妊娠27週(7ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
26週よりもさらにおなかが大きくなる妊娠27週目。
おなかの大きさ・重さで身動きが取りにくくなってくる頃です。
妊娠後期に入る前に、マタニティフォトを撮るなどして、思い出作りをするのもよいですね。
この記事では妊娠27週の過ごし方や気になる症状をお伝えします。
26週よりもさらにおなかが大きくなる妊娠27週目。
おなかの大きさ・重さで身動きが取りにくくなってくる頃です。
妊娠後期に入る前に、マタニティフォトを撮るなどして、思い出作りをするのもよいですね。
この記事では妊娠27週の過ごし方や気になる症状をお伝えします。
妊娠27週目のママの様子
すっかりマタニティライフにも慣れてきたママも多いでしょう。
まずは妊娠27週目頃のママの様子をみていきましょう。
血流量が増えて手足がむくみやすくなる
妊娠にともなって血液の量が増えるため、手足がむくみやすくなります。
血圧が高かったり尿の量が少なかったりしなければ、赤ちゃんが順調に育っている証拠なので、そこまで心配する必要はありません。
むくみがひどくなってきたら無理をせず、座ったり横になったりして休みましょう。
フットレストやクッションなどを使って足元を少し高くすると、むくみが軽くなりますよ。つらい場合は、パパや家族にマッサージをしてもらうのもおすすめです。
大きくなった子宮に圧迫されて胃腸の動きが鈍くなる
大きくなった子宮に圧迫されて、胃腸の働きが鈍くなることがあります。
子宮に胃が圧迫されて、胸がつかえたような感じがしたり、食欲が落ちたりすることもあるでしょう。
腸が圧迫されることで、便秘になり、ガスが溜まっておなかが張るような感じがすることもあります。
一度に食べる量を減らして回数を増やしたり、脂っこいものは控えるようにしたりして、胃腸に負担をかけないような食事を心がけましょう。
おなかや胸に妊娠線ができやすくなる
妊娠線は、急に皮膚が引き伸ばされることで起こる、皮膚組織の断裂です。
おなかや胸がさらに大きくなるため、妊娠線ができやすくなります。
皮膚が乾燥すると妊娠線ができやすいため、保湿クリームなどを使ってしっかりと保湿するようにしましょう。
妊娠27週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠27週頃になると、顔や体に脂肪がついて、ふっくらとした外見になってきます。
脳の発達が進んで、脳にしわができはじめるのもこの頃です。視覚もどんどん発達し、ママのおなか越しに外の明るさを感じたりもしているようです。
逆子になったりへその緒が巻きついたりすることもありますが、34週頃までに解消することが多いのであまり心配しすぎないでくださいね。
赤ちゃんの体重はおよそ1kgほどになります。
体のサイズはママの子宮の壁に触れるほどの大きさになってきました。ママは胎動をより感じやすくなります。
妊娠27週1日目
顔のパーツはほぼ完成してきました。まつ毛も生えるなど、小さいですがどんどん人間の赤ちゃんらしい見た目になってきています。
ただ、この時期皮膚はまだ半透明でしっかりとしたピンク色にはなっていません。
妊娠27週2日目
小さく生まれたり病気を持って生まれた赤ちゃんを特別に治療する施設としてNICU(新生児集中治療室)があります。
24時間体制で治療や成長の手助けをします。心の片隅に留めておくと少し安心ですね。
妊娠27週3日目
上にお兄ちゃん・お姉ちゃんがいる赤ちゃんのママはそろそろ赤ちゃんのことをしっかりと伝えてもよい頃でしょう。
おなかの赤ちゃんに向かって一緒に話しかけてみてもよいでしょう。
妊娠27週4日目
妊娠中期もまもなく終わり。ベビー家具やベビーグッズなどを見て回るのによい時期です。
性別がまだわかっていなくても、出産時にインターネットで買えるよう目星だけでもつけておくと楽です。
妊娠27週5日目
逆子(骨盤位)は27週でも神経質になりすぎる必要はありません。
もう少し赤ちゃんが大きくなり、子宮の中で身動きがとれなくなる時期になるまでは、途中の時期に赤ちゃんがどんな方向を向いていても大丈夫です。
妊娠27週6日目
五感のうち味覚もこの時期にはもう備わっていると考えられています。味蕾(みらい)という味を感じるセンサーがもう働き始めているのです。
ただし、ママが食べたもので羊水の味が変わるようなことはありません。
妊娠27週目の過ごし方・気をつけること
妊娠27週目の過ごし方・気をつけることをお伝えします。
子宮収縮を防ぐためゆったりとした服装を心がける
おなかを圧迫したり、刺激を与えたりすると、子宮の筋肉が硬くなって子宮収縮(おなかの張り)が起こることがあります。
子宮が収縮すると、赤ちゃんがママのおなかの中にいられなくなり早産になることがあるので、できるだけおなかまわりを圧迫しないよう心がけましょう。
おなかが大きくなってくるタイミングで、マタニティウェアのようなゆったりとした服装に切り替えるとよいですよ。
妊娠線対策に保湿クリームなどで肌の乾燥を防ごう
肌が乾燥して皮膚が硬くなると、妊娠線ができやすくなります。
妊娠線は、一度できてしまうと自然には消えません。急に皮下脂肪がついたり、肌が乾燥したりすると妊娠線ができやすくなるので、日頃から対策を行いましょう。
こまめに保湿クリームを塗ったり、厚着・長湯を避けたりして、肌が乾燥しないようにするのがポイントです。
むくみを防ぐため塩分の摂りすぎに注意しよう
塩分の摂りすぎは、むくみの原因になります。妊娠27週頃からは血液量が増えてむくみやすくなるので、塩分の摂りすぎに注意しましょう。
塩分を控えるには、だしや食材の旨味を活かした調理を心がけるとよいですよ。
塩分を摂りすぎてしまったときは、バナナなどカリウムを多く含むものを食べると、余分な塩分の排出につながります。
妊娠27週目に気になる症状や病気
妊娠27週目の気になる症状や病気を解説します。
切迫早産
日本では、妊娠22週0日目から妊娠36週6日までの出産を早産といいます。
妊娠25週頃になると、新生児医療の助けを借りればほとんどの赤ちゃんが健康に成長できるまで発達しています。
切迫早産は、なんらかの原因で子宮口が開いて、赤ちゃんが出かかっている状態です。
子宮口があまり開いていない場合は通院でも治療できますが、子宮の収縮が強く、子宮口が大きく開いている場合は入院して子宮収縮抑制剤を投与します。
もしおなかが張る・規則的に痛む場合は、すみやかに病院を受診しましょう。日常生活では無理をしないように心がけることが予防につながります。
また、安静には、「入院安静」と「自宅安静」があります。医師から「安静に」と言われた際は、次のことを意識しましょう。
入院中の場合の過ごし方
短時間の読書や音楽鑑賞などでストレスを溜めないようにする
体力を消耗するので、「歩いてよい」と言われても無理をしない
自宅安静の場合の過ごし方
家事は最小限に留め、立ちっぱなしにならないように注意する
湯船に浸かると体力を消耗するので、入浴は基本的にシャワーで済ませる
必要に応じて診断書をもらい、仕事は休む(自宅で長時間パソコンに向かうなどもNG)
医師に「安静に」と言われて過ごし方に悩んだときは、まず医師にどの程度までなら動いてもよいのか聞いてみましょう。
そのうえで、体力を消耗するようなことは避け、ゆったりと過ごすことが大切です。
逆子
妊娠26週頃になると、赤ちゃんがおなかのなかで活発に動いて、逆子になることがあります。
妊婦健診で逆子と言われても、あまり心配しすぎないでください。次の妊婦健診でエコーを当てると直っていることも少なくありません。
ママの寝る向きや生活も特に影響しないので、いつもどおりに過ごしましょう。
産院によっては、逆子を直す体操などを紹介されるかもしれませんが、不安にならず適度に行う程度で大丈夫ですよ。
妊娠性歯肉炎
妊娠中期から後期にかけて、歯茎が腫れやすくなったり、唾液が粘つくようになったりすることで、妊娠性歯肉炎になりやすくなります。
妊娠性歯肉炎になると早産になることがあるので、仰向けの姿勢が取りにくくなる前に治療を済ませておきましょう。
妊娠後期に入っておなかがさらに大きくなると、仰向けでの治療がしにくくなり、虫歯や歯肉炎の治療を出産後にずらさなければいけなくなることもあります。
今のうちに歯科検診を受けて、治療を済ませておきましょう。
妊娠27週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠27週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。体調がよいとき・時間のあるときにやってみましょう。
マタニティフォトを撮ってみよう
おなかが大きくなり、妊婦さんらしい体型になる27週目。マタニティフォトを撮るなどして、思い出作りをするのもよいでしょう。
写真館によっては、マタニティフォトの撮影パックを提供しているところもあります。
写真館で撮影するのに抵抗がある場合は、100均で買えるアイテムなどを使って自宅で撮影するのもおすすめです。
次の記事ではセルフマタニティフォトのアイデアや、きれいに撮るコツを紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
必要なベビーグッズをリストアップしよう
妊娠後期に入ると、出産に向けてやるべきことが増えてきます。
今のうちに必要なベビーグッズをリストアップしておきましょう。ベビーグッズは、次の3つに分けて考えるとリストアップしやすいですよ。
ベビーグッズのカテゴリー
入院中に必要なもの
出産後すぐに必要なもの
退院後すぐに必要なもの
購入するのか・レンタルするのか、いくつ必要なのかを書き出しておくと、買い出しもスムーズです。
出産に向けて入院準備をはじめよう
妊婦健診で切迫早産と診断された場合、そのまま出産まで入院になる可能性があります。
万が一に備えて、35週頃までに入院準備を済ませておくとよいでしょう。
身近な先輩ママたちから、入院中にあると便利だったものや、買ったけれど使わなかったものの話を聞くと参考になります。
入院に必要なものは、大きなバッグなどにまとめておくと、急に入院することになったときに便利です。
シングルのママはひとり親家庭支援制度の利用を申し込もう
シングルのママは、この頃にひとり親家庭支援制度の利用を申し込みましょう。
妊娠後期に入ると、おなかがさらに大きくなって身動きが取りにくくなります。まだ身動きがとりやすいこの頃から、申し込みができるとよいですね。
自治体ごとにひとり親支援制度があるので、役所の担当窓口などに相談に行ってみましょう。早めに申し込んでおくと、出産後スムーズに支援が受けられますよ。
赤ちゃんが生まれたあとの暮らしをシミュレーションしてみよう
赤ちゃんを迎える準備として、出産後の暮らしをシミュレーションしてみましょう。
お金のことや時間のことだけでなく、利用できる制度についても調べておくとよいですよ。
次の記事では、出産費用や出産一時金について解説していますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
骨盤底筋のトレーニングをしてみよう
お産で骨盤底筋がダメージを受けると、尿漏れなどのトラブルが起こりやすくなります。
早産の傾向がないなら、無理のない範囲で骨盤底筋のトレーニングをはじめましょう。
骨盤底筋は、ゆっくり行うスクワットや、肛門や腟のあたりを締めたり緩めたりするエクササイズで鍛えられますよ。1日10分でも、毎日続けるのがコツです。
次の記事で、簡単にできる骨盤底筋トレーニングを紹介していますので、体調がよいときに試してみてくださいね。
ストレスが溜まりやすい時期なのでゆったりとできるストレス発散法を見つけよう
不安になったりイライラしたりしやすく、ストレスが溜まりやすい時期です。
ストレスの溜め込み過ぎはおなかの赤ちゃんにも影響するので、ストレス発散を心がけましょう。
ストレス発散といっても、おなかが大きく体を激しく動かしたりするのは難しいですよね。
この機会に自宅で座ってできる趣味を見つけたり、瞑想を日課にしたりするなど、ゆったりできるストレス発散法を探してみましょう。
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪
- つわり中でも食べやすいレシピ
- 鉄分や葉酸、食物繊維が摂れるレシピ
- 忙しくても簡単に調理できるレシピ
妊娠中に嬉しい料理やおかずを動画でわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レシピ記事はトモニテ編集部が作成、トモニテ管理栄養士が監修したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
【編集部セレクト】妊娠中に準備しておきたい育児グッズ
妊娠中のママにおすすめのグッズや、ベビーカーや哺乳瓶など、出産後に使うグッズをご紹介しています。
早いうちに、どんなものがあるのか、欲しいものはどれか、チェックしておくとよいですよ♪
商品やサービスの紹介記事は、トモニテ編集部が作成したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
妊娠中期も間もなく終わり!出産に向けた準備を本格的に進めよう
妊娠中期も間もなく終わり、妊娠後期に突入します。日に日に赤ちゃんの存在が身近に感じられるでしょう。
出産の日まではあっという間。今頃から出産に向けた準備を本格的にはじめると、入院・出産がスムーズですよ。
その時々の気持ちをママとパパで共有しながら、1日1日を大切に過ごしていけるとよいですね。
- マイナートラブルが増える頃なので無理はしないで
- 逆子は出産までに直ることが多いので、逆子と言われても焦らずに
- 塩分の摂りすぎに注意してむくみを防ごう
- 歯の治療は妊娠後期に入る前に済ませておこう
- マタニティフォトを撮るなど思い出作りをするのもおすすめ
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。
パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。