
【医師監修】妊婦健診ではどんな検査をするの?検査の内容・スケジュール・費用などを解説
妊婦健診は、ママと赤ちゃんの健康を定期的に確認するために欠かせないものです。しかし、妊婦健診でどのような検査が行われるのか気になっている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、妊婦健診の検査内容を初期・中期・後期に分けて解説します。妊婦健診のスケジュールや費用なども紹介するので、妊婦健診についての理解を深めたい人はぜひ参考にしてください。
妊婦健診は、ママと赤ちゃんの健康を定期的に確認するために欠かせないものです。しかし、妊婦健診でどのような検査が行われるのか気になっている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、妊婦健診の検査内容を初期・中期・後期に分けて解説します。妊婦健診のスケジュールや費用なども紹介するので、妊婦健診についての理解を深めたい人はぜひ参考にしてください。
妊婦健診とは?

妊婦健診は、妊娠中のママと赤ちゃんの健康を定期的に確認するために行われます。健診を受けることで、妊娠中に発生しうるさまざまなリスクを早期に発見し、適切な治療・処置を受けられます。
また、健診を通じて妊娠に関する不安や疑問を医師に相談できるため、安心感も得られるでしょう。
妊婦健診の検査内容とスケジュール

ここからは、妊娠初期・中期・後期に行われる主な検査内容と目的を解説します。大まかなスケジュールもあわせて確認しておきましょう。
妊娠初期(〜妊娠23週)
妊娠初期の妊婦健診は、月に1回(4週間に1回)のペースで行われます。主な検査項目は以下のとおりです。
妊娠初期の検査内容
血液検査
血液型(Rhも含む)の確認、感染症(B型肝炎、梅毒、HIV、風疹など)のチェックを行います。これにより、ママの健康状態と赤ちゃんへの影響を早期に確認します。
超音波検査
赤ちゃんの心拍や成長状態の確認、妊娠週数の確認を行います。妊娠初期の赤ちゃんの発育や異常の有無を確認するために欠かせない検査です。
尿検査
糖尿病や腎臓の異常、感染症の有無を確認します。ママの健康状態を総合的に把握します。
子宮頸がん健診
妊娠初期に1回のみ行われます。がんが見つかった場合、妊娠中に治療を行うか、経過観察するのかなどは、重症度などを総合的に判断して決定されます。
血圧測定
体重測定
身長測定
腹囲の測定
子宮底長の測定
妊娠中期(妊娠24〜35週)
妊娠中期の妊婦健診は、2週間に1回のペースで受診します。以下は、中期に行われる主な検査項目です。
妊娠中期の検査内容
血液検査
貧血の有無や血糖値の確認、感染症の再チェックを行います。血糖に異常がある場合は、妊娠糖尿病の有無を確認するために糖負荷試験が行われます。
超音波検査
赤ちゃんの成長確認、羊水量のチェック、胎盤の位置確認を行います。
尿検査
妊娠高血圧症候群に伴う腎臓の異常や、感染症の有無などを再確認します。
B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査
妊婦健診期間内に1回のみ受けます。腸や腟などに存在する「GBS」という細菌に感染していないかを確認します。
血圧測定
体重測定
腹囲の測定
子宮底長の測定
妊娠後期(妊娠36週〜)
妊娠後期の妊婦健診は、1週間に1回のペースで行われます。以下は、後期に行われる主な検査項目です。
妊娠後期の検査内容
NST(ノンストレステスト)
赤ちゃんの心拍数と子宮収縮の関係を確認し、赤ちゃんの健康状態を把握します。
超音波検査
赤ちゃんの体重推定、羊水量の確認、胎盤の位置確認を行います。出産に向けて赤ちゃんの状態を詳細に把握します。
内診
子宮口の開き具合や柔らかさを確認し、出産準備の進行具合をチェックします。
血液検査
出産に備えて、貧血や感染症の再確認を行います。
尿検査
血圧測定
体重測定
腹囲の測定
子宮底長の測定
妊婦健診の費用

妊婦健診は保険が適用されないため、費用は全額自己負担です。ただし、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症の検査・治療は保険が適用され、3割の負担で済みます。
また、自治体によっては、妊婦健診の費用の一部が助成される場合があります。妊娠届を市区町村の役所・役場に提出すると補助券(クーポン)がもらえるので、ぜひ活用してください。
妊婦健診を受ける際のポイント

ここからは、妊婦健診をスムーズに受けるためのポイントを解説します。妊婦健診の際におすすめの服装や、必要な持ち物も確認しておきましょう。
予約とスケジュール管理を忘れずに
妊婦健診は事前予約が必要な病院がほとんどです。予約を忘れないように、スマートフォンのカレンダーやリマインダー機能を活用するとよいでしょう。
特に妊娠後期は健診の頻度が増えるため、スケジュールをこまめに確認することが重要です。
服装と持ち物をチェックしておく
妊婦健診をスムーズに受けるためには、動きやすく脱ぎ着しやすい服装を選ぶことが重要です。検査によって最適な服装は変わってくるので、事前に検査項目を確認しておくとよいでしょう。
検査内容に合わせた服装の例
内診
ボトムスを脱いだときに露出を抑えられるよう、ワンピースやチュニック
超音波検査
スムーズにおなかが出せるよう、トップスにスカートやパンツ
血液検査
腕をしっかり出せるよう、腕周りがゆったりとしたトップス
また、忘れ物がないよう、持ち物は事前に準備しておくと安心です。毎回使用するものは、母子手帳ケースにまとめて入れておくのもよいでしょう。
妊婦健診の持ち物
母子手帳
健康保険証
公費補助のクーポン
財布
お薬手帳(必要に応じて)
質問をメモしておく
限られた診察時間を有効に使うために、医師に質問したいことは健診の前にメモしておきましょう。
事前にメモしておくことで聞き忘れを防ぎ、医師から的確なアドバイスを受けられます。特にはじめての妊娠の場合は不安が多いため、事前に質問を整理しておくのがおすすめです。
妊婦健診を受けないとどうなる?

ママと赤ちゃんの健康を守るためには、定期的な妊婦健診が不可欠です。健診を受けないと、ママの健康状態や赤ちゃんの成長に深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下で詳しくみていきましょう。
合併症に気づくのが遅くなる
妊婦健診を受けないと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症を見逃す可能性があります。病気に気づくのが遅れてしまうと、ママや赤ちゃんの命にかかわるおそれがあるので、早期発見がとても大切です。
体の異常にすぐに気づけるよう、妊婦健診は決められたスケジュールに沿って定期的に受けるようにしましょう。
出産時に受け入れを拒否される可能性がある
妊婦健診を受けていない場合、出産時に医療機関に受け入れを拒否される可能性があります。
妊婦健診を受けていないと、ママと赤ちゃんの状態やこれまでの妊娠経過がわからないため、受け入れられる病院が限られてしまうのです。
また、妊婦さんの感染症の有無を判断できないので、周囲への感染リスクを避けるために受け入れを拒否されることもあります。
ママや赤ちゃんにとって危険な出産になる可能性があるため、妊婦健診は定期的に受けましょう。
安全な出産のために妊婦健診は忘れずに受診しよう

妊婦健診では、尿検査や超音波検査などのさまざまな検査が行われます。いずれもママや赤ちゃんの健康を守るために欠かせないものなので、必ず受けるようにしましょう。
妊婦健診を定期的に受けることで、ママと赤ちゃんの状態を確認できるほか、合併症の早期発見にもつながります。
また、妊娠・出産に関する疑問や不安などを医師に相談できる機会でもあるので、わからないことは積極的に質問するとよいでしょう。
出産を安心して迎えるために、決められたスケジュールに沿って定期的に受診してくださいね。
- 妊婦健診はママと赤ちゃんの健康を定期的に確認するために不可欠
- 妊娠初期・中期・後期で、検査内容やスケジュールが異なる
- 自治体によっては、妊婦健診の費用の一部が助成される
- 検査がスムーズに進むよう、脱ぎ着しやすい服装を心がけよう
- 妊婦健診を定期的に受け、安心して出産を迎えよう!
※本記事は公開時点での情報となります。
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