妊娠25週(7ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
赤ちゃんの胎動がより力強くなったと感じませんか?25週頃は、おなかが大きくなってきて寝苦しさや腰・背中の痛みを感じる頃です。
子宮が大きくなって内臓や血管を圧迫することで、むくみや便秘といったマイナートラブルも増えてくるので、症状に合わせて工夫しながら乗り切りたいですね。
この記事では、妊娠25週目の過ごし方や気をつけることをお伝えします。
赤ちゃんの胎動がより力強くなったと感じませんか?25週頃は、おなかが大きくなってきて寝苦しさや腰・背中の痛みを感じる頃です。
子宮が大きくなって内臓や血管を圧迫することで、むくみや便秘といったマイナートラブルも増えてくるので、症状に合わせて工夫しながら乗り切りたいですね。
この記事では、妊娠25週目の過ごし方や気をつけることをお伝えします。
妊娠25週目のママの様子
眠るときに息苦しかったり、眠りが浅く感じませんか?大きくなった子宮で血液の流れが滞ってしまったり、心拍数も変化しています。
寝苦しい場合は、「シムス位」もおすすめ。体の左側を下にし、少しうつ伏せ気味にしてクッションなどをはさみ右足を左足より前に出します。
自分なりに楽な姿勢を見つけてみましょう。
大きくなった子宮に圧迫されて胃腸の動きが鈍くなる
大きくなった子宮に圧迫されて、胃腸の働きが鈍くなることがあります。
子宮に胃が圧迫されて、胸がつかえたような感じがしたり、食欲が落ちたりすることもあるでしょう。
腸が圧迫されることで、便秘になり、ガスが溜まっておなかが張るような感じがすることもあります。
一度に食べる量を減らして回数を増やしたり、脂っこいものは控えるようにしたりして、胃腸に負担をかけないような食事を心がけましょう。
よりはっきりと胎動が感じられるようになる
25週頃になると、赤ちゃんの感覚だけでなく、骨・筋肉も発達してきます。
それまで感じていたよりも力強い胎動が感じられるようになるでしょう。
おなかや胸に妊娠線ができやすくなる
妊娠線は、急に皮膚が引き伸ばされることで起こる、皮膚組織の断裂です。おなかや胸がさらに大きくなるため、妊娠線ができやすくなります。
皮膚が乾燥すると妊娠線ができやすいため、保湿クリームなどを使ってしっかりと保湿するようにしましょう。
下半身の血流が悪くなってむくみやこむら返りが起きやすくなる
おなかが大きくなるにつれ、体内の水分量が増えて、むくみやこむら返りが起こりやすくなります。
適度に体を動かし、横になるときには足枕やクッションを利用して足を少し高くするとよいですよ。
マッサージをしたり、レッグウォーマーなどで足の冷えを予防したりするのも効果的です。
おなかが大きく重くなって反り腰の姿勢になりやすくなる
妊娠25週頃になると、子宮底がおへその少し上にまで達しています。
さらにおなかが大きく、重くなるため、反り腰の姿勢になりやすくなるのもこの頃です。反り腰になると、腰や背中に負担がかかって腰痛・背中の痛みが出やすくなります。
妊婦帯などを活用したり、正しい姿勢を意識したりして、腰や背中の負担が軽くなるよう工夫しましょう。
妊娠25週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠25週頃の赤ちゃんは、まだ体脂肪が少ないため毛細血管が透けて赤みがかっています。生まれるときの姿にだいぶ近くはなりましたが、まだ皮膚はしわしわです。
この頃になると、生まれたときに呼吸ができるように肺の成長が活発になります。
聴覚はほぼ完成し、おなか越しに血液が流れる音やママの声を聞いています。おなかに口を近づけて声をかけると、赤ちゃんの胎動を感じることもあるかもしれません。
エコーを当てると、赤ちゃんと胎盤をつなぐへその緒もはっきり見えます。
妊娠25週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:161日~167日目目
頭殿長:約34cm
体重:650g~900g
妊娠25週0日目
赤ちゃんのおおよその体重は平均700gから800gほど。この頃に体重は急スピードで増加。1週間に100g以上増えていきます。
皮下脂肪がしっかりとつき体つきが生まれるときの姿にむけて育っていきます。
妊娠25週1日目
まぶたの上下が完成した赤ちゃん。目で物を見ることができるようになり、見たい方向を見られるようになりました。
ママのおなかの中でどんなものが見えているのでしょうか。
妊娠25週2日目
赤ちゃんの鼻の穴が通り、肺を使って呼吸をし、酸素をとるためのトレーニングをおなかの中で進めます。
この時期は肺の中には水が入っていますが、生まれるまでに呼吸ができるようになるなんて神秘的ですね。
妊娠25週3日目
赤ちゃんは平衡感覚も作られ、手足の動きも自分でコントロールできるようになってきました。
おなかの中でくるくると泳いだり、キックをしたりと自分のしたい動きがほぼできるようになってきています。
妊娠25週4日目
赤ちゃんの体温は、へその緒・胎盤を通じて行き来するママの血液によってコントロールされていて、ほぼママと同じくらいの体温です。
特別冷たかったり温かかったりということはありません。
妊娠25週5日目
検診では赤ちゃんが小さすぎないか、発育が遅れていないかを確認しています。
赤ちゃんに問題がある場合と栄養や酸素を送る胎盤に問題がある場合が考えられ、医療的な措置が必要なケースもあります。
妊娠25週6日目
赤ちゃんが生まれると手続きがいっぱい!市区町村の窓口だけでなく、ママとパパそれぞれの会社で税金の手続きや健康保険の手続きも必要です。
お祝い金が出ることもあるので、しっかり調べて申請しましょう。
妊娠25週目の過ごし方・気をつけること
妊娠25週目は、次のことを意識しながら過ごしましょう。
睡眠不足に注意しよう
おなかが大きくなると、寝苦しくなり睡眠不足になりやすくなります。
睡眠不足が続くと気持ちが沈んだり、赤ちゃんへ栄養がスムーズに送れなくなったりするので、寝る姿勢や日中の生活を工夫して睡眠不足を防ぎましょう。
妊娠中の睡眠不足解消のポイント
室温や湿度、明るさを調節する
仰向けが苦しい場合はシムス位を試す
おなかやひざの下にクッションや座布団を挟んでみる
寝る直前はスマホやモニターを見ない
妊娠7ヶ月~8ヶ月頃は、ママの心拍数がピークになるので、動悸がして朝までぐっすり眠れなくなることもあります。
日中は日光を浴びるようにして、寝る前にノンカフェインの温かい飲み物で体を温めると寝つきがよくなりますよ。
妊娠中の寝方・シムス位についてはこちらの記事もチェックしてくださいね。
こまめに運動して体重を管理しよう
体重が急激に増えると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になりやすくなり、妊娠線もできやすくなります。
体重が急激に増えないようにするために、こまめに運動して適正体重をキープしましょう。1週間の体重増減幅は、0.3kg~0.5kgが目安です。
ただし、ママとおなかの赤ちゃんの状態によっては、運動は控えたほうがよい場合もあります。運動する際は医師に相談して、許可を得てから行いましょう。
室温や湿度を調整して過ごしやすい環境を作ろう
体の中を流れる血液の量が増えるため、体温が高くなって汗をかきやすくなります。心地よく過ごすためにも、室温や湿度を調整しましょう。
冷房を使用するときは、体が冷えすぎないようにカーディガンやひざ掛けを活用するのがおすすめです。
寒いからといって重ね着をし過ぎると体を締めつけてしまうので、暖房を適切に使い、首・手首・足首の3箇所を重点的に温めるようにしましょう。
妊娠線対策に保湿クリームなどで肌の乾燥を防ごう
肌が乾燥して皮膚が硬くなると、妊娠線ができやすくなります。妊娠線は、一度できてしまうと消えないので、日頃から妊娠線対策を行いましょう。
こまめに保湿クリームを塗ったり、厚着・長湯を避けたりして、肌が乾燥しないようにするのがポイントです。
産後の授乳をスムーズにするためにおっぱいの乳頭・乳輪のケアをはじめよう
乳頭や乳輪には、おっぱいを出す乳口があります。妊娠前は使われることがないので、塞がっている状態です。
妊娠25週頃になったら、出産後の授乳に向けて、乳頭・乳輪のマッサージをはじめましょう。マッサージで乳口を開くことで、スムーズに授乳できるようになりますよ。
おっぱいマッサージを開始するタイミングは人それぞれ。人によっては、マッサージをすることでおなかが張ることもあります。
マッサージをはじめるタイミングややり方は、医師や助産師さんに相談してみてくださいね。
妊娠25週目に気になる症状や病気
おなかがひとまわり大きくなる妊娠25週目の、気になる症状や病気をお伝えします。
切迫早産
日本では、妊娠22週0日目から妊娠36週6日までの出産を早産といいます。
妊娠25週頃になると、新生児医療の助けを借りればほとんどの赤ちゃんが健康に成長できるまで発達しています。
切迫早産は、なんらかの原因で子宮口が開いて、赤ちゃんが出かかっている状態です。
子宮口があまり開いていない場合は通院でも治療できますが、子宮の収縮が強く、子宮口が大きく開いている場合は入院して子宮収縮抑制剤を投与します。
もしおなかが張る・規則的に痛む場合は、すみやかに病院を受診しましょう。日常生活では無理をしないように心がけることが予防につながります。
また、安静には、「入院安静」と「自宅安静」があります。医師から「安静に」と言われた際は、次のことを意識しましょう。
入院中の場合の過ごし方
短時間の読書や音楽鑑賞などでストレスを溜めないようにする
体力を消耗するので、「歩いてよい」と言われても無理をしない
自宅安静の場合の過ごし方
家事は最小限に留め、立ちっぱなしにならないように注意する
湯船に浸かると体力を消耗するので、入浴は基本的にシャワーで済ませる
必要に応じて診断書をもらい、仕事は休む(自宅で長時間パソコンに向かうなどもNG)
医師に「安静に」と言われて過ごし方に悩んだときは、まず医師にどの程度までなら動いてもよいのか聞いてみましょう。
そのうえで、体力を消耗するようなことは避け、ゆったりと過ごすことが大切です。
前置胎盤・低置胎盤
妊婦健診の際に「胎盤の位置が低いですね」と指摘されるママもいるかもしれません。
通常、胎盤は子宮の出口から遠くに位置しています。しかし前置胎盤の場合は胎盤が子宮の出口を覆ってしまっているため、帝王切開での分娩が基本です。
子宮の出口を覆っていなくても胎盤が出口に近い場合は「低位胎盤」と診断されます。
前置胎盤・低位胎盤は、痛みのない突然の出血をともなうことがあります。もし妊娠中に出血した場合は、病院を受診して原因をはっきりさせましょう。
感染症
感染症は、流産や早産の原因になります。
妊娠中は抵抗力・腟の自浄作用が低下して感染症にかかりやすくなるので、予防に努めましょう。
特に、おりものが急に増えたり、色や臭いが変わったりしたときは要注意です。細菌性腟症に感染している可能性があります。
感染症は、セックスによっても感染することがあるので、妊娠中でもセックスをする場合はコンドームを正しく使って予防することが大切です。
妊娠25週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠25週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。体調がよく、時間があるときにやってみましょう。
シングルのママはひとり親家庭支援制度の利用を申し込もう
シングルのママは、この頃にひとり親家庭支援制度の利用を申し込みましょう。
妊娠8ヶ月以降は、おなかがより大きくなって身動きが取りにくくなります。
まだおなかが大きくなりすぎていない24週頃から、申し込みができるとよいですね。
自治体ごとにひとり親支援制度があるので、役所の担当窓口などに相談に行ってみましょう。
早めに申し込んでおくと、出産後スムーズに支援が受けられますよ。
出産準備品の買い出しをはじめよう
おなかが大きくなると身動きが取りにくくなります。この頃から、出産に必要なものを買いそろえはじめましょう。
入院のときに持っていくものは病院ごとに異なるので、この時点で必要なものを調べてリストアップしておくと、買い出し・準備がスムーズです。
出産準備に必要なものは次の記事でも紹介していますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
骨盤底筋のトレーニングをしてみよう
お産で骨盤底筋がダメージを受けると、尿漏れなどのトラブルが起こりやすくなります。
早産の傾向がないなら、無理のない範囲で骨盤底筋のトレーニングをはじめるとよいでしょう。
骨盤底筋は、ゆっくり行うスクワットや、肛門や腟のあたりを締めたり緩めたりするエクササイズで鍛えられますよ。1日10分でも、毎日続けるのがコツです。
次の記事で、簡単にできる骨盤底筋トレーニングを紹介していますので、体調がよいときに試してみてくださいね。
おなかが大きくなる前に歯の治療を済ませよう
妊娠中はホルモンバランスの影響もあり、虫歯や歯周病になりやすいと言われています。
おなかが大きくなると仰向けでの治療が受けにくくなるので、この頃までに歯の治療を済ませておきましょう。
今まで歯科検診を受けていなかった人は、妊娠25週のうちに受けておくと、妊娠後期に入ってからの口腔トラブルを減らせますよ。
歯科を予約する際は、忘れずに妊娠中であることを伝えてくださいね。
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪
- つわり中でも食べやすいレシピ
- 鉄分や葉酸、食物繊維が摂れるレシピ
- 忙しくても簡単に調理できるレシピ
妊娠中に嬉しい料理やおかずを動画でわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レシピ記事はトモニテ編集部が作成、トモニテ管理栄養士が監修したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
【編集部セレクト】妊娠中に準備しておきたい育児グッズ
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早いうちに、どんなものがあるのか、欲しいものはどれか、チェックしておくとよいですよ♪
商品やサービスの紹介記事は、トモニテ編集部が作成したものとなります。
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出産後の生活を考えはじめるよい時期!パパと一緒にシミュレーションしてみよう
体調・メンタルともに安定する妊娠25週頃は、出産後の生活を考えはじめるよい時期です。時間を見つけて、パパと一緒にシミュレーションしてみましょう。
日常生活では、くれぐれも無理をしないように注意してください。
出産までの1日1日を大切に、パパや家族と支え合いながら過ごしていけるとよいですね。
- おなかがひとまわり大きくなる時期、無理はしないで
- 運動や乳頭・乳輪のマッサージは医師や助産師さんに許可を得てから行おう
- 赤ちゃんが生まれたあとの暮らしについて考えてみよう
- 出産準備品の買い出しに行こう
- 妊娠後期に入る前に美容院・歯科に行っておこう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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