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妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

【医師監修】妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いや注意が必要な特徴も解説

「妊娠初期のおりものはどう変化するの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

この記事では、妊娠初期のおりものの特徴や、生理前のおりものとの違いを解説します。

妊娠初期におりものが変化する理由や、注意が必要な症状、おりものに異変を感じたときに考えられる病気なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

「妊娠初期のおりものはどう変化するの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

この記事では、妊娠初期のおりものの特徴や、生理前のおりものとの違いを解説します。

妊娠初期におりものが変化する理由や、注意が必要な症状、おりものに異変を感じたときに考えられる病気なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

妊娠初期のおりものの特徴は?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

妊娠初期には体内でさまざまな変化が起こり、おりものにも変化が見られることがあります。

ここでは、量・色・匂い・形状の4つの側面から、妊娠初期のおりものの特徴を解説します。先輩ママに聞いた、おりものの変化に関するアンケートの結果もあわせて紹介するので、参考にしてくださいね。

妊娠初期はホルモンバランスの変化により、おりものの量が増えることがあります

妊娠すると「エストロゲン」という女性ホルモンが活発に分泌されます。すると、子宮頸部からの分泌物が増え、おりものが増えるのです。

下着が少し湿る程度の量であれば、心配する必要はありません。

おりものの量はどう変化した?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

トモニテ編集部では、妊娠を経験した女性を対象に、妊娠初期のおりものの変化についてのアンケートを実施しました。

妊娠初期におりものの量がどう変化したかを調査したところ「変わらなかった」と回答した人が最も多く、次いで「増えた」と回答した人が多い結果に。

おりものの変化を感じなかった人が7割近く占めること、おりものの変化には個人差があることがわかりました。

妊娠初期は女性ホルモンが活発に分泌されるものの、必ずしもおりものの変化を感じるとは限らないようです。

一般的に、妊娠初期のおりものの色は透明または白色です。

着床出血が混ざると、薄いピンク色や茶色に見えることもあります。

おりものの色はどうだった?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

アンケートで妊娠初期のおりものの色について尋ねると「白色」が最も多く、半数以上を占める結果に。

次いで多かったのは「黄色」でした。

個人差はありますが、妊娠初期は白色など目立たない色のおりものが出る傾向がありそうです。

匂い

妊娠初期のおりものはほとんど無臭か、酸っぱい匂いがすることがあります。酸っぱい匂いは腟内の乳酸菌が原因であり、健康な状態といえます。

おりものの匂いはどうだった?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

おりものの匂いについての質問では「無臭」と回答した人が最も多く、半数以上にのぼりました

次いで多かったのは「酸っぱい」で26%でした。

悪臭を感じるケースはあまりなく、匂いを感じないか、健康な状態を示す酸っぱい匂いを感じる人が多いようです。

形状

妊娠初期のおりものの形状は粘り気が少なく、滑らかなのが特徴です。女性ホルモンの分泌が増える影響で、おりものが水っぽくなります。

おりものの形状はどんな感じ?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

おりものの形状について調査すると「水っぽい・サラッとしている」という回答が最も多く、36人(43%)にのぼっています

次いで多かったのは「ペタペタする」で13人(15%)、「ネバネバする」で12人(14%)でした。

妊娠初期は粘り気のないサラサラとしたおりものがみられることが多いようです。

妊娠初期のおりもの、どんな見た目だった?

妊娠初期のおりものの具体的な様子について、以下のコメントが寄せられました。

先輩ママ
先輩ママ
量は妊娠前の1.5倍くらいにはなっていた気がします。この頃から暑くなってきたので、香りのあるおりものシートをつけていたので、臭いの変化はあまり分からない感じです。

ゆきさん/30代/パート・アルバイト/中部地方在住/1児のママ
先輩ママ
先輩ママ
普段とかわりなく透明に近く量が少なかったです。

お粥さん/30代/専業主婦/九州・沖縄地方在住/2児のママ
先輩ママ
先輩ママ
初期はおりものはそこまで気にならない普段とそこまで変わらないくらいだった

ひーさんさん/30代/パート・アルバイト/中部地方在住/4児のママ
先輩ママ
先輩ママ
黄色っぽくなりました。割とベタッとしていたように思います。

たかさんさん/20代/専業主婦/中国地方在住/1児のママ
先輩ママ
先輩ママ
少なめ、透明に近い、ペタペタして無臭

ねむさん/30代/専業主婦/中部地方在住/2児のママ

おりものの状態には個人差がある

妊娠初期のおりものの状態は人それぞれで、量が変わらない人もいれば、いつもより増えた人もいるようです。

色や匂い、形状にも個人差があり、「妊娠初期は絶対にこんなおりものが出る」と一概にはいえないことがわかります。

妊娠初期と生理前のおりものの違いは?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

生理前のおりものは、妊娠初期のおりものといくつかの違いがあります。ここでは、生理前のおりものの量・色・匂い・形状の4つの特徴を見ていきましょう。

生理前は、おりものの量が少なくなることが一般的です。これは、排卵期をピークに、エストロゲンの分泌量が徐々に減少するためです。

しかし、生理が始まる3〜10日前頃から生理直前にかけて、量が再び増加します。

生理前のおりものの色は、透明または白色であることが多いです。下着につくと黄色っぽく見えることもあります。

また、生理に向けてはがれはじめた子宮内膜の影響で、薄いピンク色や茶色がかって見えることもあります。

匂い

生理前のおりものの匂いは、普段よりも強くなることが多いです。酸っぱい匂いがきつくなる傾向があります。

形状

生理前のおりものの形状は、粘り気が強く弾力がある状態です。下着につくとべたつきが気になるかもしれません。

妊娠初期におりものが変化する理由は?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

妊娠初期におりものが変化するのは、エストロゲンの変動によるものです。

エストロゲンは、妊娠初期に急増するホルモンの一つ。エストロゲンには、子宮や乳房の発達を促したり、妊娠を維持しやすくしたりする働きがあり、おりものにも影響を与えます。

エストロゲンが増えると、子宮頸部から粘液が活発に分泌され、結果的におりものが増えるのです。

透明でサラサラしたおりものが出るのも、エストロゲンの影響です。

妊娠するとおりものはいつから変化する?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

妊娠初期のおりものの変化は、妊娠6週頃から見られる傾向があります。妊娠が成立するとホルモンの分泌が増え、おりものの量が増加したり、透明・白っぽい色になったりすることがあります。

ただし、おりものの変化は個人差が大きく、すべての人が同じように感じるわけではありません。

おりものの変化に気づかない人もいれば、妊娠初期の段階からはっきりとした変化を感じる人もいます。

注意が必要なおりものとは?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

妊娠初期にはおりものの変化が見られることがありますが、なかには注意が必要なものもあります。

以下のようなおりものがみられたときは、病気の可能性も考えられるので医師に相談しましょう。

病院を受診したほうがよいおりものの特徴

  • おりものの色が緑・黄緑などをしている

  • 悪臭が強い

  • 泡や塊などがある

  • 白くてポロポロしている

  • 赤褐色や茶褐色を帯びている

おりものに異常があるときに考えられる病気

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

おりものに異常を感じた場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。それぞれ詳しくみていきましょう。

カンジダ腟炎

カンジダ腟炎は、カッテージチーズのような白くてポロポロとしたおりものが出るのが特徴です。腟がヒリヒリしたり、排尿時・性交時に痛みを感じたりすることもあります。

免疫力の低下やホルモンバランスの乱れにより、カンジダというカビの一種が腟内に増殖することで発症します。

治療には、抗真菌薬を使うのが一般的。再発を防ぐため、日頃からデリケートゾーンを清潔に保つことが大切です。

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クラミジア感染症

クラミジア感染症は、主に性行為を通じて「クラミジア・トラコマティス」という細菌に感染することで発症する性感染症です。

白または黄色の水っぽいおりものがみられ、下腹部痛などの症状をともなうこともあります。

しかし、ほとんどが無症状なので、気づかないうちに体中に炎症が広がっていることも。早期発見できるよう、定期的に検査を受けることが大切です。

感染した場合は、飲み薬を服用して治療を行います。

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淋菌感染症(淋病)

淋菌感染症は、悪臭をともなう黄色や緑色のおりものが特徴的です。淋菌という細菌が原因で発症する病気で、性行為を通じて感染します。

自覚症状がないことがほとんどですが、放っておくと卵管炎や子宮内膜炎などを引き起こすおそれがあるため、定期的な検査が大切です。

感染した場合は抗生物質による治療が行われます。

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トリコモナス腟炎

トリコモナス腟炎は、泡状で腐った魚のような悪臭のあるおりものが発生します。かゆみやヒリヒリ感をともなうこともあります。

原因は「トリコモナス・バジリス」という寄生虫で、主に性行為を通じて感染します。

治療には「メトロニダゾール」や「チニダゾール」という抗菌薬が用いられます。

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細菌性腟炎

細菌性腟炎は、灰色や薄白色のサラサラとしたおりものが大量に見られることが多いです。生臭い臭いがすることもあります。

腟内に存在する細菌のバランスが崩れることで発症し、性行為がきっかけで症状が現れることがあります。

治療には抗生物質を使用しますが、再発しやすいため注意が必要です。

子宮筋腫

子宮筋腫では、出血をともなうおりものが見られることがあります。水っぽいおりものが増えたり、黄色っぽいおりものが出たりするのも特徴です。

主な原因としてホルモンの影響が考えられていますが、詳しい原因はわかっていません。

治療法には、薬を服用する方法と手術で子宮や筋腫を取り除く方法などがあります。

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子宮頸部びらん

子宮頸部びらんは、おりものの量が多くなり、血が混じることが特徴です。病気ではなく、女性ホルモンの影響でみられる生理的な現象と考えられています。

子宮頸部びらんがある場所は子宮頸がんになりやすいため、がん検診を定期的に受けることが大切です。

びらんがみられてもすぐに治療する必要はありませんが、症状の程度やびらんの状態によっては手術を行うこともあります。

子宮頸がん

子宮頸がんは、濃い茶色や膿が混じったようなおりものが特徴的です。水っぽいおりものや、粘液のようなおりものが大量に出ることもあります。原因は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染です。

治療法はがんの進行度や本人の希望などにより異なりますが、主に切除手術や薬物治療、放射線治療が行われます。

早期発見・治療のためには、定期検診をしっかりと受けることが重要です。

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子宮頸管ポリープ

子宮頸管ポリープでは、出血をともなうおりものや、膿のようなおりものが見られます。自覚症状がないことも多いようです。

原因として、ホルモンの変化や慢性的な炎症などが考えられます。

治療は切除が一般的です。入院する必要はなく、日帰りで手術を受けられます。

おりものがいつもと違うと感じたらどうすればいい?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

妊娠初期におりものがいつもと違うと感じた場合、まずは医師に相談しましょう

妊娠中は、ホルモンバランスの変化によりおりものの状態が変わることがありますが、感染症や病気などが原因であることもあります。

少しでも違和感を覚えたら早めに医師の診断を受けて、適切な治療を受けましょう。

おりものが不快なときの対処法は?

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

ここでは、おりものの不快感を抑えるための方法を解説します。日常生活にちょっとした工夫を取り入れることで、おりものを気にせず快適に過ごせるかもしれません。ぜひ試してくださいね。

おりものシートを活用する

おりものシートを使えば、下着が汚れるのを防いだり、ベタつきやムレを抑えたりできます。

定期的に取り替えることで雑菌の繁殖を防ぎ、デリケートゾーンを清潔に保つことも可能です。日中は少なくとも2〜3回は取り替えるようにしましょう。

シートを選ぶ際は、通気性がよく防臭効果のあるものがおすすめです。ムレにくいので、肌トラブルの防止にもつながりますよ。

通気性のよい下着を使う

通気性に優れた下着を選ぶことも大切です。綿素材の下着は通気性がよく、湿気を逃がしてくれるため、さらっとした状態を保つことができます。

一方、アクリルやポリウレタンの下着は湿気を逃がしにくく、菌が繁殖しやすくなる可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。

洗い過ぎないように注意する

陰部を過度に洗うことは避けましょう。腟には自浄作用があり、洗い過ぎるとかえって雑菌が増えやすくなります

デリケートゾーンをケアするときは、腟内は洗わないようにしましょう。専用のソープで外陰部をなでるように洗う程度で十分です。

入り口部分のひだに汚れが溜まりやすいので、ひだの間も優しく洗いましょう。

洗う頻度は毎日1回、入浴時のみでOKです。

妊娠初期のおりものに関するQ&A

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

妊娠初期には体の変化が多いため、不安や疑問を感じることがあるかもしれません。特におりものに関する変化は多くのママが気になるポイントですよね。

ここでは、妊娠初期におけるおりものに関するよくある質問と回答を紹介します。

おりものにはどんな役割がある?

  • 腟のうるおいを保ったり、細菌の侵入を防いだりする役割があります

    おりものには、陰部を潤滑に保つ役割や、異物・細菌から守るバリア機能があります。また、排卵期のおりものには受精の手助けをする働きもありますよ。不快に感じることもあるおりものですが、体を守ったり妊娠しやすい環境を整えたりと、実は女性にとって大切な役割を担っているのです。

妊娠初期におりものが急に減ることはある?

  • 妊娠超初期はおりものが減ることがあります

    妊娠が発覚する前の妊娠超初期(妊娠0〜3週)は、おりものが急に減ることがあります。妊娠すると「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌量が増え、その影響でおりものが増える傾向にあります。しかし、妊娠して間もない妊娠超初期は、まだエストロゲンがそこまで増えていないため、おりものが減ったと感じることがあるのです。おりものが急に減ることは珍しいことではないので、心配しすぎずに様子を見てみてくださいね。

妊娠初期におりものがまったくなくなることはある?

  • ほとんどありません。無月経のときは医師に相談しましょう

    妊娠初期におりものがまったくなくなることはほとんどありません。しかし、妊娠超初期はホルモンの影響でおりものが減ることがあるため、人によっては「おりものがまったく出ない」と感じるほど少量になることもあるでしょう。おりものがまったく出ず、生理もこない場合、妊娠のほかにホルモン分泌の問題も考えられます。早めに医師に相談し、適切な対処法を見つけましょう。

妊娠初期はおりものが変化することがある!違和感があったら医師に相談を

妊娠初期のおりものはどう変化する?生理前との違いは?様子が変わる原因や注意が必要な特徴も解説

妊娠初期と生理前のおりものには、量・色・匂い・形状などに違いがあります。妊娠初期はホルモンの変化でおりものが増加し、白っぽく粘り気のあるものが多くなりますが、生理前のおりものは透明で水っぽいことが多いです。

おりものに異常を感じたら、カンジダ腟炎やクラミジア感染症などの病気の可能性もあります。違和感があったら早めに医師に相談し、適切な治療を受けましょう。

  • 妊娠6週頃からおりものに変化が見られる場合もある
  • 妊娠初期のおりものは、透明または白色で粘度が低い
  • 無臭か酸っぱい臭いがするのが一般的
  • おりものに違和感を覚えたら早めに医師に相談しよう
  • 不快なときはおりものシートの活用・通気性のよい下着の使用がおすすめ

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