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稽留流産しやすい人の特徴は?妊娠中に避けたほうがよい行動や予防法などを解説

稽留流産しやすい人の特徴は?妊娠中に避けたほうがよい行動や予防法などを解説

稽留流産とは、赤ちゃんがすでに亡くなっているものの、子宮内にとどまっている状態のことです。

これまでに経験したことがある人は「次の妊娠でまた稽留流産してしまうのでは?」と不安に思うかもしれません。

経験したことがない人も「今後、稽留流産してしまったらどうしよう?」と心配になることがあるでしょう。

この記事では、稽留流産が起こらないか不安な人に向けて、稽留流産しやすい人の特徴を解説します。

稽留流産が起きてしまう原因や、妊娠中に避けたほうがよい行動、稽留流産の予防法として考えられる対策も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

稽留流産とは、赤ちゃんがすでに亡くなっているものの、子宮内にとどまっている状態のことです。

これまでに経験したことがある人は「次の妊娠でまた稽留流産してしまうのでは?」と不安に思うかもしれません。

経験したことがない人も「今後、稽留流産してしまったらどうしよう?」と心配になることがあるでしょう。

この記事では、稽留流産が起こらないか不安な人に向けて、稽留流産しやすい人の特徴を解説します。

稽留流産が起きてしまう原因や、妊娠中に避けたほうがよい行動、稽留流産の予防法として考えられる対策も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

稽留流産はなぜ起こる?

稽留流産しやすい人の特徴は?妊娠中に避けたほうがよい行動や予防法などを解説

稽留流産は、赤ちゃんがすでに亡くなっているものの、子宮内にとどまっている状態を指します。

そもそも流産はなぜ起きてしまうのでしょうか。まずは、流産が起きてしまう原因を解説します。

染色体異常

流産の最も多い原因は、赤ちゃんの染色体異常であると考えられています。染色体異常は、受精の際や初期の細胞分裂の過程で、染色体の数や構造に問題が生じることで発生します。

染色体が1本多い(あるいは少ない)場合や、染色体の形が一部分だけ変わっている場合など、状況はさまざまです。

これらの異常は、赤ちゃんの正常な発育の妨げになります。

稽留流産を含む妊娠12週未満の流産の多くは、偶然発生するものです。ママやパパの問題ではないことがほとんどなので、自分を責めないようにしてくださいね。

加齢

妊娠12週以降は、ママやパパの年齢が上がるにつれて流産のリスクが高まることがわかっています。

妊娠したのが高齢であるほど卵子が少しずつ老化していくため、染色体異常が起こりやすくなり、流産につながるのです。

これまでの研究で、ママが40歳以上の場合、約半数が流産してしまうことが明らかになっています。

また、ママだけでなくパパの加齢も、流産率が上がる原因の一つともいわれています。

出典

日本産婦人科医会,「No.99 流産のすべて 総論」,2024/6/24,https://www.jaog.or.jp/note/1%ef%bc%8e%e7%b7%8f%e8%ab%96/

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生活習慣

妊娠12週以降は、タバコやお酒などの生活習慣が流産のリスクを高める可能性があります。

タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などには、血管の収縮や酸素運搬機能の低下を引き起こす作用があることがわかっています。

また、お酒を飲むと、アルコールが胎盤を通じて赤ちゃんに運ばれてしまい、流産のリスクが高まってしまうので、禁酒も非常に大切です。

そのほか、多忙な生活や不規則な生活リズムも流産の原因となることがあります。

ストレス

ストレスはホルモンバランスの乱れの原因となり、流産につながる可能性があります。

妊婦さんがストレスを感じると血管が収縮し、赤ちゃんに栄養が届きにくくなってしまうのです。

また、ストレスを感じると分泌される「コルチゾール」には、赤ちゃんの心拍や胎動を減少させる作用があることがわかっています。

コルチゾールが赤ちゃんに届くことは基本的にありませんが、流産のリスクを抑えるためにもストレスを定期的に発散することが大切です。

稽留流産しやすい人の特徴は?

稽留流産しやすい人の特徴は?妊娠中に避けたほうがよい行動や予防法などを解説

妊娠12週未満の流産の多くは、赤ちゃん側の染色体異常が原因で起こります。ママ・パパの年齢や生活習慣などにかかわらず起きてしまうので、「どんな人が稽留流産しやすい」ということは言えません。

しかし、染色体異常以外の要因で起こる流産のリスクには、ママやパパの生活習慣や年齢が影響するものもあります。ここからは、稽留流産しやすい人の特徴について解説します。

持病を十分に治療していない

妊娠前に持病をきちんと治療していない場合、流産のリスクが高まる可能性があります。流産につながりやすい病気は、子宮筋腫や糖尿病、甲状腺疾患などです。

持病がある場合は、妊娠前から適切な治療を受け、妊娠中も定期的に医療機関を受診して医師の指示を仰ぐことが重要です。

タバコを吸っている

喫煙者は、非喫煙者に比べて流産のリスクが2倍になるという研究結果があります。

タバコに含まれるニコチンには胎盤への血流を減少させる働きが、一酸化炭素は酸素の運搬機能を低下させる働きがあります。

妊娠がわかった時点で速やかに禁煙をしましょう。受動喫煙も赤ちゃんの発育に悪い影響を与えるので、家族にも禁煙に協力してもらってください。

出典

厚生労働省,「たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう」,p34,2024/6/24,https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-02h.pdf

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お酒を飲んでいる

飲酒も赤ちゃんの発育に深刻な影響を与え、流産のリスクを高めます。

アルコールに含まれるエタノールなどの物質が胎盤を通過し、赤ちゃんの成長障害や中枢神経障害、頭蓋顔面奇形などを引き起こすリスクがあるのです。また「胎児性アルコール症候群」を引き起こし、赤ちゃんの脳に障害が出ることもあります。

妊娠中は絶対にお酒を飲まないようにしましょう。

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過度なストレスを抱えている

妊婦さんがストレスを感じると、コルチゾールやアドレナリンの分泌量が増加します。これらのホルモンには血管の収縮を促進したり、赤ちゃんの心拍や胎動を減少させたりする作用があります。

赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼすおそれがあるので、なるべくストレスを感じない生活を心がけるようにしましょう。

30〜40代で妊娠した

年齢を重ねるほど卵子の老化が進み、染色体異常のリスクが上昇するため、30代以降の妊娠は流産しやすくなります。

特に、35歳以降から流産率が上昇し、45歳頃からは90%以上の確率で流産になるともいわれています。

体を動かしすぎている

激しい運動などで体を動かしすぎると、赤ちゃんに影響するおそれがあります。転倒して、その衝撃が赤ちゃんに伝わってしまうリスクも考えられるでしょう。

妊娠中は、高温多湿の環境での運動や、心拍数が大幅に上がる運動は避けてください

ただし、適度な運動は血流改善やストレス軽減に効果的です。ウォーキングやヨガなど、体に負荷がかからない有酸素運動を取り入れるとよいでしょう。

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重い荷物を持つことが多い

医学的な根拠があるわけではありませんが、重い荷物を持つと腹圧がかかり、子宮に負担がかかることが考えられます。

また、重いものを持ち上げる姿勢が腰痛や関節痛の原因になる可能性もあるため注意しましょう。

仕事上やむを得ず重い荷物を持たなければならない場合は、上司に相談して業務を調整してもらってください。

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カフェインを摂りすぎている

妊娠中にカフェインを摂りすぎると、赤ちゃんが低体重になったり、流産リスクが高くなったりします。

まったく摂取してはいけないわけではありませんが、できるだけ控えるようにしてください。

妊娠中は、1日200mg程度(コーヒーをマグカップで2杯程度)までを目安に摂取しましょう。

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ストレスが溜まっている

ストレスが溜まっていると、「コルチゾール」というホルモンが分泌され、赤ちゃんの発育を妨げるおそれがあります。

妊娠中はストレスを溜めないよう、適度に気分転換をしましょう。

ウォーキングやヨガなどの軽い運動、趣味、睡眠など、自分に合った方法でこまめにリフレッシュしてくださいね。

栄養が偏っている

栄養バランスが偏っていると、赤ちゃんの成長に必要な栄養が不足してしまう可能性があります。

つわりで特定のものしか食べられない場合を除き、必要な栄養素を満遍なく摂ることが大切です。

特に、葉酸・鉄分・カルシウムなどは、赤ちゃんの発育にとって重要な栄養素なので、積極的に摂取しましょう。

出典

厚生労働省,「妊娠前からはじめよう!健やかなからだづくりと食生活BOOK」,p6,2024/6/24,https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/a29a9bee-4d29-482d-a63b-5f9cb8ea0aa2/a962bb7e/20230401_policies_boshihoken_shokuji_06.pdf

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稽留流産に関するよくある質問

ここでは、稽留流産に関するよくある質問を3つご紹介します。

高齢出産だと必ず流産する?

  • 確率は高まりますが、必ず流産するわけではありません

    ママが高齢になると、卵子の老化による染色体異常などが稽留流産のリスクが高まりますが、必ず流産するわけではありません。食生活や生活習慣の改善、持病の治療、適度な運動などによってリスクを軽減できる可能性もあります。

稽留流産はどうすればわかる?

  • 妊婦健診の際の超音波検査で発覚することが多いです

    稽留流産は、妊婦健診の際の超音波検査で発覚することがほとんどです。赤ちゃんの心拍が確認できない、または成長が止まっていることが観察された場合に診断されます。稽留流産の多くは自覚症状がないため、妊婦健診を定期的に受けることが重要です。たとえ体調に変化がなくても、健診は必ず受けましょう。

稽留流産するのはママ・パパのせい?

  • 妊娠初期の流産は偶然であることがほとんどです

    稽留流産を含む妊娠初期の流産は、偶然発生する染色体異常が原因であることがほとんどです。ママやパパに責任があるわけではありません。自分を責めすぎず、主治医の指示に従って適切なケアを受けましょう。

稽留流産は生活習慣の見直しで防げることも。早いうちから対策しよう

妊娠12週未満の稽留流産は、偶然発生する染色体異常が原因である場合がほとんどです。一方、妊娠12週以降は妊婦さんの加齢や生活習慣などが影響する可能性があります。

稽留流産を防ぐために、持病の治療や禁酒・禁煙、葉酸の摂取に努めましょう。気分転換や適度な運動を行えば、ストレス解消になり、赤ちゃんへの影響を最小限にできますよ。

稽留流産は痛みや出血などの自覚症状がなく、妊婦健診の際の超音波検査で発覚することがほとんどなので、妊婦健診を定期的に受けることも大切です。

  • 稽留流産は偶然発生する染色体異常が原因となる場合がほとんど
  • 流産を経験する妊婦さんは15%で、そのうちの8割以上が初期流産
  • 35歳以降は流産のリスクが上がるが、必ずしも流産するわけではない
  • 持病の治療や禁酒・禁煙などにより流産のリスクを下げることが大切
  • ストレスを溜めないよう、こまめに気分転換をしよう

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