妊娠超初期に気をつけることは?注意したい食事・過ごし方などを解説
妊娠超初期とはどんな時期?
妊娠超初期とは、妊娠4週目までのごく初期の期間を指します。
この時期は、受精卵が着床し、赤ちゃんが成長を始める大切な時期です。
ママの体内ではホルモンバランスが変化し、妊娠の兆候が見られることもありますが、妊娠はまだ確定していない段階です。
多くの場合、生理が遅れている、基礎体温が高いなどの変化が見られますが、確定するまでにはもう少し時間がかかります。
妊娠を望むママは、できるだけ早いタイミングから妊娠を想定したケアを心がけておくとよいでしょう。
妊娠超初期からやめた方がよいこと
妊娠超初期は妊娠が確定する前の時期を指します。
この期間から注意を払っておくと、いざ妊娠が確定した時にも慌てず、精神的にも落ち着いて過ごすことができます。
ここでは、妊娠超初期から避けるべき行動について詳しく解説します。
タバコ
タバコの中には、ニコチンや一酸化炭素、タールといった有害物質が含まれています。
妊娠中にタバコを吸うと、有害物質の影響により、ママの体だけでなく赤ちゃんの発育にも悪影響を及ぼします。
具体的には、ニコチンや一酸化炭素によって血管が収縮することで胎盤の血流が制限され、赤ちゃんに供給される酸素や栄養が減ってしまいます。その結果、低出生体重や早産のリスクが高まるといわれています。
赤ちゃんの成長を妨げるだけでなく、流産のリスクを増大させることも指摘されているため、妊娠がわかったらすぐに禁煙しましょう。
一方で、妊娠超初期は胎盤も未完成で、妊娠に気づかず喫煙をしてしまったとしても大きな影響はないとされています。
お酒
妊娠中はアルコールの摂取も避けましょう。
アルコールは胎盤を通じて赤ちゃんにも運ばれてしまい、胎児アルコール症候群(FAS)を引き起こす可能性があります。
胎児アルコール症候群は、流産や早産、特有の外見的特徴が現れたり、知的障害、学習障害を引き起こしたりするリスクがあります。
妊娠がわかったらアルコールを含む飲食は避けるようにしてください。
一方で、喫煙と同様に、胎盤が未完成の超初期の段階では、アルコールの影響は少ないと考えられているので、過度に心配せず妊娠がわかり次第、禁酒をするようにしましょう。
妊娠超初期から気をつけたほうがよいこと
妊娠超初期は赤ちゃんの発育が始まる重要な時期です。ここでは、この時期から避けたほうがよいことをご紹介します。
カフェインの過剰摂取
カフェインの過剰摂取は、流産や低体重児の出産リスクが高まるとされています。
カフェインは胎盤を通じて赤ちゃんに運ばれます。しかし、赤ちゃんは肝臓機能が未熟なため、カフェインを排出できないため、成長に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
一般的に、妊娠中のママはカフェインの摂取を1日200mg(カップ2杯程度のコーヒー)以下におさえることが推奨されています。
カフェインはコーヒーだけでなく、お茶やチョコレートに含まれていることもあるので、摂取量に注意し、ノンカフェインの飲み物も活用しましょう。
激しい運動・重いものを持つ
妊娠超初期には、心拍数が上昇するような激しい運動やお腹に力が入る負荷が高い運動は避けましょう。
運動同様、重いものを持ったり、歩き回ったり、体に負担のかかる仕事や家事も可能なかぎり避けてください。
転倒や衝撃による怪我のリスクが高まることからも、妊娠がわかったら激しい運動は控えてくださいね。
妊娠中は軽く汗ばむ程度で、息が上がらないような運動がおすすめですよ。
生ものの摂取
妊娠がわかったら、生もの(特に魚や肉)の摂取は避けましょう。
生ものにはリステリア菌などの病原菌やトキソプラズマなどの寄生虫が含まれている可能性があり、赤ちゃんが感染すると成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
妊娠中に食中毒にかかると、薬が限られて治りづらかったり、嘔吐や下痢による脱水症状は赤ちゃんに悪影響を及ぼします。
生ものや食中毒リスクのある食品は避けるようにしましょう。
ダイエット
妊娠中は、過度な体重増加や健康上の問題がある場合など、医師の指導がなければダイエットは不要です。
ママの栄養が不足すると、赤ちゃんの正常な発育に必要な栄養も不足し、赤ちゃんの低体重や発育障害を引き起こすリスクが高まります。
妊娠中は、妊娠の経過により体重増加が起こることは自然なことです。体重の増加や太ったと感じても、医師が必要性を指摘しない限りはダイエットはやめましょう。
できるだけバランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を取り入れて体重をコントロールするようにしましょう。
特に葉酸や鉄分など、妊娠中に必要な栄養素はサプリメントも活用しながら、しっかり摂取するようにしましょう。
手洗い・うがいを徹底する
妊娠中は免疫力が低下しやすく、感染症にかかりやすい時期です。
そのため、妊娠超初期の時期から、手洗いやうがいを徹底することで、感染症予防に努めましょう。
外出先から戻った際にせっけんを使ってしっかり手を洗い、口や喉を清潔に保つために帰宅時や食事前にうがいをすることを日常習慣にしましょう。
こうした習慣によって風邪や感染症リスクを大幅に減らすことができます。
薬を自己判断で飲まない
妊娠初期は赤ちゃんの器官形成が進む大切な時期であり、薬の影響を受けやすい期間です。
自己判断で薬を服用すると、赤ちゃんに悪影響を及ぼすリスクがあるため注意が必要です。
風邪薬や市販の痛み止めであっても、妊娠の可能性がある場合に安全に服用できるかどうかは医師・薬剤師に確認するようにしましょう。
妊娠したかも?と思ったら
妊娠したかもしれないと思った場合は、まず生理予定日から1週間後を目安に妊娠検査薬を使用して確認しましょう。
妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診し、健康な妊娠生活を始めましょう。
また、妊活を始めたらできるだけ早いタイミングで禁煙や禁酒を心がけ、早い段階から妊娠に備えた生活習慣を始めると負担も少なくマタニティライフを始められるでしょう。
妊娠超初期のうちから健康な妊娠生活に備えよう
妊娠超初期は、ママと赤ちゃんの健康にとって極めて重要な時期です。
妊娠を望んだらできるだけ早いタイミングから、妊娠に備えて準備できるとよいですね。
一方で、妊娠に気づかず飲酒や喫煙をしても、過度に不安になる必要はありません。妊娠がわかり次第、生活を整えてくださいね。
妊娠中はママも赤ちゃんも健やかに過ごせるよう、規則的な生活を心がけるようにしましょう。
- 妊娠超初期とは、妊娠4週目までの妊娠が確定する前の時期
- 妊娠超初期のうちからタバコとお酒をやめよう
- カフェインや生ものの摂取、激しい運動やダイエットなどは控えよう