【妊娠後期のトラブル】早産・切迫早産
こんな症状
早産とは、妊娠22〜36週までに起こる出産をいい、全妊娠の5%くらいの頻度で起こります。
また流産と同じく、早産の兆候、すなわち子宮が収縮して陣痛のような痛みがあり、早産しかかっている状態を切迫早産といいます。
早産では赤ちゃんの体重が少なく、機能も未熟なので、切迫早産と診断されたら、子宮収縮抑制薬の使用など適切な治療を受け、安静を保って、できるだけ長く赤ちゃんが子宮の中で育つようにします。世界でも一流のレベルといわれる日本のNICUでも、24週以前の早産で生まれた子どもを育てるのはむずかしいものです。未熟児網膜症で視力の問題がずっとついて回ったり、脳の障害や発育不良が指摘されたりすることも。
早産の原因は?
早産のママ側の原因としては次のようなものが考えられます。
- 子宮内感染症
- 妊娠高血圧症候群
- 腎臓病や糖尿病などの合併症
- 子宮筋腫、双角子宮などの子宮の異常
- 子宮頸管無力症
- 羊水過多症
- 前置胎盤
感染症は、性感染症によるものも多いので、セックスの時にはコンドームを使用したほうがいいでしょう。
また、胎児側の原因としては、多胎妊娠などがあります。
早産の時の陣痛と対策の仕方
症状は子宮収縮に伴う痛みや破水、出血から始まります。妊娠後期になるとときどきおなかが張ることがありますが、よこになっておさまるようなら心配はありません。
おりものが急にふえる、水っぽいおりものが出る、黄色や茶色のおりものが出る、おなかの張りがおさまらず規則的になるといった症状は早産のきざしの可能性があります。出血・破水がある場合も、すぐに受診しましょう。
かかっている医院にNICU(新生児集中治療室)がない場合、設備の整った病院に転院になることがあります。確認しておきましょう。
早期・切迫早産Q&A
多胎妊娠だと早産しやすいって本当ですか?
リスクは高まります。
ふたご、三つ子など多胎では、母体にも負担がかかり、おなかも早く張ってくることがあります。そのため、早産のリスクが高まるのです。
切迫早産で入院していますが、 毎日動けなくてつらいです。 どう乗り越えればいいのでしょう。
割り切って安静に。
早産で赤ちゃんがハンデにならないようにすることは大切なこと。数か月のことと割り切って安静にしてください。終わりは必ずきます。
妻が切迫早産で自宅安静に。 どうサポートすれば?
家事手伝いと言葉がけを。
積極的に家事を手伝うのはもちろんのこと、「何もしなくていい、今は寝ているのが仕事」と、安静にすることを肯定する言葉をかけてあげて。
From Dr.
妊娠中の女性にとって最も大切な役目のひとつが早産を防ぐこと。早産の症状を早くキャッチして手を打つことが大切です。手遅れになると、早産をとめることはむずかしくなります。注意したい症状は、「出血、水っぽいおりもの、下腹部痛」。自分で判断に迷う時はすぐ受診してください。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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