妊娠の壁一覧!出産までいくつある?流産しないための過ごし方も解説
「妊娠の壁」という言葉を聞いたことがある妊婦さんもいるでしょう。
赤ちゃんが元気に成長するために注意が必要な時期を指しますが、具体的にいつのことを指すのでしょうか?
この記事では、妊娠の壁の意味や時期を解説します。流産や早産を避けるために意識したい過ごし方も紹介するので、妊娠生活を少しでも安心して過ごすために、ぜひ参考にしてくださいね。
「妊娠の壁」という言葉を聞いたことがある妊婦さんもいるでしょう。
赤ちゃんが元気に成長するために注意が必要な時期を指しますが、具体的にいつのことを指すのでしょうか?
この記事では、妊娠の壁の意味や時期を解説します。流産や早産を避けるために意識したい過ごし方も紹介するので、妊娠生活を少しでも安心して過ごすために、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠の壁とは?
妊娠の壁とは、流産や早産などのリスクが変化する節目の時期や、赤ちゃんの健やかな成長のために特に注意してほしい時期を指す言葉です。
医学用語ではありませんが「この時期を乗り越えればお産に向けて一歩前進できる!」と、自分やほかのママを励ましたり、注意を促したりする意味合いで、この言葉が使われることがあります。
妊娠の壁はいくつある?
妊娠の壁として、一般的には以下の壁が知られています。
妊娠9週の壁
妊娠9週の壁は、妊娠6〜7週の初診時は赤ちゃんの心拍を確認できたのに、妊娠9週には心拍が聞こえなくなっていた、というケースがあることから生まれた言葉であると考えられます。
不妊治療を受けている人の場合は、赤ちゃんの心拍が聞こえれば治療を卒業することになるので、妊娠9週を節目ととらえる人もいるのかもしれませんね。
また、妊娠9週頃につわりのピークを迎える人が多いため、「この時期を乗り越えればきっと楽になる!」という意味で使われることもあるようです。
妊娠10週の壁
個人差はありますが、妊娠10週は赤ちゃんの主要な臓器の土台がほぼ完成し、体の大きさが3cmを超える時期です。
3cmを超えると流産率が低くなるといわれていることから、妊娠10週の壁という言葉が広がったと考えられます。
妊娠12週の壁
妊娠12週は、流産のリスクが下がる時期です。
流産が起こる確率は妊娠全体の15%ですが、そのうちの約8割が妊娠12週未満に起きています。
妊娠12週を迎えれば流産する確率が減ることから、妊娠12週の壁という言葉が使われているようです。
妊娠22週の壁
妊娠22〜36週までの出産は「流産」ではなく「早産」と呼ばれます。
流産とは異なり、早産は赤ちゃんが子宮の外で生きていける可能性があるため、妊娠22週の壁という言葉が使われるようになったのでしょう。
妊娠28週の壁
妊娠28週以降は、早産になっても95%以上の確率で赤ちゃんが生存できるといわれています。
あくまで確率が高いというだけで、必ず生存できるわけではなく、生存できたとしても後遺症が残る可能性もあります。
しかし、赤ちゃんの生存率が上がる節目の時期として意識する人もいるようです。
妊娠32週の壁
妊娠32週以降に生まれた赤ちゃんは、たとえ早産になっても正期産(妊娠37〜41週の出産)で生まれた赤ちゃんの成長に追いつけるとされています。
1歳の時点で正期産の赤ちゃんと同様に成長する確率は、妊娠22〜31週の早産では21%ですが、妊娠32〜36週では69%まで上がるとされています。
同じ早産でも、妊娠32週前後で赤ちゃんの発育状態に差が出ることから、妊娠32週の壁と呼ばれています。
流産・早産する確率はどのくらい?
流産は妊娠全体の約15〜20%、早産は約6%の確率で起こるといわれています。
流産全体の8割以上が妊娠12週未満に起きているため、妊娠初期は特にリスクが高いといえるでしょう。
妊娠22週以降の出産は、流産ではなく早産と呼ばれます。生活習慣や健康状態によっては早産のリスクが高まることがあるので注意が必要です。
流産・早産のリスクを抑えるための過ごし方
しかし、妊娠中期以降はママやパパの生活習慣を見直すことで流産・早産のリスクを下げられる可能性があります。
妊娠中に必要な栄養素を摂取することは、ママや赤ちゃんの健康を維持するためにとても重要です。栄養バランスの整った食事を摂るようにしましょう。
特に、葉酸や鉄分、カルシウム、ビタミンDなどは、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素なので、積極的に摂取してくださいね。
葉酸が摂れるおすすめレシピ
鉄分が摂れるおすすめレシピ
カルシウムが摂れるおすすめレシピ
ビタミンDが摂れるおすすめレシピ
妊婦健診を受ける
妊婦健診を定期的に受けることは、妊娠中の健康管理において欠かせません。
妊婦健診を受けることで、ママや赤ちゃんの健康状態を確認し、異常があれば早期に発見して適切な対策を講じることができます。
ストレスをためない
妊娠中のストレスは、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
深呼吸や軽いストレッチ、趣味に没頭する時間を持つなどして、上手にストレスを発散しましょう。
また、不安なことを家族や友人に話すだけでも、精神的な安定につながります。
タバコを吸わない
妊娠中に喫煙すると、流産や早産のリスクが高まります。
タバコに含まれるニコチンには血管の収縮作用があり、赤ちゃんに酸素や栄養が十分に行き届かなくなるおそれがあります。
低体重や発育不全、先天奇形などにつながることもあるので、妊娠がわかったらすぐに禁煙しましょう。
お酒を飲まない
妊娠中の飲酒も、流産や早産の可能性を高める要因となります。
発育の遅れや中枢神経系の障害などを引き起こす「胎児性アルコール症候群(FAS)」の原因にもなるので、妊娠に気づいた時点で速やかにお酒をやめましょう。
性行為の際はコンドームをする
妊娠中にコンドームをせずにセックスをしてしまうと、流産や早産につながることがあります。
性器や精液から細菌感染する可能性があるほか、精液に含まれる成分には子宮を収縮させる作用があるためです。
妊娠中のセックスは、必ずコンドームを使用するようにしましょう。
また、強い刺激や深い挿入によって子宮が収縮するおそれもあるので、ソフトなセックスを心がけてください。
おなかを圧迫しない
おなかを圧迫するとおなかが張りやすくなり、流産や早産につながる場合があります。
妊娠中は、おなかの締め付けの少ない服を着用し、おなかに負担がかかるような姿勢は避けましょう。横になるときは、体の左側を下にして寝る「シムス位」がおすすめですよ。
また、妊娠中にセックスをする場合には、おなかを圧迫しない、無理のない体位を心がけてくださいね。
熱いお風呂に長時間入らない
妊娠中に熱いお風呂に長時間入ることも、流産や早産につながる可能性があります。熱いお湯に長く浸かると、血圧の上昇や脱水症状を引き起こすおそれがあるためです。
のぼせると転倒してしまう危険性もあるため、妊娠中は38~40度のお湯に10分程度浸かるのを目安に入浴しましょう。
妊娠の壁を乗り越えるには、健康的な生活が大切!
妊娠中にはいくつかの「壁」に直面します。特に流産や早産の可能性が高まる妊娠初期や中期は、注意点を理解して過ごすことが大切です。
妊娠中の過ごし方やストレス管理を心がけ、前向きに妊娠期間を乗り越えていきましょう。
- 妊娠の壁とは、流産や早産のリスクが変化する節目の時期のこと
- 妊娠の壁という言葉は医学用語ではない
- 一般的には、妊娠12週の壁・妊娠22週の壁などが知られている
- 流産は全妊娠の15%~20%、早産は約6%の確率で起きるとされている
- 母子ともに健康に過ごせるよう、生活習慣を見直そう
【注意事項】
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