妊娠しやすい体位とは?妊娠の確率を上げるための過ごし方や妊活の注意点なども解説
妊娠を望む人の中には、少しでも可能性を高めるために、妊娠しやすい体位やセックスの工夫について知りたい人もいるのではないでしょうか?
この記事では、妊娠の確率を高めるといわれている体位や性行為のポイント、日常生活での注意点を、科学的根拠の有無もあわせて詳しく解説します。
妊娠を望む人の中には、少しでも可能性を高めるために、妊娠しやすい体位やセックスの工夫について知りたい人もいるのではないでしょうか?
この記事では、妊娠の確率を高めるといわれている体位や性行為のポイント、日常生活での注意点を、科学的根拠の有無もあわせて詳しく解説します。
妊娠しやすい体位はある?
妊娠しやすい体位について、科学的な根拠はありません。
専門家のなかには、「正常位は妊娠の確率が上がる」「挿入が深くなる体位だと妊娠しやすい」という噂もありますが、いずれもエビデンスがなく確実ではありません。
どんな体位でも妊娠することは可能なので、お互いにとって心地よく負担のない体位がよいでしょう。
妊娠しやすいといわれている体位
妊娠しやすいとされる体位に、科学的な根拠はありません。しかし、以下の体位は妊娠しやすいと考える人もいるようです。
体位と妊娠の確率に相関関係はないので、あくまで参考程度に見てみてくださいね。
正常位
正常位は、最も一般的な体位です。
この体位は、男性が上に乗り、女性が仰向けに寝る形になります。正常位は、挿入が深くなりやすく、精子が子宮に到達しやすいと考えられているため、妊娠の可能性が高くなるとされているのです。
腹臥位
腹臥位は、女性がうつ伏せになり、男性が上から覆うようにして挿入する体位です。いわゆる「寝バック」にあたります。
腹臥位は女性の骨盤が高く保たれ、挿入が深くなりやすい体位です。そのため、精子が子宮に到達しやすくなると考えられています。
後背位
後背位は一般的に「バック」と呼ばれ、女性が四つん這いのうつ伏せに寝て、男性が後ろから挿入する体位です。
この体位も、挿入が深くなりやすく、子宮に近い場所で射精されるといわれています。
また、後背位は精子が子宮に向かって直接進むため、妊娠しやすいと考えられているようです。
妊娠の確率を高めるための性行為のポイントとは?
妊娠の確率を高めるためには、性行為の頻度やタイミングなどが重要です。ここでは、妊娠の確率を上げるため、性行為に関して試したいことを紹介します。
性行為の頻度を増やす
妊娠したい場合は、性行為の頻度を増やしてみましょう。
一般的には、2~3日に1回の性行為が理想的とされています。精子の寿命は3日間といわれているため、この頻度を保つことで卵子と出会いやすくなり、受精の可能性が高まるのです。
また、排卵日を特定するのが難しい場合でも、この頻度ならばタイミングを逃すことも少ないでしょう。
ただし、お互いのストレスにならないよう、無理に頻度を増やすことは避けてくださいね。
排卵日前後にセックスをする
排卵日の2〜3日前から性行為を行うと、妊娠の可能性が高まるといわれています。
排卵日は、基礎体温を測ったり排卵日予測検査薬を使ったりすることで、ある程度特定することが可能です。
基礎体温とは、朝起きた直後の体温のこと。毎朝同じ時間に測定することで、排卵日を予測しやすくなります。
また、排卵日予測検査薬は、尿中のホルモンレベルを測定するもので、排卵の1日前か当日に陽性反応が出ます。
体温測定や排卵日予測検査薬をこまめに使用して、妊娠のタイミングを図りましょう。
性行為後に腰を浮かすと妊娠しやすい?
体位のほか、性行為後に腰を浮かしたり、逆立ちしたりすると妊娠しやすいという説もありますが、これらも医学的な根拠はありません。
無理な体制をとるよりも、行為の後は体を清潔に保ち穏やかな状態で過ごしましょう。
妊娠しやすい体づくりのためのポイントは?
妊活中は、女性も男性も健康的な生活を維持することが大切です。具体的に、どんなことに気をつけて過ごせばよいのかを見てみましょう。
バランスの取れた食事を摂る
妊娠に向けて、栄養バランスの取れた食事を摂ることが大切です。特に葉酸、鉄分、ビタミンDなどは積極的に摂取しましょう。
葉酸は赤ちゃんの神経管閉鎖障害を予防し、鉄分は妊娠中の貧血を予防してくれます。妊娠前から摂取しておいてくださいね。
葉酸は緑黄色野菜や豆類に多く含まれ、鉄分は赤身の肉、ビタミンDは魚や卵から摂取できます。必要に応じてサプリメントも補助的に活用するとよいでしょう。
適度に運動する
妊活中は、適度な運動を心がけましょう。
軽い運動をすると、血行が促進されホルモンバランスが整いやすくなります。ウォーキングやストレッチも効果的ですよ。
過度な運動は体に負担をかけてしまい、逆効果になることもあります。無理のない範囲で軽い運動を継続しましょう。
睡眠をしっかり取る
妊活中は十分な睡眠を意識することも大切です。
質のよい睡眠をとるために、毎日同じ時間に寝起きしたり、寝る前のリラックスタイムを設けたりしてみましょう。スマートフォンやパソコンの使用を控えることも良質な睡眠につながります。
夫婦で十分な睡眠を取るようにしましょう。
ストレスを発散する
ストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが分泌され、妊娠に悪影響を与えることがあります。そのため、定期的にストレスを発散することが大切です。
瞑想や深呼吸、趣味の時間を確保するほか、好きな音楽を聴く、映画を観る、自然の中で過ごすなど、自分に合った方法を探してみましょう。
生理周期を把握する
妊娠したい場合、まずは生理周期をしっかり把握しましょう。
生理周期を把握することで、排卵日を予測しやすくなり、そこに性行為のタイミングを合わせることができます。
カレンダーに日付を記入する、専用のアプリを利用するなど、やりやすい方法で生理周期を記録してみてください。
アプリは、次回の生理日や排卵日の予測が簡単にできるものもあり、日々の体調管理にも役立ちますよ。
基礎体温を毎日記録する
基礎体温を毎日記録することでも、排卵日を予測できます。
基礎体温は、朝起きた直後、体を動かす前に計測しましょう。計測には専用の基礎体温計を使用し、毎日のデータをグラフにして記録します。
排卵期には基礎体温がわずかに上昇するため、この変化を確認することで排卵日をある程度予測できますよ。
夫婦で不妊検査を受ける
不妊検査を受けるときは夫婦で受けましょう。女性だけでなく男性も一緒に受けることで、不妊の原因を特定しやすくなります。
検査では、女性の排卵の有無や子宮内の状態、男性の精子の状態などを調べます。
検査の流れは、初めに問診と基礎検査を行い、必要に応じて詳細な検査を進めます。検査費用に、保険が適用される場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
タバコやアルコールを控える
タバコやアルコールは、妊娠に悪影響を与えます。
タバコの成分には、精子や卵子に悪影響を及ぼす物質が含まれており、妊娠しにくくなる原因となります。
アルコールも同様です。お酒を飲みすぎるとホルモンバランスが乱れ、妊娠の確率が低下する可能性があります。
生活習慣を見直して、健康的に妊活を行いましょう。
カフェインを摂りすぎない
カフェインを過剰摂取すると、妊娠まで時間がかかったり、流産の確率が増加したりするという報告があります。
適切な摂取量として、1日あたり200mg以下が推奨されています。カフェインはコーヒー以外にも、紅茶やチョコレート、エナジードリンクなどにも含まれています。
食品ごとの含有量を確認して、過剰な摂取を避けるよう心がけましょう。
禁欲をしない
適度な頻度で性行為をすることで、排卵のタイミングを逃しにくくなります。
2〜3日に1回を目安に、無理のない頻度で性行為を行うようにしましょう。
妊娠しやすい体位についてよくある質問
妊娠しやすい体位については、疑問を抱いてもなかなか人には聞きづらいものですよね。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。
体位と妊娠のしやすさは関係ある?
科学的な根拠はありません
体位が妊娠に与える影響について、科学的根拠はないといわれています。専門家の意見も分かれており、特定の体位で性行為を行うことで妊娠しやすくなるという確実な証拠はありません。無理はせず、自分たちに合った体位を見つけてみましょう。
排卵日はどうやってわかる?
排卵日予測検査薬や基礎体温からわかります
排卵日を特定する方法には、排卵日予測検査薬の使用や基礎体温の測定があります。排卵日予測検査薬は、尿中のLH(黄体形成ホルモン)の変化を検知し、排卵の1日前や当日に陽性反応が出ます。一方、基礎体温は、毎朝起きてすぐのタイミングで寝たまま体温を測定します。排卵期に体温がわずかに上昇するので、その体温変化で排卵日を予測します。2つの方法をあわせて行うことで、排卵日をより正確に特定できますね。
体位と妊娠のしやすさに相関関係はない!自分たちに合った妊活方法を探してみて
性行為の体位によって妊娠の確率が変わる、という科学的な根拠はありません。
体位を気にするよりも、性行為の頻度を無理のない範囲で増やす、排卵日を予測する、などの方法を試してみましょう。
バランスのよい食事や適度な運動も欠かせません。生活習慣の改善やストレスを溜めこまないことを心がけ、妊活を前向きに進めていってくださいね。
妊活は長い道のりになることもありますが、焦らず、夫婦で協力しながら取り組んでいきましょう。
- 「この体位は妊娠しやすい」という科学的根拠はない
- 妊娠を希望するなら排卵日を把握し、性行為の頻度を高めよう
- 妊活中は食生活や生活習慣の改善を心がけて
- ストレスは妊活の大敵!睡眠は夫婦でしっかり取ろう