妊娠中期になっても気持ち悪い!つわり・吐き気が続くときの対処法や病院を受診する目安も解説
妊娠中期になっても気持ち悪さが続くママは珍しくありません。
これには、ホルモンバランスの変化や子宮による内臓の圧迫、便秘、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。
本記事では、妊娠中期の気持ち悪さの原因や対処法、赤ちゃんへの影響について詳しく解説します。
安心して妊娠生活を送るために、ぜひ最後までお読みください。
妊娠中期になっても気持ち悪さが続くママは珍しくありません。
これには、ホルモンバランスの変化や子宮による内臓の圧迫、便秘、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。
本記事では、妊娠中期の気持ち悪さの原因や対処法、赤ちゃんへの影響について詳しく解説します。
安心して妊娠生活を送るために、ぜひ最後までお読みください。
妊娠中期になってもつわりが続くことはある?
妊娠中期に入るとつわりの症状は軽減されることが多いですが、個人差があるためママによってはつわりが続く場合があります。
つわりの原因となるホルモンであるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌は妊娠初期にピークを迎え、その後減少することが一般的ですが、ママの体質によってはその影響が長引くことがあるのです。
また、妊娠前からの元々の体質やストレスなどが影響する場合もあるため、妊娠中期以降もつわりが続くことは決して珍しいことではなく、重症化しない限りは正常範囲内とされることもあります。
妊娠中期になっても気持ち悪いのはなぜ?
妊娠中期に入ると、一般的にはつわりが治まるとされており、多くのママが気持ち悪さといった妊娠初期の症状から解放されます。しかし、なかには妊娠中期になっても気持ち悪さが続くママもいます
この原因としては、ホルモンバランスの変化や子宮による圧迫、便秘、ストレスなどが挙げられます。それぞれの原因について個別に見ていきましょう。
ホルモンバランスの変化
妊娠中期に入っても引き続きホルモンバランスの変化が続くことで、気持ち悪さを感じることがあります。
妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌量が大きく増加します。エストロゲンは妊娠を助けるホルモンであり、妊娠成立後も分泌量が増え続けます。
吐き気や嘔吐などのつわりに見られる症状を引き起こすのがこのホルモンです。一方のプロゲステロンは筋肉を弛緩させる作用があり、食道括約筋が緩むことで胃酸の逆流を引き起こしやすくなります。
これらのホルモンバランスの変化が原因で、妊娠中期にも気持ち悪さを感じることがあるのです。
子宮による圧迫
妊娠が進行するにつれて、子宮はどんどん大きくなります。
これによって胃や腸などの内臓が物理的に圧迫されることがあります。たとえば、子宮が胃を圧迫することで胃の内容物が上方に押し戻され、胃酸が逆流すると、胸焼けや吐き気を引き起こす原因となるでしょう。
また、腸も圧迫されるため、消化不良になりやすく、気持ち悪さを感じることがあります。このように、物理的な圧迫が妊娠中期の起こる気持ち悪さの一因なのです。
便秘
妊娠中期においては、気持ち悪さの原因が便秘にあることも。
女性ホルモンの一種、プロゲステロンは体内に水分をため込む働きがあるため、便の中の水分も吸収されてしまい、便秘の症状が出やすくなるのです。
便秘の症状が続くと、腸内に老廃物がたまり、腹部の不快感や圧迫感が増します。これが全体的な体調悪化を招き、気持ち悪さの原因になることがあるのです。
ストレス
妊娠中期の気持ち悪さは、ストレスが原因である場合もあります。
妊娠期間中は、体の変化や出産への不安、社会的プレッシャーなど、さまざまなストレス要因が重なります。
身体的・精神的ストレスは自律神経に影響を与え、消化器系の働きの乱れにつながってしまうことも。
胃酸の過剰分泌が起こることで、胃のむかつきや吐き気が生じやすくなります。
妊娠中期の気持ち悪さは赤ちゃんに影響する?
一般的に、妊娠中期のママが多少の気持ち悪さを感じても、赤ちゃんの健康への影響はありません。
ママの体調の変化が赤ちゃんに直接影響を与えるわけではないのです。
ただし、過剰なストレスや栄養不足が続くと間接的に影響が出てしまう可能性がある点には注意が必要です。
無理のない範囲で栄養バランスを保ち、ストレスを適度に発散することが重要です。
特に、飲食ができず、体重が減ってしまうような場合は産婦人科を受診しましょう。
妊娠中期に気持ち悪いときに考えられるリスク
妊娠中期に気持ち悪さを感じる場合、普段とは違った症状が現れることがあります。
これらの症状にはさまざまなリスクが潜んでいることがあるため、注意が必要です。
ここでは妊娠高血圧症候群と妊娠悪阻について解説します。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降に高血圧が発生し、それに伴ってタンパク尿やむくみが見られる症状です。
気持ち悪さが続く場合、妊娠高血圧症候群が原因である可能性があります。
高血圧が続くとママの臓器がダメージを受け、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすこともあるため早期発見と治療が非常に重要です。
気持ち悪さのほか、頭痛や視覚障害などの症状が見られた場合は、速やかに産婦人科に相談しましょう。
妊娠悪阻
妊娠悪阻(Hyperemesis Gravidarum)とは、重度のつわり、妊娠中の強い吐き気や嘔吐のことを指します。
普通のつわりとは異なり、重症化すると体重が急激に減少し、脱水状態や栄養失調を引き起こします。この状態を放置すると、ママだけでなく赤ちゃんにも悪影響が及ぶ可能性があり、点滴や入院などの対応が必要になることもあります。
早期の対応でリスクを最小限に抑えるようにしましょう。
妊娠中期に気持ち悪いときの対処法は?
妊娠中期に気持ち悪さを感じることは決して珍しいことではありません。
ここでは、妊娠中期に気持ち悪さを軽減するための具体的な対処法について詳しく解説します。
胃にやさしいものを口にする
気持ち悪さを和らげるひとつの方法として、胃にやさしい食事をとることが挙げられます。
たとえば、スープやおかゆ、フルーツなどがよいでしょう。
これらの食品は消化しやすいため、胃に負担をかけずに栄養をとることができます。特に、スープは水分補給もできるため、一石二鳥です。
おかゆは胃を温かく保ち、消化も助けてくれます。フルーツはビタミンが豊富で、食欲を促す効果も期待できますよ。
食事を小分けにする
一度に大量の食事をとると、胃に過剰な負担が掛かり、気持ち悪さを感じやすくなります。
これを防ぐために、少量の食事を複数回に分けてとるのがおすすめです。
たとえば、一日の食事を5〜6回に分け、3時間おきに少しずつ食べることで、胃の負担を軽減できるでしょう。
また、規則正しい時間に食事をとることで、胃腸のリズムを整え、消化吸収をスムーズにする効果も期待できます。
よく噛んで食べる
食べ物をよく噛んで食べることは、消化の促進や胃への負担軽減につながります。
しっかりと噛むことで食べ物が小さくなり、消化しやすくなるためです。
さらに、唾液が多く分泌されると消化酵素が働きやすくなるため、胃の負担が減ります。一口あたり20〜30回噛むことを意識するだけで胃の負担がかなり軽減され、気持ち悪さの軽減につながりますよ。
ストレスをためない
ストレスは体調に大きな影響を与え、気持ち悪さを引き起こす可能性があります。
ストレスをためないためには、リラックスできる方法を見つけるとよいでしょう。
たとえば、深呼吸や瞑想、ヨガなどを取り入れることで心身をリラックスさせることができます。
また、趣味に没頭する時間を作ることも、ストレス解消につながります。散歩や読書、お茶を飲む時間を設けることで、気持ちが軽くなることがありますよ。
横向きで寝る
横向きに寝ることで内臓の圧迫を軽減させ、気持ち悪さを緩和することができます。
特に左向きで寝ると、胃酸逆流のリスクが減り、胃の負担が少なくなるためおすすめです。妊娠中は大きな枕や抱き枕を使って体を支えると、より快適に休むことができるでしょう。
医師に相談して薬を服用する
どうしても気持ち悪さが改善しない場合は、医師に相談することが重要です。
適切な薬を処方してもらうことで、症状が大幅に和らぐことがあります。たとえば、胃薬や制吐薬など、妊婦でも安全に服用できる薬が複数あります。
医師に相談する際は、自分の症状を詳しく伝え、薬の効果や副作用についてしっかり確認しましょう。
また、自己判断で市販薬を飲むのは避け、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
妊娠中期によくある症状
妊娠中期とは妊娠16週から27週までを指し、「安定期」とも呼ばれます。
しかし、安定期とはいえ、ママによってさまざまな体調の変化が感じられることがあります。
ここでは、妊娠中期に見られる代表的な症状を紹介します。
妊娠中期のママに見られる症状
胃もたれや消化不良
つわりの持続または再発
胸焼けやゲップ
足がつる、こむらがえり
腰痛や背中の痛み
頻尿
肌の乾燥やかゆみ
増加する体重による疲労感
乳房の張りや敏感さ
お腹の張りや不快感
どのような症状が出るかは個人差があります。症状が続く場合や心配な点がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
妊娠中期に気持ち悪さが続く場合は無理せず病院へ
妊娠中期の気持ち悪さは多くのママが経験することです。
少しでも軽減するためには、栄養バランスの取れた食事を無理のない範囲でとり、水分補給をしっかり行うこと、適度な運動を取り入れることが重要です。
また、自分に合ったリラックス方法を見つけることでストレスが軽減されれば、気持ち悪さを和らげることができるかもしれません。
妊娠中期における気持ち悪さは一時的なものですが、場合によっては重大な病気が隠れていることもあります。
心配なことがあれば早めに医療機関を受診しましょう。
- 妊娠中期の気持ち悪さは心身の変化が原因
- ママによっては妊娠中期でもつわりが続くことも
- ママの気持ち悪さは赤ちゃんには影響しない
- 自分に合った方法で気持ち悪さを軽減しよう
- 強い症状や心配な症状がある場合は病院へ
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
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