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【トモニテお悩み相談】かかりつけの婦人科・産婦人科は必要⁉︎【産婦人科医監修】
トモニテでは産婦人科を受診したきっかけなどをアンケート調査しました。
吉村泰典先生に、かかりつけ医を持つとよい理由についてもお伺いしました。
トモニテでは産婦人科を受診したきっかけなどをアンケート調査しました。
吉村泰典先生に、かかりつけ医を持つとよい理由についてもお伺いしました。
婦人科・産婦人科をかかりつけ医に持つとよい理由
妊娠する前からのケア「プレコンセプションケア」が大切
吉村先生:日本では、産婦人科への受診は妊娠をしてから、という人が少なくありません。
ところが、欧米では初めて生理(月経)を迎えると、母親と一緒に婦人科や産婦人科を訪れることが多いのです。そこでピルの飲み方を伝えたり、性教育などが自然と行われたりします。
「プレコンセプションケア(妊娠する前からのケア)」という言葉があります。
妊娠中にどのような問題が起きるかを、妊娠前から知っておくことはとても大切なことです。
出産する、しないにかかわらず、知識を持っておくことが大切ですね。
準備しておくことで予期せぬ妊娠や性感染症を防いだり、いざ子どもが欲しいと思ったときに安心して産むことができたりします。
上手くいけば希望した人数を出産することも可能です。
生理痛は我慢しないこと! 定期的ながん検診も大切
吉村先生:定期的に婦人科の検診を受けることで、女性特有の子宮がんの早期発見や予防につなげることもできます。
生理痛はあるものだとして、我慢してしまう人も多くいますよね。
ところが鎮痛剤が手放せなくて何年も我慢しながら経過しているうちに、子宮内膜症や子宮腺筋症などが悪化してしまうこともあるのです。
産婦人科に相談すれば原因を調べたり、その人に合った方法で治療を進めることができます。
行きづらいと思うかもしれませんが、何か起きてから受診するのではなく、起こる前から受診することが望ましいですね。
婦人科・産婦人科の受診についてトモニテユーザーに質問!
トモニテアンケートでは産婦人科のかかりつけを持つママは半分でした
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トモニテ編集部ではトモニテユーザーを対象に、2021年4月21日から22日にかけてトモニテのInstagramのストーリーズ内で「産婦人科のかかりつけについてのアンケート」を実施しました。
「婦人科・産婦人科のかかりつけの病院はありますか?」との問いに対し、92件の回答がありました。第1位は「はい」という意見で50%と半数のユーザーが婦人科・産婦人科のかかりつけが「ある」ということがわかりました。
初めての婦人科・産婦人科受診は10代が最も多かった
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トモニテ アンケート「初めて婦人科・産婦人科に行ったのはいつでしたか?」に対して
「10代」が最も多く47.8%でした。次いで「20代」が42.4% 、「行ったことがない」が8.7%という結果でした。
今回のアンケートでは、受診したことのあるケースが大きく占めており、受診したことのない人は1割に満たない結果となりました。
トモニテユーザーの間では、受診に対するハードルがそれほど高くないのかもしれません。
初めて婦人科・産婦人科を受診したときの理由は? トモニテユーザーの体験談
・生理痛がひどかったため。
10代で受診 29歳、生後1ヶ月児のママ
・生理痛がひどい。経血の量も多く、頻繁にナプキンを交換してもかぶれてしまう。
10代で受診、34歳、5歳児と1歳児のママ
・子宮頸がんの検診で、内膜症が見つかったため。
20代で受診、29歳、生後7ヶ月児のママ
・ナプキンで皮膚がかぶれて我慢できなくなったので。
10代で受診、27歳、1歳10ヶ月児と生後3ヶ月児のママ
・結婚して子どもをつくるにあたり、ブライダルチェックをした。
20代で受診、30歳、1歳8ヶ月児のママ
・月経が止まらなくなった。
20代で受診、32歳、3歳児と1歳児のママ
・生理痛が重くて大学受験に重なると不安だったため。
10代で受診。25歳、未妊娠
初めての産婦人科受診は、主に生理の悩みや症状、妊娠などがきっかけ
アンケートでは生理痛や、性病、不妊治療、妊娠など、症状や悩みがあって初めて受診するケースが目立ちました。
気になる症状や悩みをそのままにしないことはとても大切なことです。
症状がなく受診したケースでは、子宮がん検診といった声がありました。
厚生労働省では、20歳以上では、2年に1回の子宮頸がん検診をすすめています。
かかりつけの婦人科・産婦人科を持とう
産婦人科は生理の悩みから、妊娠、出産、更年期の症状と、女性の一生を通して頼りになる診療科です。
症状や悩みがある場合はもちろんのこと、子宮頸がん検診も欠かさず受けるようにしましょう。
いざというときに、気軽に相談できる「かかりつけ医」を探しておけると安心ですね。
トモニテ編集部より
トモニテ編集部ではトモニテユーザーを対象に、2021年4月21日から22日にかけてトモニテのInstagramのストーリーズ内で「婦人科のかかりつけについてのアンケート」を実施しました。
お答えいただいたトモニテユーザーの皆様ありがとうございます。
産婦人科医への質問アンケートは不定期でトモニテの公式Instagram のストーリーズで配信予定です。
次回以降も、トモニテユーザーの皆様や編集部が気になる内容についてお伺いしていきます。
連載の目次
【トモニテお悩み相談】生理(月経)は実は必要ないもの?【産婦人科医監修】
第1回避妊以外の効果? 低用量ピルの話【トモニテお悩み相談 低用量ピル前編】
第2回ピルって怖くない? 副作用は?【トモニテお悩み相談 低用量ピル後編】
第3回【トモニテお悩み相談】かかりつけの婦人科・産婦人科は必要⁉︎【産婦人科医監修】
第4回【トモニテお悩み相談】辛いときの対処法 -【産婦人科医監修】
第5回産婦人科医が答える!悩み・疑問Q&A 生理編【1】【産婦人科医監修】
第6回産婦人科医が答える! 悩み・疑問Q&A 低用量ピル編【産婦人科医監修】
第7回産婦人科医が答える!悩み・疑問Q&A 生理編【2】【産婦人科医監修】
第8回【トモニテお悩み相談】もしものために知っておこう!アフターピル【産婦人科医監修】
第9回【トモニテお悩み相談】どれを選ぶ? 避妊方法について知っておこう【産婦人科医監修】
第10回【トモニテお悩み相談】妊娠中のセックス コンドームって必要?【産婦人科医監修】
第11回【トモニテお悩み相談】妊娠中にセックスはしてもいい?【産婦人科医監修】
第12回【トモニテお悩み相談】性感染症になると赤ちゃんに影響がある?【産婦人科医監修】
第13回【トモニテお悩み相談】生まれたときから卵子が減り続けているって本当?【産婦人科医監修】
第14回【トモニテお悩み相談】知っておきたい高齢妊娠,出産のリスクについて【産婦人科医監修】
第15回精子の機能は男性が高齢になると妊娠・出産に影響する?【産婦人科医監修】
第16回産婦人科医が答える! 悩み・疑問Q&A 高齢妊娠・出産編【産婦人科医監修】
第17回妊娠中に知っておきたい性感染症① 性器ヘルペスウイルス感染症【産婦人科医監修】
第18回妊娠中に知っておきたい性感染症② 性器クラミジア感染症【産婦人科医監修】
第19回