【管理栄養士監修】離乳食のうどん|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
離乳食のうどんはいつから食べられる?
ごはんに慣れたら、うどんもOK!
うどんはお米のおかゆに慣れた頃に始めます。ゴックン期・離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃)に麺粥(麺で作るおかゆ。うどんのほか、そうめんでも作れます)として主食にできます。
まずはお米をメインにしつつ、うどんなどの麺類を取り入れて主食にバリエーションをつけるのがおすすめです。
ゆでたうどんをすりつぶしたり、みじん切りにしたりして使用しますが、あらかじめ細かくカットされたベビーフードもあります。
うどんの原料である小麦は食物アレルギーを引き起こす可能性があります。赤ちゃんの様子を見ながら、離乳食用スプーンで1さじずつ始めましょう。
離乳食用のうどんや塩分不使用のものを使用しよう
うどんを購入する際は、離乳食用のうどんや、塩分不使用のものを選びましょう。市販のうどんには塩分が含まれているので、使用する場合は、ゆでた後によく水洗いをして塩抜きをします。
離乳食でうどんを与える場合の食物アレルギーについて
小麦が主原料のうどんは、特に食物アレルギーが出やすい食品です。万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
どのくらいの量を食べさせたらいい?
うどんは食物アレルギーが心配されるため、離乳食用スプーンで少量から始めましょう。赤ちゃんの様子をみながら、徐々に量を増やしていきます。初めて食べさせる場合は、ほかの食材と混ぜずに与えましょう。
離乳食の進め方についてはこちらの記事も参考にしてください。
離乳食のうどんの固さや大きさの目安
赤ちゃんの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。
うどんの時期別の大きさ・固さの目安
© every, Inc.
離乳食のうどんの下ごしらえのポイントは?
ゆで時間は5〜10分ほど。よくゆでるのがポイント
ゆで麺、乾麺、冷凍麺などの塩分が含まれているうどんは、よくゆでてやわらかくしてから水洗いをします。ゆでうどんとして販売されているものも、再度ゆでてやわらかくしましょう。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
ゆでうどんを使用するときは細めのものを使用すると刻みやすくなります。
うどんのサイズは目安なので様子をみながら食べやすい大きさにしましょう。
乾麺は表示よりゆで時間を長めにするとよいですね。ゆでる前に手で折っておくと時短にもなりますよ。
離乳食のうどんの調理方法
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
ゴックン期は、うどんはペースト状に調理します。うどんを適当な大きさに刻んでから、弱火でとろとろになるまで(表示時間より約5〜8分多めに)煮るようにします。
うどんはハンドブレンダーやすり鉢、網を使うと、ペースト状にできますよ。
固さの目安は10倍がゆくらいです。だし汁などで伸ばして調整しましょう。
詳しい作り方は動画でチェックしてくださいね。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
モグモグ期は、うどんの固さは舌でつぶせるくらいが目安です。うどんは約3〜5mm幅に刻み、鍋にだし汁と一緒に入れ弱火でやわらかくなるまで煮込みましょう。7倍がゆくらいのやわらかさになったらOKです。
詳しい作り方は動画でチェックしてくださいね。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
カミカミ期は、赤ちゃんが歯茎でつぶせるくらいの固さが目安です。うどんは約1〜2cm幅に刻んでから、鍋にだし汁をひたひたに入れて弱火で煮込みます。やわらかくなるまで5~10分ほど煮込みましょう。バナナくらいのやわらかさになったら完成です。
詳しい作り方は動画でチェックしてくださいね。
パクパク期・離乳完了期(1~1歳6ヶ月頃)
パクパク期は、赤ちゃんが歯茎で噛める固さが目安です。約2~5cmの長さにカットし、やわらかくなるまで煮込みます。
離乳食のうどんははさみでカットしてもOK
離乳食用はさみやキッチン用はさみ
離乳食用はさみやキッチン用はさみは、使いこなすことによって調理の時間が短縮できます。
まな板の上で包丁を使って切ると、うどんのベタベタがついてしまうことも多いでしょう。
キッチンはさみを使うと、盛り付け後の器の中でうどんを直接切れるので、とても便利です。外出時に持参しておけば、大人のうどんを取り分けて赤ちゃんと一緒に食べることができますよ。
うどんに限らず、離乳食に入っている葉物野菜や根菜、肉なども、子どもの噛む力や飲み込む力に合わせて器の中で小さく刻めます。
離乳食用はさみ・キッチン用はさみの注意点
- はさみは清潔な状態で使用しましょう。
- 食卓の上で使用する場合は、刃先に十分注意して使用してください。
離乳食のうどんは冷凍保存できる?
冷凍保存できる
離乳食用に作ったうどんは冷凍保存ができます。まとめて作っておくと、忙しいときにすぐ赤ちゃんに与えることができて便利です。
冷凍保存するときは以下の点に注意してください。
- 1週間以内を目安に食べ切るようにします。食べる前に電子レンジまたは小鍋などで再加熱しましょう。(記載の期間は目安となっております。環境によって保存期間に差が出る 場合があります。 匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄してください)
- 作ったうどんは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔なフリージング用保存容器を使用します。
- 解凍した離乳食の再冷凍はしないようにしましょう。雑菌が増える原因になります。
料理を楽しむにあたって下記もご確認ください。
うどんを使った離乳食おすすめレシピ
手づかみで゙野菜たっぷりうどんおやき(生後9〜11ヶ月頃から)
子どもが大好きなうどん。手づかみ食べができるうどんおやきの作り方をご紹介します。
野菜や魚・肉を混ぜて作ればバランスよく栄養も摂れます。冷凍保存もOKです!
レンチンでできる!!ツナとトマトの彩りうどん(生後9〜11ヶ月頃から)
メニューがマンネリ化しがちとお悩みのママは、こちらのレシピもチェックしてみてください。ツナとトマトのほか、ほうれん草も入って彩りもよいうどんです。
カミカミ期から食べられます。レンジ調理で時短にもなり、冷凍ストックもできますよ。
冷凍ストックOK! わかめしらすうどん(生後9〜11ヶ月頃から)
離乳食の定番のうどん。
少しのアレンジでもっと美味しくなる、わかめしらすうどんの作り方をご紹介します。
たくさん作って冷凍保存しておけば、忙しい朝にもぴったりなメニューです。
忙しい朝にも! レンチン味噌煮込み風うどん (生後9〜11ヶ月頃から)
味噌の風味で食欲をそそります。多めに作って冷凍ストックもOKです。
具材はお好みでアレンジして作ってみてくださいね。
ごはんやうどんにかけてパクパク 牛肉のトマト風味煮(1歳〜1歳6ヶ月頃から)
大人の食材からも取り分けやすい牛肉を使ってトマト風味煮を作ってみませんか?
とろみを付けて、ごはんやうどんに合わせるとパクパク進みますよ。
ケチャップで味付けをするので調理も簡単です。冷凍保存する際はとろみを付ける前にしてください。
ねばねばが食べやすい! オクラと納豆のうどん(1歳〜1歳6ヶ月頃から)
オクラやにんじん、納豆が入って栄養たっぷりのうどんです。
オクラと納豆のねばねばで自然にとろみがついて、食べやすくなっています。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
- うどんはゴックン期・離乳初期(生後5~6ヶ月頃)からスタート
- 初めて食べさせる場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与える
- まれに食物アレルギーを発症する場合があるので注意が必要
- うどんは離乳食用はさみ・キッチン用はさみでカットしてもOK
- 離乳食用のうどんはまとめて作って冷凍保存しておくと便利
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写真提供:ゲッティイメージズ
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