【医師監修】妊娠超初期にめまいがする原因は?生理前との違い・改善方法も解説
妊娠超初期は、めまいの症状に悩まされる人もいるでしょう。
この記事では、妊娠超初期のめまいについて解説します。めまいの種類や原因、妊娠超初期と生理前のめまいの違い、対処法や予防法など、気になるポイントも解説していますよ。
病院を受診したほうがよいめまいの症状にも触れているので、めまいの症状に悩んでいる人・不安を感じている人はぜひチェックしてくださいね。
妊娠超初期は、めまいの症状に悩まされる人もいるでしょう。
この記事では、妊娠超初期のめまいについて解説します。めまいの種類や原因、妊娠超初期と生理前のめまいの違い、対処法や予防法など、気になるポイントも解説していますよ。
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めまいってどんな症状?
めまいは、大きくの2種類に分けられます。まずは、めまいの種類や症状について解説します。
回転性めまい
回転性めまいは、実際には動いていないのに自分や部屋がぐるぐる回っているように感じるのが特徴です。
おもに内耳の疾患によって引き起こされ、吐き気や耳鳴りなどの症状がともなうこともあります。
非回転性めまい
非回転性めまいは、自分や周囲が回っている感じではなく、ふらふらしたり、バランスが取れない感じがしたりするのが特徴です。立ちくらみも非回転性めまいに含まれます。
おもな原因には、貧血や低血糖、脱水症状、ストレスなどがあります。
妊娠超初期にめまいがするのは普通?
妊娠超初期にめまいを感じることは、珍しいことではありません。
トモニテ編集部では、妊娠を経験した女性を対象に、妊娠超初期症状についてのアンケートを実施しました。
そのなかで、妊娠超初期にどのような症状が現れたかを調査したところ「めまい・立ちくらみ」と回答した人は84人中8人でした。
約10%の人が、妊娠超初期にめまいや立ちくらみを感じていたようです。個人差はあるものの、めまいはそこまで珍しい症状ではないといえます。
妊娠超初期にめまいがするのはなぜ?
妊娠超初期には、さまざまな要因でめまいが生じやすくなります。ここでは、妊娠超初期にめまいが起こる原因を解説します。
ホルモンバランスの変化
妊娠すると、体内のホルモンバランスが大きく変わります。
特に、女性ホルモンである「プロゲステロン」や「エストロゲン」の分泌量が急激に増える影響で自律神経が乱れ、めまいやふらつきを起こすことがあるのです。
貧血
妊娠中は、赤ちゃんに栄養や酸素を送るため血液量が増えます。しかし、鉄分も赤ちゃんに優先的に送られるので、貧血に陥りやすいのです。
貧血になると、動悸や息切れのほか、めまいが生じることがあります。
低血圧
妊娠中は、ホルモンバランスの変化により血管が拡張するため、血圧が下がりやすくなります。
血圧が下がると、脳の血液量が減って酸素不足になり、めまいが起きることがあるのです。
立ちくらみがする場合「起立性低血圧」が原因であることもあります。
脱水
妊娠中は、頻尿やつわりで水分摂取が少なくなると体内の水分バランスが崩れ、脱水状態になります。
脱水状態になると血圧が下がり、めまいを起こすことがあるのです。
脱水は赤ちゃんに影響を及ぼす可能性もあるので、妊娠中は特にこまめな水分補給を心がけましょう。
低血糖
つわりで食事が思うように摂れなかったり、食事の間隔が空き過ぎたりすると低血糖になりやすくなります。
低血糖になると脳に十分なエネルギーが供給されず、めまいを起こすことがあるのです。
食事を少量に分けて、こまめに食事を摂るなどして対策しましょう。
妊娠超初期のめまいと生理前のめまい、どう違う?
妊娠超初期のめまいと生理前のめまいは、いずれもホルモンバランスの変化が原因で起こることが多いです。
ホルモンバランスが変化することで自律神経が乱れたり、ストレスがかかったりすることでめまいが起こるのです。
しかし、妊娠超初期のめまいと生理前のめまいは、症状がよく似ているので、症状だけで原因を特定するのは難しいでしょう。
めまいの原因が妊娠によるものなのかを確かめるために、まずは妊娠検査薬を使ってみてください。
妊娠検査薬で陽性が出た場合は妊娠している可能性が高いので、産婦人科を受診しましょう。
陰性が出た場合でも、ほかに気になる症状があれば医師に相談してください。
妊娠超初期にめまいが起きたときの対処法は?
妊娠超初期、実際にめまいが起こった場合はどう対処すればよいのでしょうか?
ここでは、妊娠超初期のめまいが起きた際の対処法を紹介します。
無理に動かない
めまいが起こったときは無理に動くことは避けましょう。
急に立ち上がったり歩き回ったりすると転倒のリスクが高まります。特に妊娠中は、転倒によるけがが赤ちゃんやママ自身に影響を及ぼすことも。
まずは動かずに安全な場所で安静にしてください。座る、近くの壁や背の高い家具に手を添えるなど、安定した姿勢を心がけましょう。
また、一人でいるときに立ちくらみが起こった場合は、旦那さんなど信頼できる人に連絡して対処してもらうなど、誰かに頼ることも忘れないでくださいね。
横になって休む
めまいが起こったら、横になって休み、めまいを軽減しましょう。
クッションや枕を使って足を少し高くし、体を水平に保つとよいですよ。また、静かな環境で目を閉じ、深呼吸を行うとリラックス効果が得られます。
しばらく休んでも症状が改善しない場合は、医師に相談しましょう。
妊娠超初期のめまいでけがをしないためにできることは?
めまいには、転倒などけがのリスクがあります。妊娠中に転倒すると、おなかの赤ちゃんに影響してしまう可能性があるため、めまいが起こってもけがをしないように対策したいものです。
ここでは、妊娠超初期のめまいによる転倒リスクを抑えるための対策を紹介します。
すぐに掴まれるようにしておく
掴まれるものが周囲にある場所を歩くようにすると、急なめまいが起きた際にも安心です。
階段やトイレなど転倒するリスクが高い場所では、手すりをしっかりと掴みながら行動しましょう。
また、家のなかにいるときも、壁や家具の近くで過ごすようにすると安心ですよ。
立つ・座るの動作をなるべく少なくする
立ったり座ったりの動作をできるだけ少なくすることも、けがの防止に効果的です。
必要なものを手の届く範囲に配置することで、体勢を頻繁に変えずに過ごすことができます。
無駄な動きを極力減らして、めまいによる転倒のリスクを軽減しましょう。
妊娠超初期のめまいを予防する方法は?
妊娠超初期にめまいを感じるのは珍しいことではありません。しかし、できればめまいを予防して不安なく過ごしたいですよね。
ここでは妊娠超初期のめまいの予防方法について詳しく説明します。
水分をこまめに摂る
体内の水分が不足していると、脱水によりめまいが起こりやすくなります。
妊娠中は1日1.5〜2リットルを目安に水分を補給しましょう。一度に大量に飲むのではなくこまめに摂取することで、体内の水分量を一定に保つことができます。朝起きたときや食事の前後など、水分を摂るタイミングを決めておくのもよいですね。
つわりがひどくて自分で水分を摂れない場合には、無理をせず病院に相談してください。
できるだけ栄養バランスのよい食事を摂る
栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
特に鉄分を意識的に摂取すると、貧血によるめまいの予防につながります。
レバーやほうれん草、豆類、プルーンなど鉄分が豊富な食材を積極的に食事に取り入れられるとよいですね。
鉄分の吸収を促すため、ビタミンCと一緒に摂取すると効果的です。
睡眠を十分にとる
妊娠超初期のめまいの予防には、十分な睡眠も欠かせません。
睡眠不足になると自律神経のバランスが崩れ、めまいを引き起こす原因になります。
質のよい睡眠をとるために、寝る前はスマートフォンやテレビを控え、リラックスできる環境を整えましょう。
また、枕や寝具を調整したり、軽いストレッチをしたりするのもよいですね。
病院を受診したほうがよいめまいの症状とは?
妊娠中にめまいが起こるのはある程度自然なこと。しかし、なかには危険なめまいもあります。
ここでは、早急に病院を受診したほうがよいめまいの症状について具体的に解説します。
頭痛をともなう
頭痛をともなうめまいがある場合は、脳卒中(脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など)や脳腫瘍などの病気がひそんでいる可能性があります。
放っておくと命にかかわるので、めまいと同時に頭痛を感じたら、速やかに病院を受診してください。
ろれつが回らない
めまいと同時にろれつが回らないという症状がある場合、脳卒中や脳腫瘍の可能性があります。
脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりすることで発生する病気です。発生から治療まで時間が経つほど回復が難しくなるので、早急に治療を受ける必要があります。
一時的にでもろれつが回らないという症状が見られた場合は、すぐに病院を受診しましょう。
手足が動かしにくい・しびれる
手足に動かしにくさやしびれがめまいと同時にあらわれる場合も、脳卒中の可能性があります。
放っておくと重篤な症状につながることもあるので、早急に病院を受診しましょう。
難聴・耳鳴りがする
音が聞こえにくくなった・耳鳴りがするなどの場合は、メニエール病の可能性があります。
メニエール病とは、内耳にできた水ぶくれによって神経が圧迫され、バランス感覚が低下してしまう病気です。
発症すると、激しいめまい・難聴・耳鳴り・耳の圧迫感などの症状が現れます。
放置すると重症化するおそれがあるので、気になる症状があればすぐに病院を受診してください。
動悸・息切れがする
動悸や息切れがともなうめまいは、不整脈や心筋梗塞、狭心症など心臓の病気の可能性があります。
めまいとともに動悸や息切れが頻繁に起こる場合は、早めに病院で検査を受けてください。
体がむくむ
妊娠中、むくみとめまいが同時にあらわれた場合、妊娠高血圧症候群になっている可能性があります。
妊娠高血圧症候群は、ママだけでなく赤ちゃんにも深刻な影響を及ぼす可能性があり、早期発見と治療が必要です。
むくみが続いたり、急に悪化したりした場合は、すぐに医師に相談してください。
めまいが起こったらすぐに休息を!自分と赤ちゃんを守る行動を心がけて
妊娠超初期のめまいはホルモンバランスの変化による自律神経の乱れや貧血、つわりによる脱水などが原因です。
めまいを感じたら、転倒リスクを抑えるため無理に動かず横になって休息してください。
めまいを予防するには、水分補給や栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠が大切です。
もし、頭痛やろれつが回らないなどの症状がともなう場合は、大きな病気が隠れている可能性があるので早めに病院を受診しましょう。
- 妊娠超初期のめまいはホルモンバランスの変化やつわりがおもな原因
- 妊娠超初期と生理前のめまいは見分けがつきにくい
- めまいが起こったら転倒を避けるため安静に過ごそう
- 水分補給やバランスの取れた食事でめまいを予防しよう
- 強い頭痛やむくみなどの症状をともなう場合はすぐに病院を受診しよう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
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記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
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