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点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

「つわりがひどくてつらい……もしかしたら治療が必要?」と悩んでいませんか?

体重の急激な減少や脱水症状、強い吐き気などがある場合は、点滴治療が必要なこともあります。

今回は、点滴が必要なケースや治療の流れ、点滴での治療に保険が使えるかどうかを詳しく解説します。

また、つわりを和らげるための日常的な対処法も紹介するので、つわりがつらい場合の参考にしてみてくださいね。

「つわりがひどくてつらい……もしかしたら治療が必要?」と悩んでいませんか?

体重の急激な減少や脱水症状、強い吐き気などがある場合は、点滴治療が必要なこともあります。

今回は、点滴が必要なケースや治療の流れ、点滴での治療に保険が使えるかどうかを詳しく解説します。

また、つわりを和らげるための日常的な対処法も紹介するので、つわりがつらい場合の参考にしてみてくださいね。

点滴ってどんなもの?

点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

つわりがひどい場合、点滴による治療が行われることがあります。

しかし、そもそも点滴がどのようなものなのかをわかっていないという人もいるはず。ここでは、点滴の方法や所要時間などについて解説していきます。

点滴とは

点滴は、体に必要な水分、栄養素などを血液中に直接供給する治療方法です。点滴を行うことで、体内の水分バランスを整え、栄養不足を補うことができます。

つわりによる食欲不振や嘔吐が続く場合、脱水症状や栄養不足を防ぐために点滴が行われることがあります。

つわりの際の点滴には、ブドウ糖液や電解質、ビタミンB群などが含まれます。水分や栄養が補給できることで、効率的に症状の緩和が期待できます。

点滴の方法

つわりで点滴を受けるにも、いくつか方法があります。

まず一般的に行われるのは、病院やクリニックで行われる通院点滴です。予約をして決まった時間に外来で治療を受けます。

急激に症状が悪化した場合や症状が深刻な場合には、入院して点滴を受ける入院点滴に切り替わることもあります。

さらに、一部の医療機関では訪問看護師が自宅まで来てくれる、訪問点滴が利用できることもあります。

点滴を受ける時間

点滴は、一般的には1〜2時間程度時間をかけて投与します。

通院点滴の場合、所要時間として2時間ほどゆとりをみるように伝えられることが多いでしょう。

つわりの程度は人によってさまざまなため、体調や症状に応じて点滴の種類や時間が調整されます。

医師や看護師とよく相談してくださいね。

つわりで点滴が必要になる妊娠悪阻とは?

点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

妊娠中のつわりは、軽度のものから「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる重症のものまでさまざまです。

点滴を行うかどうかの判断基準は病院によって異なりますが、妊娠悪阻は重度のつわりにより栄養・水分が不足していたり、口から飲食物を摂取できなかったりするため、点滴が選択されることも多い症状のひとつです。

ここでは、どのような状態が妊娠悪阻に該当するのかを具体的に解説します。

体重が急激に減っている

妊娠初期に体重が急激に減少することは、妊娠悪阻のひとつの重要なサインです。妊娠前の体重から5%以上減少した場合、妊娠悪阻と判断されることがあります。

このような体重減少は、栄養不足や体力低下を招きます。

一般的に赤ちゃんの発育に大きな影響はないといわれていますが、ママ自身がウエルニッケ脳症や意識障害、肝機能障害などを起こしてしまう可能性があるので、病院での診断と適切な治療が必要です。

水分をまともに摂れず脱水を起こしている

水分補給が難しくなり、脱水症状を起こすことも妊娠悪阻の特徴のひとつです。

脱水状態が続くと、口が乾く、皮膚が乾燥するなど、体のあらゆる場所にその影響があらわれます。

妊娠中は体内の血液量も増加するため、本来は十分な水分摂取が必要です。

激しい嘔吐の症状がある

激しい嘔吐が続くことも妊娠悪阻の特徴です。

嘔吐が頻繁に起こると、必要な栄養や水分を吐き出してしまうだけでなく、体力も著しく消耗します。

嘔吐が原因で体力低下や栄養不足が深刻化する前に、点滴による栄養補給と水分補給が必要です。

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つわりで点滴を受けるときの流れとは?

点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

つわりは妊娠初期の一般的な症状ですが、妊娠悪阻などの重い症状の場合は、日常生活に支障をきたすこともあります。

ここでは、実際につわりで点滴を受ける際の流れについて解説します。

まずは医師に相談する

つわりの症状が重く、自力での食事や水分摂取が難しい場合、まずは産婦人科の医師に相談しましょう。

医師は症状の程度や具体的な状況を詳しく聞き取り、必要に応じて点滴治療を行ってくれます。

この際、以前の妊娠経験や現在の体調についても詳しく伝えておきましょう。

医師の指示に従い点滴を受ける

医師から点滴治療の指示が出た場合、まずは病院に通院する形で点滴を受けます。

病院では、静脈に針を挿入し、点滴用の液体を体内に直接流し込む手順が取られます。不安なことがあれば事前に質問しておきましょう。

病院によっては在宅で点滴を受けられる場合もあります。つわりがひどく、通院すらもつらい場合はありがたいですね。

自宅点滴では必要な準備が求められることもあるため、指導をしっかり受けましょう。

通院と在宅、どちらの場合も体調変化や副作用があればすぐに医師に報告してくださいね。

症状が改善しない場合は入院する

通院などで点滴治療を行ってもつわりの症状が改善しない場合には、入院が必要になることがあります。

入院治療では点滴だけでなく、医師や看護師の管理下で、24時間体制で治療が行われます。

ママ自身も、なかなかよくならないつわりを自宅で対処するよりも、不安を感じることなく過ごせるかもしれません。

つわりで点滴を受けるときに保険は使える?

点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

つわりによる点滴治療には、保険が適用される場合があります。

つわりが重症化し、妊娠悪阻と診断された場合は疾病として扱われるため保険適用になります。

つまり、妊娠悪阻の治療として点滴を行う場合、保険適用となります。

入院が必要な場合も保険が適用されるため、自己負担額は3割程度になります。

また、加入している保険や補助制度によっては追加で保障が受けられる場合もあるため、詳細は事前に確認しておきましょう。

つわりを和らげるにはどうすればいい?

点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

つわりは、妊娠中の一般的な症状です。日常生活を送ることが大変なこともありますが、適切な対策を行うことでつわりのつらさを和らげることができます。

ここでは、つわりを和らげるための方法を解説していきます。

食事を小分けにする

食事を小分けに取ることで、つわりを和らげる効果が期待できます。

少量ずつ頻回にして食事を摂ることで胃の負担にならず、吐き気が緩和されるでしょう。

1日3回の食事を6回に分けるなど工夫してみましょう。

この際、急な体重増加につながらないよう、1日に摂取する食事量が増えてしまわないように気をつけてくださいね。

食べられるものを食べる

つわりがひどい時期には、自分が食べやすいものを選んで食べましょう。

無理に栄養バランスを考えず、まずは自分が食べられるものを、食べられるだけ食べることが優先です。

つわり中の一時的な栄養バランスの偏りは、極端に体重が増えたり、糖分を摂取したりしなければ、基本的には赤ちゃんに影響はないとされています。

つわり中は無理をせず、少しずつでも、食べられるものを食べるようにしましょう。

苦手なにおいを避ける

つわりの最中は、特定のにおいが吐き気を誘発することがあります。たとえば、強い香料や料理のにおいが吐き気を引き起こすことがあります。

換気をしっかりと行ったり、においの少ない場所で過ごしたり、苦手なにおいを避けるようにしましょう。マスクなどを着用して対策してもとよいですね。

また、食べ物は温めるとにおいが強くなります。冷やしてから食べるなどの方法を試してみてもよいかもしれません。

楽な姿勢でゆっくり休む

つわりの症状が出ているときは、楽な姿勢で安静にしましょう。

シムス位など、妊娠中の体に負担をかけない姿勢をとってくださいね。

人によっては、横になるよりも座っていたほうが吐き気が軽減するという場合もあります。自分に合う姿勢を探してみましょう。

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パートナーや家族に協力してもらう

つわりが重くなると、日常の家事や仕事が難しくなることがあります。そんなときは、パートナーや家族の協力を得ることが重要です。

たとえば、料理や掃除を代わりに行ってもらう、買い物を頼むなどのサポートをしてもらうとよいですね。

周囲の協力を得て、ママ自身はつわりの軽減に専念しましょう。

気分転換をする

気分転換もつわりの症状を和らげる方法のひとつです。

たとえば、短時間の散歩や音楽鑑賞、読書など、自分に合った方法でリフレッシュする時間をつくってみましょう。

単純なようですが、気分転換することで、吐き気や不快感を一時的に遠ざけることができます。妊娠中に感じる精神的なストレスの軽減にも役立ちます。

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つらいつわりは医師に相談を!適切な治療を提案してくれます

点滴が必要になるつわりの症状とは?病院を受診する目安や治療法を解説

つわりは妊娠初期によくあるつらい症状です。症状が重い場合には、点滴での治療が効果的な場合もあるので、医師に相談しましょう。

また、日常生活では、こまめな食事や適度な休息、ストレスを避ける工夫が必要です。自己判断での無理な対策は避け、医師や看護師の指導のもとで安全な方法でつわりを乗り切りましょう。

そして何よりも大切なのは、無理をしないこと。ママ自身と赤ちゃんの健康を優先して過ごしましょう。

  • 妊娠悪阻と呼ばれる重いつわりの場合、点滴治療になるケースがある
  • 点滴はつわりによる栄養不足や脱水症状の治療に有効
  • 通院での点滴で症状が改善されない場合は入院になる場合も
  • 妊娠悪阻の診断がある場合、点滴での治療は保険適用になる
  • 食事を小分けにしたりしっかり休息したりしてつわりを緩和しよう

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