
臨月はいつから?赤ちゃんの様子・過ごし方・よくある症状を解説
臨月という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にいつのことなのかわからない人もいるでしょう。
また、出産を間近に控え「どう過ごせばいいの?」「注意点はある?」といった疑問を抱えている妊婦さんもいるのではないでしょうか。
この記事では、臨月とはいつからいつまでを指すのかを解説したうえで、臨月の妊婦さんと赤ちゃんの状態、よくある症状などを紹介します。臨月を安心して過ごすためのポイントも解説するので、出産を控えている妊婦さんはぜひ参考にしてくださいね。
臨月という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にいつのことなのかわからない人もいるでしょう。
また、出産を間近に控え「どう過ごせばいいの?」「注意点はある?」といった疑問を抱えている妊婦さんもいるのではないでしょうか。
この記事では、臨月とはいつからいつまでを指すのかを解説したうえで、臨月の妊婦さんと赤ちゃんの状態、よくある症状などを紹介します。臨月を安心して過ごすためのポイントも解説するので、出産を控えている妊婦さんはぜひ参考にしてくださいね。
臨月とは?

「臨月」とは、一般的に妊娠36週0日から妊娠39週6日までの期間を指しますが、医学用語ではなく明確な定義はありません。
臨月はまもなくお産を迎える時期なので、出産に向けて準備を整えることが大切です。
なお、妊婦さんのなかには「正期産」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。正期産とは妊娠37週0日から41週6日までに産まれることを指す医学用語で、臨月とは時期が少しずれます。
臨月のママの体や赤ちゃんはどうなってる?

臨月のママや赤ちゃんの体は、どのような状態なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
臨月の母体の状態
お腹がさらに大きくなりますが、赤ちゃんの位置が下がってくるため胃の圧迫が和らぐ一方、お腹の張りや腰の痛み、頻尿、むくみなどが起こることがあります。
また、子宮口が柔らかくなり、出産に向けた準備が進みます。
臨月の赤ちゃんの状態
赤ちゃんは体の機能が完成に近づき、妊娠40週頃には3,000g前後に成長します。頭が下がって背中が丸くなり、出産に適した姿勢になります。
臨月によくある症状とは?

臨月に入ると、ホルモンバランスの変化や赤ちゃんの成長によって、体にさまざまな変化が現れます。ここでは、臨月によく見られる症状とその原因について詳しく解説します。
吐き気
臨月には、ホルモンの影響によって吐き気を感じることがあります。
妊娠中は「プロゲステロン(黄体ホルモン)」というホルモンが活発に分泌されます。その影響で胃腸の動きが鈍くなり、消化不良や胃もたれ、吐き気が起こることがあるのです。
また、出産前の緊張やストレスによって自律神経が乱れ、吐き気が引き起こされることもあります。症状を和らげるためには、消化のよいものを食べたり、リラックスできる時間を作ったりすることが大切です。
むくみ
臨月になると、出産に向けて体の血液量や水分量が増えるため、むくみが生じやすくなります。また、大きくなった子宮によって血管が圧迫され、足に流れた血液が心臓に戻りにくくなることも足のむくみの原因です。
適度な運動や減塩、足を高くして休むなど、適切なケアを行うことで軽減できることがあります。
おりものの増加
臨月に入るとおりものの量が増えることがあります。これはお産の際に赤ちゃんがスムーズに産道を通れるように準備を進めているサインです。一般的には、白みを帯びた水っぽいおりものがみられます。
また、おりものに血が混じる「おしるし」が見られることもあります。おしるしは出産が近づいている兆候の一つであり、近いうちに陣痛が始まる可能性があるでしょう。
ただし、さらさらとした水のようなおりものが出る場合は破水の可能性があるため、すぐに病院へ連絡してください。
便秘
臨月に便秘が悪化することがあります。ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなることや、大きくなった子宮に腸が圧迫されることで、便秘が引き起こされるのです。
また、運動・水分の不足も便秘を悪化させる原因の一つ。適度に体を動かす、水分を十分に摂るなどして、便秘を改善しましょう。
頻尿・尿もれ
臨月になると膀胱が子宮に圧迫されるため、頻尿になりやすくなります。また、骨盤の筋肉が緩むことで、くしゃみや咳をした際に尿もれが起こることもあるでしょう。
トイレが近くなるからと水分を控えたり、尿意を我慢したりすると膀胱炎になる可能性があります。頻尿の症状があっても水分はこまめに補給し、尿意を感じたら我慢せずにトイレに行きましょう。
また、尿もれが気になるときは、尿もれパットを使用すると安心です。
恥骨痛・腰痛
臨月に入ると、恥骨が赤ちゃんの頭に圧迫されて痛みが生じることがあります。
また「リラキシン」というホルモンの分泌により骨盤周辺の筋肉や恥骨の結合が緩むことも、恥骨痛の原因の一つです。
そのほか、お腹の重みで骨盤や背骨に負荷がかかり、腰痛になることもあります。痛みを和らげるには、骨盤ベルトの使用や姿勢の改善、軽めのストレッチなどが効果的です。
眠れない
臨月になると、頻尿やお腹の重み、腰痛などが原因で眠りが浅くなり、十分な睡眠がとれなくなることがあります。また、出産に対する不安やストレスの影響で、寝つきが悪くなることもあります。
寝る前にリラックスする時間を作ったり、クッションを活用して寝る姿勢を工夫したりして、快適に眠れる環境を整えることが大切です。
食欲が増す
臨月になると、赤ちゃんが下がることで胃の圧迫が和らぎ、食欲が増すことがあります。
ただし、体重が急激に増加すると、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になるリスクが高まるため注意が必要です。
栄養バランスを考えた食事を心がけ、体重をコントロールしましょう。
臨月の過ごし方や注意点は?

臨月は体調の変化が大きく、無理をすると妊婦さんや赤ちゃんに負担がかかることもあります。ここでは、臨月の過ごし方や日常生活における注意点を解説します。
適度に体を動かす
臨月は体が重くなり運動不足になりがちですが、適度に体を動かすことを心がけましょう。適度な運動は血流の促進やむくみの軽減、体重管理につながります。
特に、ウォーキングやストレッチは手軽にでき、リラックス効果も期待できておすすめですよ。
ただし、無理のない範囲で行うようにし、体調に異変を感じたらすぐに休みましょう。
遠出や旅行はしない
臨月はいつ陣痛が始まってもおかしくない時期なので、遠出や旅行は避けましょう。
移動中に破水や陣痛が始まると、すぐに病院へ行けず、適切な処置を受けられないリスクがあります。また、旅先に病院がなく、受診が遅れてしまう可能性もあるでしょう。
臨月に入ったらなるべく自宅や出産予定の病院の近くで過ごし、いつ陣痛が始まっても対応できるようにしておきましょう。
入院の準備をしておく
臨月に入ったら、いつでも入院できるように準備を整えておくことが大切です。破水や陣痛が始まっても慌てずに病院へ向かえるよう、必要なものをまとめておきましょう。
入院時に必要なものは、母子手帳や健康保険証、着替え、産後に必要なケア用品などです。
また、病院の連絡先やアクセス、家族との連絡方法なども確認しておくと安心でしょう。
臨月についてよくある質問

ここでは、臨月についてよくある質問をまとめています。
臨月の吐き気は陣痛の前触れって本当?
前駆陣痛の可能性もありますが、必ずしも前触れとは限りません
陣痛の前段階である「前駆陣痛」では吐き気を感じることもあるため、臨月を迎えた妊婦さんのなかには「この吐き気は陣痛の前触れ?」と疑問に思っている人もいるでしょう。臨月にはホルモンの影響で吐き気が起きることもあるため、必ずしも陣痛の前触れとは限りません。しかし、吐き気だけでなく不規則なお腹の張りや痛みもある場合、前駆陣痛の可能性があります。また、周期的な張りや痛みがある場合は本陣痛かもしれません。前駆陣痛や本陣痛の可能性があるときは、すぐに病院へ連絡して医師の判断を仰ぎましょう。
臨月に寝てばかりいると出産が遅れる?
寝過ぎても赤ちゃんに影響することはありません
臨月は体が重くなり、少し動いただけで疲れたり眠気を感じたりしやすくなります。しかし、臨月に寝すぎたからといって赤ちゃんに悪影響を与えたり、出産日が遅れたりすることはありません。眠いときは我慢せずに昼寝をしましょう。ただし、出産には体力も必要なので、体調がよいときは適度に体を動かすことを心がけてくださいね。
臨月に友達と会っても大丈夫?
会うことは問題ありませんが、遠出は控えましょう
体調に問題がなければ、臨月に友達と会っても問題ありません。お茶をしたり会話をしたりすることで、気分のリフレッシュにもなるでしょう。ただし、臨月はいつ陣痛が始まってもおかしくない時期です。旅行や遠出は控え、近場でのお出かけにとどめましょう。また、万が一のときのために、病院の連絡先をスマホに登録しておく、母子手帳や健康保険証を持ち歩くなどの備えをしておくことも大切です。
臨月に性行為をしてもいいの?
負担の少ない体位でソフトにふれあうことを心がけましょう
体調がよければ、臨月に性行為をしても問題ありません。ただし、お腹を圧迫するような体位は、妊婦さんや赤ちゃんに負担がかかるため避けましょう。また、深い挿入や強い刺激を控えることも大切です。性感染症を防ぐため、コンドームをつけることも忘れないでください。出血やお腹の張り・痛みなどが起きたときは、すぐに中断しましょう。
生活習慣の改善と万全の入院準備で臨月を乗り越えよう

臨月とは、妊娠36週0日から妊娠39週6日までの時期を指すことが一般的ですが、医学用語ではありません。
子宮による圧迫や体の変化などにより吐き気やむくみ、頻尿などの症状が現れることもありますが、いずれも出産に向けた自然な変化です。
出産を間近に控えた大切な時期なので、遠出や過度な運動は控えてゆったりと過ごしましょう。入院・出産の準備を整えることも大切です。
リラックスした気持ちで過ごし、前向きな気持ちで出産を迎えましょう。
- 臨月とは、一般的に妊娠36週0日から妊娠39週6日までの期間を指す
- 臨月の赤ちゃんは体の機能がほぼ完成し、体重は約3,000gになる
- 臨月のママの体は出産に向け変化し、むくみや頻尿などが起こることもある
- 過度な運動や遠出は控え、リラックスして過ごそう
- 突然の破水や陣痛に備え、入院準備をしておくことも大切
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
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