妊娠超初期の出血の特徴は?生理とどう違う?原因・症状が出る時期も解説
妊娠超初期に出血がみられるのは珍しいことではありません。しかし、自分で出血の原因を見分けるのは難しいので、不安になってしまいますよね。
この記事では、妊娠超初期の出血の特徴や生理の出血との違いを解説します。出血の原因、症状がみられる時期なども紹介するので、ぜひチェックしてください。
妊娠超初期に出血がみられるのは珍しいことではありません。しかし、自分で出血の原因を見分けるのは難しいので、不安になってしまいますよね。
この記事では、妊娠超初期の出血の特徴や生理の出血との違いを解説します。出血の原因、症状がみられる時期なども紹介するので、ぜひチェックしてください。
妊娠超初期に出血することはある?
妊娠超初期(妊娠0~3週)に出血がみられるのは、決して珍しいことではありません。
特に妊娠3週頃は、受精卵が着床する際に子宮内膜を傷つけることで「着床出血」と呼ばれる出血がみられることがあります。
しかし、出血の有無や程度には個人差があり、妊娠超初期に必ず出血があるわけではありません。
妊娠超初期の出血の原因は?生理とどう違う?
妊娠超初期の出血の原因として、主に以下の7つが挙げられます。
出血の状態には個人差がありますが、生理との一般的な違いにも触れているので、参考にしてください。
着床出血
着床出血とは、受精卵が着床するときに起こる出血で、妊娠超初期の出血の最も多い原因とされています。
ママのおなかの中で卵子と精子が出会い受精卵になると、子宮内膜に着床します。その際、子宮内膜が傷つくことで出血が起こることがあるのです。
一般的には、生理予定日前後にごく少量の出血が1〜3日ほどみられます。生理による出血よりも量がかなり少なく、期間も短いのが特徴です。
また、生理のように鮮やかな赤色ではなく、薄いピンク色や茶色がかった色であることが多いといわれています。
絨毛膜下血腫
「絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)」とは、絨毛膜と子宮内膜の間に血の塊ができてしまうこと。
血腫が小さい場合、出血は生理よりも少量で、妊娠16週頃までに自然に治まることがほとんどです。妊娠の経過が順調であれば、特別な治療をする必要は基本的にありません。
ただし、血腫が大きくなると、鮮血や赤褐色の出血が大量に出てしまうことがあります。流産につながるおそれもあるため、医師に相談して指示に従いましょう。
異所性妊娠(子宮外妊娠)
異所性妊娠(子宮外妊娠)とは、受精卵が子宮内膜以外の場所に着床してしまうことをいいます。
初期の段階では、生理よりも少量の出血や軽い腹痛、つわりのような症状がみられます。その後、時間が経ち卵管が破裂すると、大量出血や激しい腹痛を起こすことがあります。
異所性妊娠を放置すると、ママの命にかかわるため、少しでも違和感を覚えたら医師に相談しましょう。
化学流産
化学流産とは、妊娠検査薬で陽性が出たにもかかわらず、病院で胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)が確認できないことです。ほとんどの場合、赤ちゃんの染色体異常が原因であるといわれています。
化学流産になると、子宮の内容物が出血とともに排出されます。出血量は生理と同じくらいか少し多めなので、生理と勘違いする人も多いようです。まれに血の塊がみられることもあります。
特に異常がなければ治療の必要はありませんが、気になる出血がある場合は医師に相談しましょう。
子宮頸部びらん
子宮頸部びらんは、子宮の入り口部分が赤くただれた状態のことです。ホルモンの影響で引き起こされる生理的なものといわれており、病気ではありません。
出血はおりものに混じる程度のごく少量で、ピンク・赤褐色・茶色を帯びています。生理のように鮮血や赤黒い血が大量に出ることは基本的にないでしょう。
治療の必要がないことがほとんどですが、自己判断せずにまずは医師に相談してください。
子宮頸管ポリープ
子宮頸管ポリープとは、子宮の入り口にできる良性の腫瘍のこと。詳しい原因はわかっていませんが、ホルモンの影響や細菌感染などによって起こると考えられています。
性行為や運動など少しの刺激でも出血がみられたり、おりものの量や色が変化したりするのが特徴です。
出血量はかなり少なく、生理のように何日も出血することはありません。色もピンク・赤褐色・茶色で、生理のような鮮血はみられないことがほとんどです。
ポリープが大きくなると流産につながるおそれもあるので、早めに医師に相談しましょう。
子宮頸がん
子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんです。ほとんどの場合、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因で起こります。
初期は自覚症状がほとんどありませんが、進行するとごく少量の出血がみられます。さらに進行すると、出血量がだんだん増えていくのが特徴です。色は、鮮やかな赤色や赤褐色である場合が多いといえます。
生理の時期ではないのに出血がみられる・出血量が徐々に増えていくなどの場合は、子宮頸がんの可能性も考えられるので、医療機関を受診しましょう。
妊娠超初期に出血したらどうすればいい?
妊娠超初期に出血があると不安になってしまいますが、落ち着いて以下の対応をとりましょう。
基本的に、少量で短期間の出血であれば、過度に心配しなくてもよいでしょう。
出血の状態を確認する
まずは、出血の色・量・期間など、出血の状態を確認しましょう。
出血の状態を記録しておくと、あとで医師に相談するときに状況を伝えやすくなります。
出血のチェックポイント
出血の色
出血の量
出血の形状
出血の期間
出血以外の症状がないかもチェックします。出血時だけでなく、その前後の症状を確認することも重要です。
発熱や腹痛などほかの症状がある場合、緊急性が高い可能性があるため速やかに医療機関を受診しましょう。
出血以外でチェックする症状
発熱
腹痛
めまい・吐き気・下痢など
医師に相談する
出血や症状を確認したら、医師に相談しましょう。
妊娠超初期の出血は、着床出血であれば心配ありませんが、原因は自分で判断できるものではありません。
不安な症状があれば迷わず医師に相談しましょう。
病院を受診したほうがよい出血とは?
以下のような症状がある人は、速やかに産婦人科を受診しましょう。
医師に相談したほうがよい出血
出血がダラダラ続く
出血量が多い
出血が鮮血
腹痛やおなかの張りの症状がある
妊娠超初期の出血の原因はさまざま。早めに医師に相談しよう
妊娠超初期の出血は比較的よくみられる症状です。出血の期間が短く少量であれば着床出血の可能性があるでしょう。
しかし、生理とは違う出血が続く・痛みをともなうなどのケースは異所性妊娠や流産、絨毛膜下血腫などの可能性があります。子宮頸がんなどの病気が隠れているおそれもあるため、注意が必要です。
妊娠超初期の出血の原因を自己判断するのは難しいので、一人で悩まず医師に相談しましょう。
- 妊娠超初期の出血はよくみられる症状
- 出血の期間が短く少量であれば着床出血の可能性がある
- 出血が多い・長く続くなどの場合は絨毛膜下血腫や異所性妊娠の可能性も
- 妊娠超初期に出血したら、出血の状態や症状などを落ち着いて確認する
- 出血量が多く腹痛があるなどの症状がある場合は、医師に相談を
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