊娠中の性行為の頻度は赤ちゃんに影響する?
妊娠中の性行為やその頻度が、おなかの赤ちゃんに直接影響を与えることはないとされています。
子宮の入口は出産直前まで頸管粘液の栓で閉じられていて、赤ちゃんはその子宮の入口のさらに奥で羊水に守られています。
そのため、男性器が赤ちゃんに接触することはありません。
また、回数や頻度にも決まりはなく、セックスを行なっても不調がなければ問題ないと考えられています。
経過が順調であれば、セックスによって流産を引き起こすことはないので安心してくださいね。
ただし、深い挿入や激しい行為は避け、お腹が張ったり不調を感じたりしたらすぐに中止しましょう。
妊娠中の性行為にはどんなリスクがある?
妊娠中の性行為は問題ないとされていますが、リスクがゼロというわけではありません。次のようなリスクがあるので注意しましょう。
体に負担がかかる
性行為の刺激が強かったり頻度が多かったりすると、体に負担がかかってしまいます。
妊娠中は心身の変化が大きく、ちょっとしたことで疲れやすい状態です。
頻度が多すぎると、疲れがたまって日常生活に支障をきたしてしまうおそれもあります。
妊娠中の性行為は、体調や気分を考慮して無理のない範囲・頻度で行いましょう。
出血やお腹の張りがみられることがある
性行為の頻度が多いと、度重なる刺激により性器から出血したり、お腹が張ったりするおそれがあります。
出血やお腹の張りが必ずお腹の赤ちゃんに影響するわけではありませんが、なかには病院を受診したほうがよいケースもあります。
性行為は体調がよいときや気分が乗っているときだけにとどめ、少しでも痛みや不調があるときは控えるようにしましょう。
不安・ストレスがたまる
性行為を頻繁に行うと、「赤ちゃんに影響したらどうしよう」「出血やお腹の張りがあるけど大丈夫かな?」と心配する頻度も高くなります。
また、頻繁に性行為をすることで「こんなにたくさんやって大丈夫なのかな」と不安になることもあるでしょう。
心配ごとが積み重なるとそれが次第にストレスとなり、赤ちゃんに悪影響を及ぼすおそれもあります。
赤ちゃんや自分の体が心配であれば、性行為を控えたり頻度を減らしたりして、心身ともに健やかに過ごせるようにしましょう。
性感染症にかかる可能性がある
妊娠中の体は免疫力が低下している状態です。
避妊をせずに性行為をすると、クラミジア・梅毒・淋菌などの性感染症にかかる可能性があります。
感染症によっては、おなかの赤ちゃんの体や成長に影響を与えたり、流産や早産につながったりするケースもあるため、十分な注意が必要です。
流産・早産につながるおそれがある
深い挿入やピストン運動による強い刺激によって出血やおなかの張りを起こし、切迫流産や切迫早産につながる恐れがあります。
また、精液にはさまざま細菌が含まれており、なかには子宮内の炎症や子宮収縮を引き起こすものもあります。
流産や早産のリスクが高まる原因になるので、妊娠中は精液を膣内に直接入れないようにしましょう。
妊娠中の性行為を安全におこなうためのポイント
妊娠中は妊娠前と比べて身体も心もデリケートです。ここでは妊娠中の性行為を安全かつ快適に楽しむためのポイントを紹介します。
コンドームを使って避妊をしよう
妊娠中でも、セックスをする際には必ずコンドームを使用しましょう。
コンドームを使うことで、精液が膣内に直接入り込むのを防ぎ、流産や早産のリスクを抑えることができます。
また、性感染症の予防にもつながるため、ママや赤ちゃんの体を守るためにもコンドームは必ず使用してください。
体調が悪いときは無理をしない
体調が優れない日は無理をせず性行為を控えるようにしましょう。
無理をすると、性行為による刺激により子宮収縮や破水につながるおそれがあり危険です。
パートナーにはしっかりと体調が悪いことを伝え、お互いに無理のない範囲で楽しめるとよいですね。
性行為の途中で気分が悪くなった場合も、無理せずすぐに中断しましょう。
性行為を控えたほうがよいケース
出血やおなかの張りがある
おりものの状態がいつもと違う
前置胎盤
子宮頸管無力症
切迫早産・切迫流産と診断されている
医師から安静の指示が出ている
流産の経験がある
多胎
危険な体位での性行為は避けよう
妊娠中の性行為は女性側に負担がかからないことがなによりも大切です。
腹部を圧迫する体位や深い挿入になる体位は赤ちゃんへの影響が心配なので、避けるようにしましょう。
妊娠中でも安全におこないやすい体位
妊娠初期:正常位、伸張位
妊娠中期:前座位、前側位、騎乗位、バック
妊娠後期:背面側臥位、座位
過度な刺激は避けよう
妊娠中の性行為では乳頭への過度な刺激は避けるようにしましょう。
乳頭を刺激すると子宮の収縮につながり、流産や早産のリスクが高くなります。
また、深い挿入や激しい刺激も子宮収縮を引き起こすことがあるため、妊娠中はソフトなセックスを心がけてくださいね。
妊娠中の性行為の頻度に関するよくある質問
ここでは妊娠中の性行為に関するよくある質問をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
妊娠中は性欲が変わるって本当?
性欲が強くなる人もいれば、気が進まなくなる人もいます
妊娠中に性欲が強くなる人もいれば、性欲が減る人もいます。妊娠中の性欲は個人差がとても大きいものです。妊娠によるホルモン分泌で性欲が変化するといわれていますが、おなかの赤ちゃんへの影響や流産に対する不安などにより性欲が減退することがあるともいわれています。また、つわりなどの体の不調も性欲を減退させる理由のひとつといえるでしょう。
妊娠中は性欲がどう変化したか
トモニテ編集部がおこなったアンケートでは、妊娠・出産を経験した女性に対し、妊娠してから性欲がどのように変化したかも調査しました。
すると、「減った」と回答した人が71%、「変わらなかった」が22%、「増えた」が88%という結果に。
妊娠中は性欲が減る傾向にあることがわかります。
しかし、性欲が増える人も一定数いることから、妊娠中の性欲の変化には個人差があるといえるでしょう。
性行為を控えるべきタイミングは?
体調が悪いときや出血があるときは控えよう
出血がある場合やおなかが張っている場合は性行為を控えるようにしましょう。また、妊婦検診で前置胎盤・切迫流産・切迫早産などの指摘をされている場合や、主治医の先生から安静の指示が出ている場合も、性行為は厳禁です。出血などがなくても、体調がすぐれないときや気分がのらないときも性行為は避けたほうが安心ですよ。不安なことがあれば、医師に相談するとよいでしょう。
妊娠中の性行為は安全な頻度・方法で!体調が悪いときは無理せず休もう
妊娠中の性行為の頻度に決まりはありません。お互いのタイミングが合うときに、無理のない範囲で性行為をおこないましょう。
妊娠中の性行為は、安全な方法でおこなうことが大切です。お腹を圧迫しない無理のない体位で挿入は浅めにし、ソフトなセックスを心がけましょう。また、性感染症を予防するためにも必ずコンドームを使用してください。
体調が優れないときは無理をせず、医師から安静の指示が出ている場合は控えるようにしましょう。
- 妊娠中の性行為の頻度に決まりはない
- 妊娠中の性行為は胎児に影響しない
- 体調が悪いときは無理をしない
- 必ずコンドームを使用し、安全な体位でおこなう
- 不安なことがあれば医師に相談を
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