
妊娠後期にもつわりが起こる?吐き気の原因と対策を解説
妊娠後期に入ってから、つわりのような吐き気や胃の不快感を感じることがあります。
安定期を過ぎ出産も近づいているのに、つわりのような症状が出ると不安になりますよね。「いつまで続くの?」「何か対処法はある?」と悩んでいる人も多いでしょう。
この記事では、後期つわりの原因や症状、効果的な対処法を詳しく解説します。病院を受診したほうがよい症状も紹介するので、妊娠後期のつわりのような症状に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠後期に入ってから、つわりのような吐き気や胃の不快感を感じることがあります。
安定期を過ぎ出産も近づいているのに、つわりのような症状が出ると不安になりますよね。「いつまで続くの?」「何か対処法はある?」と悩んでいる人も多いでしょう。
この記事では、後期つわりの原因や症状、効果的な対処法を詳しく解説します。病院を受診したほうがよい症状も紹介するので、妊娠後期のつわりのような症状に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
後期つわりとは?どんな症状が出る?

後期つわりとは、妊娠後期(妊娠8ヶ月以降)に、つわりのような吐き気や胃の不快感を覚えることを指します。主な症状は胃もたれや胸やけ、吐き気などで、特に食後に症状が出ることが多いです。
ただし、後期つわりは医学的に定義されているものではなく、症状の有無や程度、症状が現れる時期には個人差があります。
後期つわりの主な症状
吐き気・嘔吐
胃もたれ・胃の圧迫感
胸やけ
食欲不振
便秘
動悸・息切れ
後期つわりの原因は?

後期つわりは、妊娠にともなう体の変化が主な原因と考えられています。以下で詳しくみていきましょう。
子宮で胃腸が圧迫されている
妊娠後期になると、赤ちゃんの成長にともない子宮が大きくなる影響で、胃や腸が圧迫されます。その結果、食べ物の消化に時間がかかり、胃もたれや吐き気などの症状が現れることがあります。
また、胃酸が逆流しやすくなり、胸やけや酸っぱいげっぷが増えることもあるでしょう。食後や横になったときに症状が現れやすいので、食事の摂り方や食後の姿勢に気をつけることが大切です。
ホルモンバランスの変化
妊娠中は、妊娠を維持するために女性ホルモンの分泌量が大きく増加します。
特に胃腸の働きに影響を与えるのが「プロゲステロン(黄体ホルモン)」というホルモンです。プロゲステロンには胃や腸の筋肉をゆるめる作用があり、消化管の働きが低下しやすくなります。
その結果、食べ物の消化がうまくいかなくなり、胸やけや吐き気などが引き起こされるのです。
ストレス・不安
妊娠後期になると、出産が近づき「無事に出産できなかったらどうしよう」「ちゃんと子育てできるかな」といった不安を感じやすくなります。
ストレスが溜まると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。その影響で消化機能が低下し、胃もたれや吐き気などの症状が現れるのです。
ストレスをなるべく抱えないために、リラックスできる時間を意識的に作り、気持ちを落ち着かせることが大切です。
後期つわりはいつからいつまで?

後期つわりは、一般的に妊娠後期と呼ばれる妊娠8ヶ月(妊娠28週頃)以降に現れ、臨月(妊娠36週〜)に入ると落ち着くことが多いでしょう。臨月には赤ちゃんが子宮口に下がり、胃の圧迫が軽減されるため、症状が治まると考えられます。
ただし、症状が現れる時期には個人差があり、まったく出ない人もいれば、出産まで続く人もいます。
後期つわりの対処法は?

後期つわりの症状は、食事の摂り方や生活習慣を見直すことで軽減できることがあります。ここでは、後期つわりを和らげるための具体的な対処法を紹介します。
少量ずつこまめに食べる
妊娠後期は子宮で胃が圧迫されやすく、一度にたくさん食べると消化に時間がかかって胃もたれや吐き気が起こりやすくなります。また、空腹の状態も、かえって胃酸の分泌が増えて胃痛や胸やけを起こす原因となります。
そのため、後期つわりの症状があるときは、1回あたりの食事量を減らし、1日5〜6回程度に分けて食べましょう。軽めの食事をこまめに摂ることで、胃腸の症状を和らげることができます。
おなかにやさしい食べ物・飲み物を選ぶ
胃に負担をかけないよう、消化によい食べ物を選びましょう。お粥やスープ、豆腐、ヨーグルト、うどんなどは消化がよくおすすめですよ。
一方、脂っこいものや香辛料の強い料理、ゴボウやキノコ類など繊維が多い野菜などは胃の負担になりやすいので避けたほうがよいでしょう。
また、みかんやレモンなどの柑橘系の果物は胃酸の分泌を促し、胃痛をかえって悪化させてしまうことがあります。代わりに、桃やりんごなど胃にやさしい果物を少しずつ食べるようにしましょう。
食べた直後に横にならない
食べた直後は胃酸の分泌量が多くなっているため、横になると胃酸が食道に逆流しやすくなります。胸やけや吐き気の原因となるので、食後すぐに寝ることは避け、2〜3時間置いてから横になりましょう。
どうしても横になりたい場合は、上半身を少し高くして寝ることで、胃酸の逆流を防ぐことができます。
趣味や運動でリフレッシュする
ストレスや不安によって、後期つわりの症状が悪化することがあります。適度な運動や趣味を楽しむなど、リラックスできる時間を作りましょう。
マタニティヨガやストレッチ、ウォーキングなどは、気分転換になるだけでなく、体重管理や便秘予防にも役立ちます。また、好きな音楽を聴いたり、お気に入りのアロマを取り入れたりして、リラックスできる時間を増やすことも効果的です。
自分に合ったリフレッシュ方法を見つけ、ストレスをため込まないようにしましょう。
十分な睡眠をとる
妊娠後期になるとお腹がさらに大きくなるため、寝苦しさを感じやすく寝不足になりがちです。寝不足はつわりの症状を悪化させる原因となるので、十分な睡眠をとれる環境をつくりましょう。
寝るときは、体の左側を下にして横になる「シムス位」がおすすめです。胃や心臓の圧迫が軽減され、快適に眠りやすくなりますよ。また、抱き枕を活用したり、寝る前にリラックスできるルーティンを取り入れたりすることも効果的です。
病院を受診したほうがよい症状は?

激しい胃痛や頻繁な嘔吐、胸焼けなどが続く場合、消化器系の病気や食中毒が疑われます。また、みぞおちあたりが痛む場合は妊娠高血圧症候群による合併症の可能性もあるでしょう。
妊婦さんや赤ちゃんに影響を及ぼすこともあるので、これらの症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。
食事や生活習慣の改善で後期つわりは軽減できる

後期つわりは、妊娠後期特有の体の変化によって引き起こされる症状です。医学用語ではなく、症状が現れる時期や症状の有無・程度には個人差があります。
少量ずつこまめに食べる、胃に優しい食事を選ぶなど、日々の食事を工夫することで症状が和らぐことがあります。また、リラックスできる時間をつくり、ストレスを発散することも効果的です。自分に合った対策を試してみましょう。
ただし、強い胃痛や激しい嘔吐、みぞおちあたりの痛みがある場合は注意が必要です。無理をせず、早めに医師に相談してください。
- 後期つわりとは、妊娠後期に起こる吐き気や胃もたれなどの症状のこと
- 子宮の拡大やホルモンバランスの変化、ストレスなどが主な原因
- 後期つわりの現れ方には個人差があるが、臨月に入ると落ち着くことが多い
- 食生活の見直しや睡眠環境の改善などで症状が和らぐことがある
- 激しい胃痛や頻繁な嘔吐、みぞおちの痛みなどがあるときは医師に相談を
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