赤ちゃん服の種類は?ベビー服の着せ方や組み合わせを徹底解説
赤ちゃんの服の種類
赤ちゃんの洋服はたくさんの種類があり、聞きなれない名前も多いので「単肌着と長肌着は何が違うの?」「カバーオールって何?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの洋服は、大きく「肌着=インナー」と「肌着以外=ウエア」に分けられます。最初は、いつ何を着せたらいいか分からないかもしれませんが、慣れると意外と簡単ですよ。ここからは赤ちゃんの洋服の種類と特徴を解説していきます。
肌着の種類
赤ちゃんの肌に直接触れる肌着は、素材に気をつけて選びましょう。肌着の種類は「短肌着」「長肌着」「コンビ肌着」「ボディ肌着」の4種類です。赤ちゃんが快適に過ごせるよう、月齢や季節に合わせて使い分けましょう。
短肌着
短肌着は、丈が腰までの短い肌着です。前開きになっているので、赤ちゃんを寝かせたまま着せることができます。赤ちゃんの肌着は短肌着を基本とし、季節に合わせて適切なアイテムをプラスしましょう。
短肌着は紐で結ぶものが主流ですが、赤ちゃんは汗や吐き戻しで1日に何回も着替えることもあるため、ワンタッチで止められるスナップボタンのものも便利です。
長肌着
短肌着と同じ形の肌着ですが、丈が足元まであるのが特徴です。短肌着の上に着せるのが一般的です。
スソをめくるだけでおむつ替えができるので、おむつ替えが頻繁な新生児期におすすめの肌着です。
デメリットは使用期間が短いこと。主に寒い時期に使い、赤ちゃんが足を動かすようになるとはだけやすいため、長肌着は用意せずコンビ肌着を使用する人もいます。
コンビ肌着
形や長さは長肌着と似ていますが、股部分にスナップボタンがついているため留めるとズボンのようになり、はだけにくいのが特徴です。
バタバタと足を動かして長肌着がはだけるようになったら、コンビ肌着に移行しましょう。
長肌着と同じく単肌着とセットで使用しますが、夏場の肌着はコンビ肌着1枚でもOKです。おむつ替えも、ボタンを外すだけで簡単にできるので便利ですよ。
ボディ肌着
「ボディスーツ」「ロンパース」とも呼ばれるボディ肌着は、頭からすっぽり被り、股でスナップボタンを止めるタイプの肌着です。もともとは海外で多く使われていましたが、近年では日本でもボディ肌着だけを使い、短肌着・長肌着・コンビ肌着を使用しない人も増えてきています。
ただし、まだ首がすわっていない赤ちゃんにボディ肌着を着せるのは、慣れていないと難しいかもしれません。首すわりまえの赤ちゃんには、短肌着や長肌着、コンビ肌着がおすすめです。座れるようになってから使用すると着せやすく感じるかもしれませんよ。
一方でセパレートタイプのウエアを着れるようになると、おなかが出ないボディ肌着は重宝しますよ。
上下一体型ウエアの種類
カバーオール・ロンパース・ツーウェイオールなど、「赤ちゃんの服は、名称が複雑でさっぱりわからない」という人も多いかもしれません。
実は、ウエアの区別の定義はブランドによってさまざまで、同じ種類の洋服でも呼び方が異なる場合があります。ひとつの参考にしてみてくださいね。
ロンパース
ブランドやメーカーによって異なりますが、上下つながったつなぎ服を総称して「ロンパース」といいます。
同じ形でも、メーカーによって「カバーオール」「ショートオール」「ミニオール」など名称が異なるので、「ややこしい」「結局何が何だかわからない」と混乱してしまうかもしれません。カバーオールは赤ちゃんのつなぎ服の一種です。
コンビ肌着のことを「ロンパース」という場合もありますが、基本的には「つなぎ型=ロンパース」という認識でいるとわかりやすいかもしれません。
夏場はロンパース1枚で過ごすこともできますが、ズボンやスカートを組み合わせてトップスとして着せるのもおすすめですよ。
カバーオール
カバーオールはその名のとおり、手首から足首まで全身をカバーしてくれるウエアのことをいいます。つなぎ型なので、おなかが冷えにくいのもうれしいポイントです。
ロンパースとの一般的な違いはカバーオールは長ズボンになっているのに対してロンパースは足の付け根より下はカバーしない点があげられます。
カバーオールには、寝かせたまま着せることができる前開きタイプと、筒状になっているタイプがあります。
ロンパースは肌着として使用することもできますが、カバーオールは肌着などの上に着用することが多いようです。
プレオール
プレオールとは、簡単にいうと「カバーオールの新生児サイズ」です。カバーオール同様上下がつながった「つなぎ型」ですが、新生児にみられるM字型の足に沿うよう作られているので、生まれたばかりの赤ちゃんも快適に過ごすことができそうですね。
ドレスオール
ドレスオールは、足先まですっぽりと覆うことができ、股にボタンがないワンピースのような形のウエアです。
新生児のうちはおむつ替えの回数が多いため、スナップボタンの開け閉めなく足元からすそをめくり上げるだけでよいというのは便利です。
ただし赤ちゃんが足を動かすようになると、足元がはだけてしまうので、使用期間が短いのがデメリットといえます。
ツーウェイオール
ドレスオールにスナップボタンがついたツーウェイオールは、ドレスオールとプレオール(カバーオール)を使い分けることができる、2WAY仕様のウエアです。
足の動きがない新生児期はドレスオール、足を動かすようになったらスナップを止めてプレオール(カバーオール)と、1着で長く使うことができます。
ショートオール・ミニオール
ショートオール・ミニオールは、カバーオールの半袖半ズボンバージョンのものをいいます。
つなぎ型なので、おなかを冷やす心配もありません。夏は冷えを防ぎつつ、半袖なので快適に過ごすことができそうですね。
ワンピース
赤ちゃんの服で柄や色などでかわいい種類はたくさんありますが、ワンピースは、簡単に女の子らしさが出せるおすすめのアイテムです。下にブルマを履かせてもかわいいですが、おむつ隠しがついている種類のワンピースもあります。
トップスの種類
赤ちゃんが動き回るようになったら、着せやすいセパレートの服がおすすめです。
赤ちゃんならではの「つなぎ型」もかわいいですが、セパレートの服が着れるようになるとおしゃれの幅がぐっと広がりますよ。ここでは、トップスの種類をご紹介します。
Tシャツ・カットソー・シャツ
Tシャツやカットソーは、年中着ることができる便利なアイテムです。
赤ちゃん用は襟ぐりにスナップボタンがついているものも多く、スムーズに脱着できるようになっています。
また、赤ちゃんに大人と同じようなシャツを着せるとあどけない赤ちゃんが、一気に大人っぽくなり、かわいいのでおすすめです。いずれも、吸湿性・伸縮性のある素材を選ぶのがポイントです。
チュニック
お尻が隠れるくらいの丈のチュニックもおすすめです。
ボトムスはズボンやレギンスがよく合いますが、夏はかぼちゃパンツを合わせると、むちむちの足が見えて涼しげでかわいいですよ。
中にはコンビ肌着などおなかがおおわれる肌着を着せて、おなかの冷えを防いであげてくださいね。
トレーナー・ニット
秋〜冬の肌寒い季節には、トレーナーやニットもおすすめです。
寒さによって、素材や生地の厚さを選ぶといいでしょう。冬場のお出かけには、より暖かい裏起毛のトレーナーを選ぶと寒さ対策になります。
また、最近はデザインも豊富なので、大人顔負けのトレーナーやニットもあります。サイズ違いがあれば、ママやパパとリンクコーデを楽しんでも素敵ですね。
ボトムスの種類
ここでは、ボトムスの種類をご紹介します。赤ちゃんのボトムスは、赤ちゃんが動きやすいようにストレッチの効いたものを選ぶのがポイントです。
ボトムスのバリエーションが増えると、コーディネートが楽しくなりますよ。
ズボン
男女関係なく履けるズボンは、赤ちゃんのボトムスの定番です。しかし一言で「ズボン」といっても、長ズボンや半ズボン、綿やニット素材、デニム、チノパンなど、長さや素材・種類で印象が変わります。
季節に合わせて、いくつか用意したいですね。ズボンは赤ちゃんが動きやすいように、「ストレッチが効いているか」をチェックして選びましょう。
レギンス
動きやすい素材でできたレギンスは、赤ちゃんのボトムスにおすすめです。
リブやフリルがついたレギンスは、スカートやチュニックに合わせるとキュートですよ。また、商品によってはパンツとして使えるものもあるので、女の子だけでなく男の子にもおすすめのアイテムです。
ブルマ・カバーパンツ
暑い日には、ブルマやカバーパンツはいかがでしょうか。赤ちゃんのときにしかできないファッションで、男女問わず着せることができます。
また、ふっくらとした丸いフォルムがかわいいかぼちゃパンツもおすすめ。かぼちゃのようなかわいい見た目でおむつを隠すことができます。
Tシャツやチュニックに合わせて、今だけのコーディネートを楽しみましょう。
スカート
かわいらしさが出るスカートはロンパースの上から着せてもかわいいですし、セパレートタイプが着られるようになってからも大活躍してくれます。下にレギンスやブルマなどを履いてもコーディネートが楽しめますよ。
外遊びには、ずれる心配のないジャンパースカートもおすすめです。
アウターの種類
アウターはその日の気温に合わせて選べるように、いくつか種類を揃えておくといいですね。
適切なアウターで、赤ちゃんを寒さから守ってあげましょう。ここでは、アウターの種類をご紹介します。
ベスト
ベストは、秋〜春先まで長く使うことができるので、1枚持っておくと便利です。
腕部分がないので、赤ちゃんも動きやすいのがうれしいポイント。薄手のものからダウンベストまで種類豊富なので、季節に合わせて好みのベストを選んでくださいね。
カーディガン
カーディガンは服の上からサッと羽織るだけで、簡単に体温を調節することができる便利なアイテムです。
薄手のカーディガンを鞄に忍ばせておけば、外出先で急に肌寒くなったときに羽織れるので柔軟に寒さに対応することができますよ。
パーカー
前開きでフードのついた、パーカー型のアウターもおすすめです。
羽織るだけでおしゃれに見え、フードを被れば頭や首の防寒にもなります。ただし万が一の事故を考えて、紐がついたものは避けたほうがよいでしょう。
ジャンパー・コート
寒さが本格的になってきたら、防寒効果の高いアウターを着せてあげましょう。
寒さが厳しいときは保温効果の高いダウンコート、公園などの外遊びには、動きやすいジャンパーやウィンドブレーカーなどがおすすめです。
またお出かけの際は上品に見えるコートなど、シチュエーションに合わせてアウターを選びたいですね。
ジャンプスーツ
ジャンプスーツは上下がひとつづきになった「つなぎ型」のアウターで、ものによっては手や足の先まで覆えるタイプもあります。
切れ目がなく暖かさを逃さないので、真冬のアウターにおすすめ。フードに動物の耳がついたジャンプスーツは、たまらなくかわいいですよ。
ポンチョ
マント型のポンチョは、赤ちゃんに羽織らせて前のボタンを止めるだけでOK。簡単ステップで赤ちゃんの防寒対策もおしゃれもバッチリ。
ベビーカーにかけたり抱っこ紐の上からかけたりすることもできるので、新生児期から1枚あると重宝しますよ。
小物の種類
赤ちゃんとはいえ、小物も合わせてトータルコーディネートするとさらに可愛くなること間違いなし。赤ちゃんサイズの小物はどれも小さくて、見るたびにきっと癒されますよ。
ここでは、赤ちゃんにおすすめの小物をいくつかご紹介します。
おくるみ
おくるみは赤ちゃんの寝かしつけにも使う布のことをいいますが、ほかにもおむつ替えシートや肌寒いときのブランケット代わり、授乳ケープなどさまざまな用途に使うことができます。
育児の必須アイテムではありませんが、ひとつ持っておくと重宝するのでおすすめです。
帽子
キャップやニット帽、麦わら帽子など、季節に合った帽子があると便利です。
夏場は直射日光を防ぐことができるので熱中症予防に、冬場は防寒にも役立ちます。かっこいい帽子やかわいい帽子で、おしゃれにトータルコーディネートしてみてはいかがでしょうか。
ミトン・手袋
赤ちゃんの爪はやわらかいですが、薄くて意外と鋭いものです。手にミトンをつけると、「赤ちゃんが自分で引っ掻いて、顔が傷だらけになってしまった」というトラブルを防ぐことができますよ。
また寒い季節、小さい赤ちゃんの手はすぐに冷たくなってしまいます。冬場のお出かけには、手袋をつけて暖かくしてあげましょう。
レッグウォーマー
レッグウォーマーは、冬の防寒対策や夏の冷房対策としてオールシーズン使うことができます。
また、ずりばいやはいはいをはじめた赤ちゃんの膝や足を守るサポーターとしても活躍してくれますよ。さらに、タイツやスパッツを履かせるよりおむつ替えがしやすいのもうれしいポイントです。
タイツ
足先まですっぽりと包んで温めてくれるタイツは、冬のボトムスにおすすめです。
おむつ替えのしにくさは否めませんが、タイツにすっぽりと包まれた姿はかわいくて癒されますよ。
よちよち歩きの赤ちゃんには、滑り止めがついているタイプにしましょう。
靴下
足が冷たくなるのを防ぐため、寒い時期のお出かけには靴下を履かせましょう。
歩きはじめの赤ちゃんには、滑り止め付きの靴下がおすすめです。足裏は汗をかきやすいので、吸水性のよい素材の靴下を選ぶことを心がけましょう。
靴
赤ちゃんが10歩ほど歩けるようになったら、靴を用意しましょう。
赤ちゃんによって足の形は異なるので、お店で計測・フィッティングして選ぶのがおすすめです。
また、いきなり外で履くのではなく室内で靴を履いて練習するとスムーズですよ。
赤ちゃんの服の素材はどう選ぶ?
新陳代謝が活発で、大人に比べて汗っかきな赤ちゃん。赤ちゃんの服の素材は、通気性・吸湿性に優れた綿100%のものが基本です。
とはいえ、すべての服を綿100%で揃えるのはなかなか難しいですよね。綿100%が難しい場合は、綿がより多いものを選ぶといいでしょう。
また「たまにはおしゃれなニットを着せたい」と考える人もいるかもしれませんが冬にウールなどの素材を着せたい場合、直接肌に触れないように長袖の肌着を着せるのがベターです。生地の厚さにもよりますが、コットンニットはほとんどの季節で着ることができるのでおすすめですよ。
月齢でベビー服はどう選ぶ?
ベビー服のサイズは月齢ごとの身長・体重に対してJIS規格(日本工業規格)があります。
たとえばズボンの丈が長い場合、歩くときにひきずってしまうと危険ですよね。ベビー服のサイズは、身長や体重に合わせてぴったりのものを選ぶのがポイントです。
赤ちゃんの首すわり後はかぶるタイプも着せやすくなりますが、首すわり前までは寝転んだままでも着せやすい前開きタイプがおすすめ。
また、はいはいの時期は膝をすって移動するので、半ズボンなど膝が出るアイテムは外遊びの際に注意が必要です。
赤ちゃんが立つようになったら上下別の服のほうが楽におむつ替えや汗取りができるので、便利です。コーディネートの幅がぐっと広がりますよ。
季節によってどう組み合わせて着せる?
赤ちゃんの服は、季節ごとに組み合わせを変える必要があります。しかし「冬はどのくらい着せればいいの?」「夏場は暑いから1枚で過ごしてもいいのかな」など、悩む人も多いかもしれません。
ここでは、季節ごとにおすすめの服の組み合わせ例をご紹介します。
春・秋
春から夏にかけてと夏から秋にかけては、肌着1枚に長袖ウエア1枚が基本です。
肌着は気候によって短いものと長いものを使い分けましょう。
外出時は、室内の服
装に1枚プラスすればOK。春夏は昼間と朝晩の寒暖差が出やすいので、周りの気温によって調整できるように薄手の服を重ねて着せるのがポイントです。
〈室内〉
- 短肌着+ボディ肌着
- 短肌着+長肌着(ベビードレス)
- コンビ肌着+ツーウェイオール
〈外出時〉
- 短肌着+コンビ肌着+ツーウェイオール
- 短肌着+長肌着+ドレスオール
- コンビ肌着+カバーオール+アウター
夏
夏は肌着1枚に、半袖ウエア1枚を着せましょう。暑い日でも、汗取りのために肌着を着せたほうがよいです。汗をかいていたら、こまめに肌着を取り替えてあげてくださいね。気温によって1枚脱がせるなど調整しましょう。
外が暑くても、室内はクーラーが効いていて肌寒い可能性があります。周りの気温で調節できるように、長袖のウエアやレッグウォーマー、薄手のおくるみなどを持ち歩くと便利ですよ。
〈室内〉
- コンビ肌着
- 短肌着+長肌着
〈外出時〉
- 短肌着+ショートオール
- 短肌着+ミニオール
冬
冬は寒いからといって、服の着せ過ぎには注意しましょう。
「風邪をひかないように」と厚着させすぎると、逆に汗をかいて体を冷やしてしまう可能性もあります。
また冬場のアウターは、足まですっぽり包んでくれるタイプのジャンプスーツが便利ですよ。
〈室内〉
- 短肌着+長肌着+ベビードレス
- コンビ肌着+ツーウェイオール
- 短肌着+コンビ肌着+カバーオール
〈外出時〉
- 短肌着+コンビ肌着+ツーウェイオール+アウター
- 短肌着+コンビ肌着+カバーオール+おくるみ
着せすぎには注意してファッションを楽しもう
赤ちゃんの服はメーカーによって名前が異なる場合もありますが、「肌着+ウエア」を着る点は大人と同じです。
個人差はありますが、赤ちゃんは大人よりも体温が高いため、着せすぎないようにしましょう。
赤ちゃんの服装は、赤ちゃんの表情や汗をかいていないかなどをチェックして、快適になるよう調節してあげてくださいね。
また赤ちゃんの服は、赤ちゃんのときにしか着れないようなかわいいものも多いです。赤ちゃんの時期ならではの服装を楽しむのもいいですね。
服の着せすぎには十分注意して、ベビーファッションを楽しみましょう。
- 赤ちゃんの服の種類はブランドによって呼び方が違うことがある。
- 組み合わせによってコーディネートが楽しめる。
- 赤ちゃんの首すわりの時期など、考えて選ぶとよい。
- 短肌着や長肌着など、肌着を合わせて調節する。
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