【医師監修】妊娠初期症状やつわりがないことはある?生理がこない原因・対処法も解説
「妊娠初期症状がないけどお腹の赤ちゃんは大丈夫?」と不安に思っている人もいるでしょう。
この記事では、妊娠初期症状やつわりがない原因、妊娠初期症状がないことはあるのかを解説します。
まだ妊娠確定前の場合、生理が来ないときに考えられる原因や妊娠の可能性を確かめる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「妊娠初期症状がないけどお腹の赤ちゃんは大丈夫?」と不安に思っている人もいるでしょう。
この記事では、妊娠初期症状やつわりがない原因、妊娠初期症状がないことはあるのかを解説します。
まだ妊娠確定前の場合、生理が来ないときに考えられる原因や妊娠の可能性を確かめる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
妊娠初期症状・つわりがないけど大丈夫?
妊娠初期症状やつわりがなくても、心配する必要はありません。
妊娠初期症状やつわりが起こる原因はまだ解明されていませんが、妊娠によるホルモンの変化が影響しているといわれています。
妊娠初期症状やつわりの有無が妊娠の進行や胎児の健康状態に直接関係しているわけではないため、妊娠初期症状やつわりがないからといって異常と考える必要はありません。
「つわりがないのは私だけ?」「赤ちゃんに何かあったらどうしよう」と不安になる人もいるかもしれませんが、妊娠初期症状やつわりをまったく感じずに健康に出産を迎える人もいるので、心配しなくて大丈夫ですよ。
妊娠初期症状がなかった人はどのくらいいる?
トモニテ編集部では、妊娠を経験した女性を対象に、妊娠超初期・妊娠初期の症状についてのアンケートを実施しました。
症状がなかった人はどのくらいいるのかも調査したので、症状が現れず不安に感じている人はぜひチェックしてくださいね。
妊娠超初期症状がなかった人の割合
妊娠超初期(最後の生理〜妊娠が確定する前)に症状があったかを調査したところ「あった」と回答した人は73人(87%)、「なかった」と回答した人は11人(13%)でした。
症状が現れた人のほうが多いものの、7〜8人に1人は症状がなかったと回答しています。
妊娠超初期の段階では、症状が現れない人も一定数いるようです。
妊娠初期症状がなかった人の割合
妊娠初期(妊娠が確定したあと〜妊娠15週頃)の症状の有無を尋ねたところ「あった」と回答した人は82人(98%)、「なかった」と回答した人は2人(2%)という結果に。
妊娠超初期に比べ、症状が現れた人の割合が高くなっています。
とはいえ、今回の調査結果から、妊娠初期に必ずしも症状を感じるわけではないことがわかりました。
妊娠初期に症状がなくても、あまり心配しないでくださいね。
妊娠初期症状はいつから現れる?
妊娠初期症状が現れる時期には個人差がありますが、一般的には妊娠3週目頃からはじまります。
受精卵が子宮内膜に着床した後、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌されることで、体にさまざまな変化が生じるためです。
症状が現れるタイミングは個人差が大きく、着床直後の妊娠2週目から体の変化を感じることもあれば、妊娠4〜5週目になっても症状がまったく現れないことも少なくありません。
妊娠初期によくある症状は?
妊娠初期は、体にさまざまな変化が現れます。ここでは、妊娠初期にみられる主な症状を紹介します。
どの症状が現れるかは人それぞれですが、参考にしてみてくださいね。
吐き気
吐き気は、妊娠初期の代表的な症状の一つです。
妊娠すると、妊娠を維持するためにhCGが増加します。hCGにより脳にある嘔吐中枢が刺激されることで、吐き気が引き起こされると考えられているのです。
また「プロゲステロン」という女性ホルモンによって胃の働きが低下することも、吐き気の原因とされています。
食事の匂いや特定の食品に対して強い吐き気を感じたり、起床時や空腹時に気持ち悪くなったりする傾向があります。
疲労感
妊娠初期は、ホルモンの変化により疲れやすくなります。
妊娠にともないプロゲステロンが増加することで、体温が上昇して疲れやだるさを感じやすくなるのです。
また、貧血も疲れやすさの原因の一つ。妊娠すると、血液中の鉄分が減少して貧血気味になります。貧血になると全身に酸素がうまく行き渡らなくなり、疲れやすさにつながることがあるのです。
胸の張り
妊娠初期は、胸の張りや痛みがよく見られます。エストロゲンとプロゲステロンの増加により、乳腺や乳管が発達することが原因です。
乳房が重く、敏感になることもあります。
妊娠初期の途中で症状がなくなることはある?
妊娠初期の症状が途中でなくなっても、赤ちゃんは問題なく成長していることが少なくありません。
妊娠初期症状は、ホルモンの変化によって現れます。hCGなどのホルモンの分泌量が変化することで、症状が急になくなることがあるのです。
また、体が妊娠に慣れてきてストレスが緩和されることで、症状が落ち着くことがあるともいわれています。
しかし、妊娠初期症状が突然なくなり、腹痛や出血などが見られるときは流産の可能性もあります。少しでも気になる症状があれば、医師に相談してください。
妊娠初期症状がないのに生理が来ない…原因は?
妊娠初期症状も生理もないと、体に何か問題があるのかと不安になりますよね。
生理が来ないのには、妊娠以外にもさまざまな原因が考えられます。ここでは、生理がこない主な原因を紹介するので、参考にしてください。
過度なダイエット
ダイエットをし過ぎると、生理がこなくなることがあります。
極端な食事制限をすると、卵巣に十分な栄養が行き渡らなくなります。その結果、脳が妊娠に耐えられないと判断し、生理が止まってしまうことがあるのです。
また、急激な体重減少により女性ホルモンの分泌量が減ることで、生理がこなくなることもあります。
太り過ぎもよくありませんが、痩せ過ぎも体に毒です。栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。
ストレス
ストレスも生理がこなくなる原因の一つです。
ストレスを溜めると女性ホルモンのバランスが崩れ、生理がこなくなったり生理不順になったりすることがあります。
リラックスする時間を作り、自分に合ったストレス解消法を見つけられるとよいですね。
激しい運動
激しい運動を続けると、体のエネルギーが不足して生理が止まることがあります。
特にアスリートのなかには、毎日のトレーニングによって女性ホルモンの分泌が低下し、生理不順を経験する人もいます。
運動は適度な範囲に留め、休息も大切にしましょう。
甲状腺の病気
「バセドウ病」や「橋本病」などの甲状腺の病気にかかると、生理不順になることがあります。
甲状腺とは、喉ぼとけの下にある臓器のこと。甲状腺ホルモンを分泌して体の新陳代謝を促す働きがあります。
甲状腺ホルモンのバランスが崩れると、全身の代謝に影響が出て生理のサイクルが乱れることがあります。
生理不順のほか、疲れやすい・汗をかきやすいといった症状もある場合は、医師に相談しましょう。
子宮・卵巣の病気
子宮や卵巣の病気も、生理不順の原因の一つです。
生理不順・無月経を引き起こす病気には「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」が挙げられます。
PCOSは、男性ホルモンの過剰分泌により排卵しにくくなる病気です。卵胞が排卵されずに卵巣にとどまるため、生理がこなくなったり生理周期が乱れたりします。
毛深くなる・声が低くなる・ニキビができる、といった症状が現れることもあるので、心当たりがあれば医師に相談してください。
早発閉経
早発閉経は、40歳未満で卵巣の機能が低下し、生理が来なくなる状態です。生理が1年以上来ていない場合、早発閉経の可能性が考えられます。
自己免疫疾患や糖尿病などさまざまな原因で起こりますが、多くの場合原因不明です。
閉経してしまうと妊娠できなくなってしまうので、医師に相談して適切な治療を受ける必要があります。
想像妊娠(偽妊娠)
想像妊娠は、妊娠していないのに妊娠していると思い込み、妊娠初期症状のような体の不調を感じることです。医学的には「偽妊娠」といいます。
妊娠に対する強い期待や不安がストレスとなり、生理がこなくなることがあります。
強い思い込みにより起きるものなので、産婦人科で「妊娠していない」と診断されれば生理が再開するでしょう。
妊娠しているかを確かめるには?
妊娠しているかを知るために、以下の2つの方法を実践してみてください。
妊娠検査薬を使う
妊娠検査薬は、尿をかけるだけで妊娠の有無を手軽にチェックできる試薬です。尿に含まれるhCGに反応して妊娠の可能性を判定します。
基本的には、指定箇所に尿をかけて数分待つだけで判定できますが、細かい使用方法はメーカーや製品により異なるので、必ず取扱説明書をよく読んでから使用してください。
また、一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使用することが推奨されています。使用するのが早すぎたり遅すぎたりすると正しい結果を得られないので、必ず適切な時期に検査しましょう。
産婦人科を受診する
妊娠検査薬で陽性が出たら、産婦人科を受診しましょう。産婦人科で胎嚢と赤ちゃんの心拍が確認できれば、妊娠が確定します。
陰性でも、気になることや不安がある場合は医師に相談しましょう。
妊娠している可能性があるときに気をつけることは?
「妊娠しているかも」と思ったら、ママや赤ちゃんの健康を考え、以下のことに気をつけましょう。
お酒を飲まない
アルコールを摂取すると、赤ちゃんが「胎児性アルコール症候群(FAS)」を発症するおそれがあります。
胎児性アルコール症候群を発症すると、赤ちゃんの脳や臓器の発育が妨げられたり、ADHDやうつ病などを引き起こしたりする可能性が高くなります。
少量でも赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすおそれがあるので、妊娠中は飲酒を避けてください。
タバコを吸わない
妊娠中にタバコを吸うと、赤ちゃんにさまざまな悪影響をもたらします。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの影響で、低出生体重や早産などを引き起こす可能性があります。
受動喫煙も赤ちゃんに影響するので、パパや同居の家族にも禁煙してもらってください。
カフェインを摂り過ぎない
妊娠中は、カフェインの摂り過ぎにも注意が必要です。
妊娠中にカフェインを過剰に摂取すると、流産や低出生体重のリスクが高まります。
一般的には、1日200mg以下(コーヒーをマグカップで約2杯分)のカフェイン摂取が望ましいとされています。
コーヒーや紅茶、チョコレートなど、カフェインが含まれるものはできるだけ控えましょう。
薬を自己判断で飲まない
妊娠中に薬を摂取する際は、必ず医師に相談しましょう。
薬によっては赤ちゃんに悪影響を及ぼす成分が含まれているものもあります。
自己判断で飲んでしまうと、奇形や発達障害などを引き起こす可能性もあるので注意しましょう。
普段から服用している薬やサプリメントについても、服用前に医師の指示を仰ぐようにしてください。
激しい運動を避ける
妊娠中に無理な運動をすると、お腹の赤ちゃんに負担がかかってしまいます。
医師に相談したうえで、ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、負荷が軽く安全な運動を心がけるとよいでしょう。
運動する際は、自分の体調を常に意識し、無理のない範囲で行うことが大切です。
感染症対策を徹底する
妊娠中は免疫力が低下しやすく、感染症にかかりやすくなります。赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともあるため、感染症対策を徹底することが大切です。
手洗いやうがいをこまめに行うこと、人混みを避けることなどを心がけましょう。
また、インフルエンザワクチンを接種することも有効です。毎年10月頃から接種できるので、ぜひ受けてくださいね。
妊娠初期症状がないときによくあるQ&A
妊娠初期症状がないと「妊娠していないのかな?」「お腹の赤ちゃんは無事?」と不安になる人もいるでしょう。
ここでは、そんな悩みを抱えている人に向けて、よくある質問とその回答を紹介します。
妊娠しているかを調べるには?
妊娠検査薬を使うとよいでしょう
妊娠しているかを自分で判断するのは難しいので、妊娠検査薬を使うとよいでしょう。陽性が出れば、本当に妊娠している可能性が高いといえます。しかし、妊娠検査薬が陰性でも、不安なことがあれば医師に相談してくださいね。
妊娠初期症状と生理前の症状はどう違う?
どちらも似ているので、心配なら医師に相談しましょう
妊娠初期症状と生理前の症状は似ている部分が多く、区別するのは難しいでしょう。妊娠初期症状では、特定の食べ物や匂いを受け付けなくなることがありますが、個人差があるため一概にはいえません。妊娠初期症状か生理前症状か判断に迷ったら、妊娠検査薬を使って妊娠の可能性を確かめてみるとよいでしょう。
妊娠していなくても妊娠初期症状がない場合もある!心配なことは医師に相談しよう
妊娠初期症状の有無や程度には個人差があるので、症状がなくても心配する必要はありません。
妊娠初期症状がないのに生理がこない場合は、過度なストレスやダイエット、病気などが原因である可能性があります。
また、妊娠初期症状が突然なくなり、腹痛や出血などがみられる場合、流産の可能性も考えられます。
気になる症状や不安なことがあれば、早めに医師に相談しましょう。
- 妊娠初期症状やつわりの程度には個人差があり、まったくない人もいる
- 妊娠初期症状がなくても心配する必要はない
- 生理が来ない場合は、過度なダイエット・ストレスなどが原因かも
- 妊娠しているかを確かめるため、妊娠検査薬を使ってみよう
- 症状が急になくなり、出血や腹痛がみられる場合は医療機関を受診して
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
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