ぬいぐるみの寄付の方法は?寄付先は何がある?
ぬいぐるみを捨てにくい
ぬいぐるみはほかのおもちゃに比べて愛着を持ったり、思い出深い大切なものになったりすることがあるので、なかなか捨てにくいものではないでしょうか。かといって、いつまでもぬいぐるみを放置しておくわけにもいきませんよね。ぬいぐるみは捨てる以外にも手放す方法がありますが、そのなかで「寄付」を検討してみてはいかがでしょうか。
寄付という形でぬいぐるみを手放すのは、ぬいぐるみの処分で抱きやすい罪悪感を和らげてくれるだけでなく、社会貢献できる意義のある行動ともいえます。いらなくなったぬいぐるみが、新しい持ち主に愛され大切にされるのは喜ばしいことですよね。
ただ、どんなぬいぐるみも寄付ができるわけではありません。ぬいぐるみの寄付には方法やマナーなどがあるため、それらを理解したうえで、不要になったぬいぐるみが寄付できるかどうか判断しましょう。本記事ではぬいぐるみの寄付について情報をまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
ぬいぐるみを寄付したい
ぬいぐるみを処分したいと思われている理由はさまざまありますよね。
- 景品でゲットをしたけれど家に置いておけない
- 処分するなら誰かに使ってもらいたい
- 愛着があるので捨てるのがむずかしい
- 新しいぬいぐるみを買ったので、古いものを誰かに譲りたい
この記事を読まれている人のうちにも、このような理由でぬいぐるみを手放したいと思われている人もいるはずですよね。ゴミとして処分する以外でぬいぐるみを手放す方法を考えるのは、人の気持ちや環境のことを考えたからではないでしょうか。
寄付は支援が必要な人たちの生活を豊かにする社会的活動であり、ぬいぐるみを寄付することで、遊びが豊かになる子どもたちを増やすことができます。いらなくなったものが誰かの役に立てるなら寄付したいと考える人のために、ぬいぐるみの寄付方法について順を追って説明します。
寄付できるのはどんなぬいぐるみ?
寄付することは新しい持ち主の手に渡ることであるため、また人が使えるぬいぐるみでなければなりません。ですので、破損がひどかったり、不衛生だったりするようなぬいぐるみの寄付はNGです。自分や家族にとっては不要になったぬいぐるみではありますが、寄付される側が気持ちよく、安心できるぬいぐるみを寄付しましょう。
冒頭でどんなぬいぐるみも寄付できるわけではないとお伝えをしましたが、具体的にどんなぬいぐるみを寄付することができないのか説明します。
寄付できないぬいぐるみの条件
基本的にはどのぬいぐるみを寄付できますが、以下に当てはまるものは寄付できない可能性があります。手持ちのぬいぐるみが該当していないか確認しましょう。
▼寄付できないぬいぐるみの条件
- 破損やパーツの欠品などで使用困難なもの
- ほころびなど修繕が必要なもの
- シミや汚れなど洗浄が必要なもの
- カビなど衛生上の問題があるもの
団体や組織によっては新品のものしか受け付けない場合もあるので、寄付先の要項を確認しましょう。また、一見するときれいと思えるぬいぐるみであっても、使ったことがあるのであればクリーニングや洗濯をしてから寄付することを推奨します。
ぬいぐるみのクリーニングや洗濯について、やり方や注意点などをまとめた記事があるので参考にしてくださいね。
ぬいぐるみ以外に寄付できるものはある?
ぬいぐるみ以外のアイテムを受け付けている寄付先もあり、ぬいぐるみとまとめて寄付することができます。寄付できるものは具体的に次のとおりです。※寄付先ごとに受け付けているアイテムが異なるので、寄付先を確認しましょう。
- おもちゃ全般
- ベビー用品
- 衣類、ファッション小物
- キッチン用品、食器
- アウトドア・スポーツ用品
- 家具、電化製品
- 置物、インテリア雑貨
- 楽器、オーディオ機器
- 収納用品
など
家庭で使わなくなったもの、未開封でこれから使う予定がないものなどまとめて寄付してみてはいかがでしょう。寄付先によっては文房具やランドセルを受け付けているところもあるので、子どもがもう使うことがないものも整理することができそうですね。
ぬいぐるみの寄付先はどんなところがある?
ぬいぐるみの寄付は近隣の保育園や子どもが利用する施設や、NPO(特定非営利活動)法人などで受け付けています。いずれもぬいぐるみがいい状態であることが前提のうえ、それぞれの寄付方法や条件などを理解したうえで寄付を検討しましょう。
保育園や施設などに寄付する
保育園などではぬいぐるみの寄付を受け付けることもありますが、施設によってはNGの場合もあります。たとえば保育園などの施設では、徹底した衛生管理がされているため衛生的な理由で中古のものは受け付けられない、保管場所が少ないなどの理由があります。また、自治体の指導や方針が理由で受け付けられないケースもあります。
寄付を受け付ける場合でも、実物を見てから判断をしたい場合もあります。自己判断で問題ないと思ったぬいぐるみが断られる場合もあることを念頭に置いておきましょう。
NPO団体へ寄付する
いくつかのNPO(特定非営利活動)法人では物資の寄付を受け付けているところがあり、その中にぬいぐるみも含めている団体もあります。寄付されたぬいぐるみのなかには、発展途上国の子どもたちへの支援物資と一緒に贈られることもあり、支援によって生活が成り立つ子どもたちの心を癒してくれます。
NPO団体への寄付は基本的に寄付側が金銭的に持ち出しをするケースがほとんどです。配送にかかる費用だけでなく募金も含む寄付になる場合もあるので、各NPO法人のホームページなどで寄付方法について確認をしましょう。
保育園や施設などに寄付するには?
子どもたちや施設の安全のため、ぬいぐるみを含め寄付には厳しいことが予想されます。受け入れてくれたとしても、寄付者も最大の配慮が必要です。保育園や施設に気持ちよく寄付するために大切なポイントを説明します。
電話口で寄付が可能か確認
職員は一日中忙しく過ごしているので、アポイントなしの直接訪問は避けましょう。まずは電話でぬいぐるみの寄付を受け付けているか確認します。
あらかじめ寄付したいぬいぐるみをまとめておきましょう。個数や大きさなどを把握し、電話口で説明できるようできるとスムーズにやり取りができます。
保育園や施設によって電話対応の最適な時間帯が異なります。タイミングによっては折り返すことになる場合もあるので、取り次ぎしやすい時間帯を伺うようにしましょう。
ぬいぐるみを直接持ち込む
電話でアポイントがとれたら、指定された日時に持ち込みましょう。自分で持ち運ぶ手間がかかりますが、送料などコストがかかることはありません。
車で訪問を希望する場合は、駐車場の確認や利用の許可を忘れずにしましょう。保育園の場合、子どもたちの午睡中に訪問する可能性もあるのでくれぐれも騒音を立てない配慮を忘れずに。
担当者が実際にぬいぐるみを見てから寄付を受け付けるか判断する可能性もあります。NGだったぬいぐるみは持ち帰らなければならないことを了承のうえ、持ち込みましょう。
ぬいぐるみを郵送(宅配)で届ける
宅配での寄付の場合は、段ボールなどでできるだけコンパクトにまとめて指定された住所に送りましょう。電話での問い合わせの時点で、到着日時の指定があるか、確認しておくと先方が予定しやすくなるので親切です。くれぐれも施設の休業日に配達されることがないようにしましょう。
保育園や施設が寄付を受け付けてくれるからといって、先方に送料を負担させることはNGです。寄付は寄付者による善意の行いですので、相手に金銭的な負担が生じることがあってはなりません。宅配にかかる費用は自己負担するようにしましょう。
NPO団体へ寄付するには?
ぬいぐるみの寄付を募るNPO団体はいくつかあるので、手持ちのぬいぐるみの状態が悪くなければ寄付を受け付けてもらえるでしょう。NPO団体への寄付の基本的な内容を説明します。
寄付先の団体を選ぶ
インターネットで「ぬいぐるみ 寄付」などで調べると、寄付を募るNPO法人のホームページが出てくるのでそれぞれチェックしましょう。
団体によって寄付されたものがどのように使われるかが異なるので、自分がどんな人たちに寄付したいかイメージに近いNPO団体を選ぶといいでしょう。また、ぬいぐるみ以外にも物資を受け付けているNPO団体もあるので、寄付したいものが溜まっている場合は、そのようなNPO団体を選ぶといいかもしれません。
寄付するぬいぐるみをNPO団体へ送付する
NPO団体のほとんどは寄付を宅配業者を利用しての配送で受け付けているので、寄付したいものを梱包して指定された送り先へ郵送しましょう。送料は基本的に寄付者が負担するケースが多いので、寄付は金銭的に無理のない範囲で行いましょう。
募金を負担して寄付する
NPO団体によってはぬいぐるみの寄付と同時に募金をするシステムをとっているところもあります。ホームページに募金の用途が説明されているので、それに納得できる人は同意して募金をしましょう。
ぬいぐるみ含め物資の寄付の送料などで経済的負担が大きい場合は無理に募金をする必要はありません。送料のみ負担の寄付先に送るようにしましょう。
寄付できないぬいぐるみはどうする?
すべてのぬいぐるみが寄付できるわけではないので、どうしても寄付できないぬいぐるみが手元に残ってしまうこともあります。その場合は違う形で手放しましょう。
親戚や友人に譲る
身近な人に贈るので気軽にできる方法ではありますが、人の手に渡るものなのでぬいぐるみの状態が粗末なものであってはいけません。衛生面などぬいぐるみの状態が良好であることが望ましいです。
まずは相手に連絡をとって、不要になったぬいぐるみを引き取ってもらえるか相談しましょう。写真を添付するとよりイメージしやすくなります。できれば破損や欠品などがないのが理想ですが、もし少しでも気になる点があれば引き渡す前に伝えておけばトラブルを避けられるでしょう。
供養する
ぬいぐるみは生き物の形をしていることもあり、魂が宿っていると考えて処分することが怖い人もいるのも珍しくありません。日本は古くからあらゆるものに神様や魂が宿る「九十九神(つくもがみ)」の伝承があり、人形やぬいぐるみにも魂が宿るという考え方はおかしいことではありません。
信仰の気持ちを汲みながらぬいぐるみを手放すことができる方法として、「人形供養」があります。人形供養は神社などで行われており、境内に直接持ち込んだり、専用の梱包キットで丁寧に送ることができます。
リサイクルショップで売る
状態がいいぬいぐるみはリサイクルショップで買い取ってもらえることがあります。リサイクルショップならほかの不用品もまとめて買い取ってくれるので、一気に不用品の処分・整理ができます。店舗がぬいぐるみの買い取りを実施しているか確認しましょう。
リサイクルショップのなかには、ぬいぐるみの買い取りに特化しているところもあります。新品だったり、ブランドものやレアものだったりすると高価な値段がつく可能性もあるので、利用してみてはいかがでしょう。
寄付が難しいぬいぐるみを処分したい場合
寄付が難しく、親戚や友人に譲ることやリサイクルショップへ持っていくのも難しい場合だと、処分を検討しなければならないかもしれません。処分となると精神的な引っ掛かりや処分のルールなど配慮が必要になることがあるので、適切な方法であるかきちんと確認しましょう。
気持ちの整理をしよう
ぬいぐるみを「ゴミとして処分する」と考えてしまうと、罪悪感や締め付けられるような思いを抱くかもしれませんよね。後ろめたい気持ちなく、手放せないと気分が悪いはずです。
ぬいぐるみを処分するときは、その役割を終えてお別れを告げるときがきたと思ってみてはいかがでしょう。「子どもと遊んでくれてありがとう」「今まで一緒にいてくれてありがとう」と感謝の気持ちを持って手放せるといいですよね。
もちろん、気持ちを変えることは簡単なことではありません。「今処分しなければならない」という考えを少し改めて、納得のいく時期まで待ってからまた処分を考えてみてはいかがでしょうか。
ぬいぐるみの処分の方法
ぬいぐるみをゴミとして処分する場合は、いくつか注意事項があります。自己判断でトラブルを招くことがないよう、ぬいぐるみの処分方法を理解しておきましょう。以下の記事でぬいぐるみの処分についてまとめているので、参考にしてみてくださいね。
ぬいぐるみを寄付しよう
ぬいぐるみを寄付するのは「社会や人にとって良い行いができる」気持ちになれますが、寄付者としての責任も果たさなければならないこともあります。寄付しようと考えているぬいぐるみが、新しい人に安心して喜んで使ってもらえるかどうか相手の立場になって考えなければなりません。
少し手間や経済的負担が伴う方法ではありましたが、思い入れや気持ちがこもっていたり、まだ使えるから捨てるにはもったいないと思ったりするぬいぐるみだからこそ、寄付によってこれからも使われ続けていってほしいですよね。
- ぬいぐるみが捨てにくいときは「寄付」を検討しよう
- 寄付できるぬいぐるみか状態を確認しよう
- 寄付先の条件などを事前に確認しよう
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