【医師監修】妊娠の可能性チェックリスト！妊娠初期によくある症状も解説

妊娠すると、主に上記のような症状がみられます。「妊娠したかな？」と感じたら、上記のチェックリストに当てはまる症状がないかを確かめてみてください。

ただし、個人差があるので、上記以外の症状が現れたり、症状がまったくなかったりする場合もあります。あくまで目安と考えてくださいね。

以下でそれぞれの症状について簡単に解説します。

生理の遅れは妊娠の兆候だといえます。生理とは、妊娠に備えて厚くなっていた子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに体外に出てくる現象です。着床して妊娠が成立すると子宮内膜が剥がれないため、生理が来なくなります。

受精卵が着床する際に「着床出血」と呼ばれる少量の出血が起こることがあります。これは、着床する際に子宮内膜の血管が傷つくことが原因です。

すべての人に起こるわけではなく、着床出血があるのは妊娠した人の25%以下といわれています。

妊娠すると体に熱っぽさを感じる場合があります。

女性の体は通常、排卵から生理前までの期間に「プロゲステロン」という黄体ホルモンが分泌されることで体温が上がります。その後、生理の開始とともに体温が下がりますが、妊娠するとプロゲステロンが増え続けるため、体温が高い状態が続くのです。

妊娠すると、倦怠感や疲れた感じを覚えやすくなることがあります。これもプロゲステロンの増加が原因です。

体温が上がることで、風邪のときのようなだるさを感じることがあります。

妊娠初期にはいわゆる「つわり」と呼ばれる、吐き気や嘔吐の症状が出ることがあります。

二日酔いや乗り物酔いのような胃のムカムカがずっと続いたり、空腹時に吐き気を感じたりと、症状の出方はさまざまです。

まだ妊娠が発覚していないごく初期の段階から、このような症状が出始める人もいるようです。

プロゲステロンの増加により強い眠気を感じる人もいます。それとは反対に、自律神経の乱れや体温調節がうまくいかなくなることから、眠れなくなる人もいるようです。

妊娠すると子宮は伸び縮みをしながら大きくなっていきます。そのため、下腹部が引っ張られるように痛むことがあります。

また、妊娠初期は胃の働きが鈍り便秘になりがち。その結果腹痛が起きたり、おなかにガスが溜まったように張ったりする人もいます。

めまいや立ちくらみも、妊娠初期に出やすい症状の一つです。低血圧や自律神経の乱れなどが原因とされていますが、頭痛や目のかすみといったほかの症状を伴ったり、長く続いたりする場合には一度医療機関を受診しましょう。

妊娠初期には不安を感じたりイライラしやすくなったりする人もいます。妊娠によってホルモンバランスが急激に乱れることなどが原因です。

妊娠すると母乳を作り出すために乳腺が発達し胸が大きくなるため、胸の張りや痛みを感じることがあります。

乳首に関しても、痛みなどいつもとは違う感覚を覚える人もいるようです。

妊娠すると、女性ホルモンの変化によって心臓がバクバクするような動悸や息切れを感じる人もいます。

妊娠初期に見られる症状の一つですが、症状の継続時間が長かったり回数が多かったりする場合は、一度病院を受診しましょう。

食欲の変化も妊娠初期に見られる症状の一つです。胃の働きが弱り消化しづらくなるため、食欲がなくなる人もいます。

また、反対に食欲が増す人も。空腹時に吐き気を感じる「食べづわり」により、吐き気を抑えようと食欲が増すことがあるのです。

妊娠にともないホルモンバランスが変化することにより、下痢や便秘が起こることがあります。

どちらか一つの症状が出る場合だけでなく、下痢と便秘を繰り返す場合もあるようです。

げっぷが出るのも妊娠初期の症状の一つです。プロゲステロンの分泌量が増える影響で、消化器の働きが弱まることが原因とされています。

妊娠中は赤ちゃんに優先的に水分を送るため、ママ自身の水分が不足し、普段より肌が乾燥しやすくなります。

また、ホルモンバランスの変化により汗をかきやすくなり、肌から蒸発する水分量が増えることも原因の一つです。

妊娠中は喉の渇きや痛みを感じる場合もあります。妊娠によって体内の血液量が増え、そのせいで喉がうっ血することが原因の一つとされています。

風邪の症状と見分けづらいため、ほかの症状とあわせて妊娠の可能性を判断してください。

高温期が続く妊娠初期には、発熱したときのような寒気を感じることがあります。

風邪の初期症状と似ているため、ほかの症状もあわせてチェックしてみてください。

妊娠するとホルモンバランスが急激に変化し、消化不良や便秘が起こりやすい状態に。

そのためおなかにガスが溜まって張り、おならが出やすくなることがあります。

頭痛も妊娠初期に出やすい症状の一つです。

プロゲステロンが増えると脳の血管が拡張しやすくなり、神経に刺激を与えることが原因と考えられています。

「妊娠したかもしれない」と思ったら、どのように対応すればよいのでしょうか？

妊娠の可能性がある場合、まずは市販の妊娠検査薬を使用してください。一般的な妊娠検査薬は生理予定日の1週間後以降から使用できます。

妊娠検査薬の所定の場所に尿をかけたあと平らな場所に置き、指定の時間待ちましょう。結果を示す窓に陽性反応が出たら妊娠の可能性大です。

妊娠検査薬は適切な使用時期や方法を守れば、高い精度で結果を得られるとされています。

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、必ず産婦人科を受診してください。受診する時期の目安としては、生理予定日から1〜2週間後がよいでしょう。

陰性でも体調に不安を感じる場合は、ためらわず医師に相談してくださいね。

ここでは、妊娠の可能性があるときに気になる内容をQ&A形式でまとめました。参考にしてみてください。

妊娠初期にはさまざまな症状があらわれます。なかには、風邪のひき始めや生理前と似ている症状もあります。

体温が高い状態が続いたり、生理が遅れたりすると妊娠の可能性が高いと考えられるため、普段から基礎体温を測り、自分の生理周期を把握しておくと、妊娠のサインに気づきやすいでしょう。

妊娠初期症状がまったくない人もいますが、少しでも「妊娠かな？」と思ったら、まずはリストを参考に体調をチェックし、必要であれば妊娠検査薬で検査してください。陽性が出たら必ず病院を受診してくださいね！

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