【管理栄養士監修】離乳食の炊飯器レシピ|野菜やおかゆに取り分け料理も
離乳食の調理に炊飯器を活用
育児をしながらの離乳食作りは大変、と感じるママ・パパも多いかもしれません。
離乳食の調理に思うように手間や時間がかけられないとき、お助けアイテムになってくれるのが炊飯器です。
離乳食を作るときの炊飯器の活用方法やレシピについて、野菜、おかゆ、軟飯に分けて紹介していきますので、参考にしてみてください。
炊飯器を活用すると調理時間の短縮になるだけでなく、野菜の甘みが増したり、軟飯に野菜を入れて炊き込みご飯にしたり、大人用の料理にもアレンジできたりなど、本当に便利です。
調理時間や出来上がりは炊飯器の種類によって多少異なるので、最初は様子をみながら調整をしてください。
注意事項
炊飯器によっては炊飯以外の用途に使用できない場合があります。炊飯器の説明書をよく確認した上で、正しく使用してください。
炊飯器で野菜を調理する場合
まず、野菜の調理に炊飯器を活用する方法について紹介します。炊飯器のタイプによってはお米以外の調理ができない機種もあるので、必ず説明書を確認しましょう。
野菜の下ごしらえをする場合には丸ごと、だしをとる場合にはカットして入れるなど、目的にあわせて使い分けましょう。
入れる野菜は1種類でも、数種類まとめてでもOKです。数種類の野菜をまとめて加熱すれば、スイッチを押すだけで野菜ミックスが完成です!
野菜を丸ごと
野菜を丸ごと炊飯器に入れて炊く方法です。
皮ごとやわらかくなるので包丁で切りやすくなり、野菜の旨味などの成分が中に残るため味が濃く、甘く感じられます。
調理方法は、炊飯器の釜に洗った野菜を丸ごと入れ、野菜がかぶる程度の水を入れて炊飯スイッチを押すだけ!
炊きあがったあとは、すぐに取り出して冷ましましょう。保温が続くとやわらかくなりすぎることがあります。
離乳食はもちろんですが、大人用の料理の下ごしらえにも便利です。
カットした野菜
洗った野菜の皮をむき、食べやすい大きさにカットしてから炊く方法です。
使いたい料理にあわせてカットした野菜を炊飯器に入れたら、丸ごと炊く場合と同様、野菜がかぶる程度の水を入れて炊飯スイッチを押します。
野菜スープが多く欲しいときは、水を多めにしてみましょう。野菜スープはそのままでも野菜の自然な甘みがおいしいスープですが、食材をのばすときや煮汁、風味付けなどにも使えてアレンジも豊富です。
ただし、野菜からも水が出るので、水を入れすぎてしまうと吹きこぼれることもあります。水の量は、おかゆを炊くときの一番上のラインを超えないように気をつけましょう。
炊飯器調理におすすめの野菜と便利な方法
炊飯器の調理は、やわらかくなるまでに時間のかかる、かぼちゃやにんじん、さつまいも、じゃがいもなどの調理に特におすすめです。
野菜を種類別に使いたいときは、カットした野菜をお茶やだしをとるときに使うお茶パックに入れて炊くと便利です。その際は、お茶パックに食材をつめ込みすぎないように気をつけましょう。
離乳後期頃から始まる手づかみ食べの定番レシピ、さつまいもスティックなども、この方法なら簡単に作れますね。
野菜スープは、製氷皿や冷凍保存用袋に入れて冷凍することもできるので、まとめてストックしておきましょう。
離乳食のフリージングについてはこちらを参考にしてください。
炊飯器調理をしたあとに、汚れやニオイが気になったらこちらのお手入れ方法も参考にしてみてくださいね。
炊飯器でおかゆを作る場合
おかゆは消化機能が未発達な赤ちゃんにとって負担のかかりにくい主食なので、離乳食の全期を通して、基本のメニューになります。
鍋や電子レンジでの調理など、さまざまな作り方がありますが、ここでは炊飯器を使ったおかゆの作り方を紹介します。
炊飯器はスイッチを押すだけなので、とにかく簡単です。火加減を気にすることなく、一度に大量に作ることができるのもメリットです。
おかゆは冷凍保存も可能なので、多めに作っておけば、使いたいときにすぐに解凍して与えることができて便利ですよ。
炊飯器でおかゆを作る方法
ゴックン期・離乳初期(生後5~6ヶ月頃)では10倍がゆをすりつぶしたものから開始し、離乳食が進んでいくにつれておかゆの水分量を減らして7倍がゆから5倍がゆに徐々にならしていきます。
「○倍がゆ」といった呼び方は、米からおかゆを作る場合の米と水の比率によるものです。
炊飯器を使った10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆの作り方は、米と水の比率を米1/2カップに対して水を10倍がゆなら5カップ、7倍がゆなら3と1/2カップ、5倍がゆなら2と1/2カップにしておかゆモードで炊きます。
【手順】
- 米をとぎます。
- 釜に米と水を入れます。
- 30分程度吸水させます。
- おかゆモードで炊きます。
- 少し蒸らしたら完成です。
おかゆの冷凍保存方法
赤ちゃんが離乳食のおかゆを1回に食べる量は少ないうえに、毎回作るのも大変ですよね。作る際には多めに作って冷凍保存をしておくことがおすすめです。
その日に食べる分は冷蔵庫での保存も大丈夫ですが、多めに作ったおかゆは、冷凍保存しましょう。
1回に食べる量が少ない時期は、製氷皿や離乳食用の小分けトレーに入れて凍らせてから中身をフリーザーバッグに移して冷凍保存しましょう。
1回に食べる量が増えてきたら、小さいふた付きの保存容器などで冷凍保存をするのがおすすめです。
一度解凍した離乳食の再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
おかゆの冷凍保存について、詳しくはこちらの動画も参考にしてみてくださいね。
保存するときの注意点
- 保存の際に使用する容器は清潔なものを使用するようにしましょう。
- 保存期間は1週間以内を目安に食べきるようにしてください。(期間は目安なので匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄します。)
解凍方法
冷凍しておいたおかゆを食べる際は、電子レンジや鍋でしっかりと全体が熱くなるまで温めてから与えましょう。量が少ない場合は水分が蒸発しやすいので、水を少量加えて加熱するとよいでしょう(製氷皿のキューブ1つ分に対して水小さじ1程度が目安)。
電子レンジでは加熱ムラが起こりやすいため、途中でかき混ぜてください。かき混ぜることで均一に温まりやすくなります。
炊飯器で軟飯を作る場合
軟飯も、おかゆと同じように炊飯器で作ることができます。作り方を紹介します。
炊飯器で軟飯を作る方法
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)になると、5倍がゆから徐々に軟飯にならしていきます。
軟飯は米1カップに対して水3カップの比率で作ります。
作り方はおかゆと同じで、といだ米と分量の水を釜に入れて浸水させたあと、おかゆモードで炊きます。
【手順】
- 米を軽くとぎます。
- 釜に米と水を入れます。
- 30分程度吸水させます。
- おかゆモードで炊きます。
- 少し蒸らしたら完成です。
※離乳食の進み具合にあわせ、水の量や炊きあがり後の蒸らし時間を増減することで、固さの調整ができます。
炊飯器で作る!取り分け離乳食レシピ
炊飯器で大人用のメニューを作りながら、取り分けして離乳食も作ることができるレシピを紹介します。
大人用から取り分ければ、調理時間が短縮されるだけでなく、みんなで同じものを食べることもできておすすめです。
取り分けレシピでは、全体を子どもにあわせて薄味に作るのが基本で、離乳食用を取り分けてから大人用には調味料をプラスしましょう。
炊飯器を活用してストックを作ろう
慣れない育児の合間に毎食離乳食を作るとなると大変です。
さらに赤ちゃんの様子を見ながら長時間コンロのそばで料理をするのは、精神的にも疲れてしまいますよね。
炊飯器はスイッチを押してしまえば、出来上がるまではほかのことに時間を使えるのがうれしいポイント。
月齢が進むごとに、食べる量も食べられる食材の種類も増えていくなかで、野菜なら一度に数種類の野菜をまとめて調理でき、ご飯も水の量を調整すれば離乳初期の10倍がゆから離乳後期以降の軟飯まで対応できます。さらに味もおいしくなるというメリットもある炊飯器調理は、本当に家庭で役立ちます。
1週間程度のストックをまとめて用意しておけば、時間や心に少しゆとりがもてそうです。
炊飯器を活用して、赤ちゃんもママ・パパもストレスのない離乳食作りに役立ててみてください。
管理栄養士のひとこと
離乳食作りの時間を短縮したい場合は、離乳食期ごとの電子レンジレシピを参考にしてみてくださいね。
- 炊飯器を使った離乳食作りは、火を使わず時間短縮が可能
- 野菜を炊飯器で調理すると甘みが増す
- 野菜は丸ごと炊いても、カットしてから炊いてもOK
- 10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆ、軟飯は、米に対する水の比率を変えて炊く
- 離乳食は多めに作って冷凍ストックが便利
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写真提供:ゲッティイメージズ
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