【医師監修】妊娠超初期症状?思い込み?見分け方・想像妊娠しやすい人の特徴を解説
妊娠超初期に起こるような症状を感じても、実は思い込みだった!ということがあります。
この記事では、思い込みで妊娠超初期症状が出る理由や思い込みによって引き起こされる症状を解説します。
思い込みで妊娠超初期症状のような体の不調が現れる「想像妊娠」をしやすい人の特徴も紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
妊娠超初期に起こるような症状を感じても、実は思い込みだった!ということがあります。
この記事では、思い込みで妊娠超初期症状が出る理由や思い込みによって引き起こされる症状を解説します。
思い込みで妊娠超初期症状のような体の不調が現れる「想像妊娠」をしやすい人の特徴も紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
この記事のまとめ
- 思い込みで妊娠超初期に似た症状が出ることがある
- 妊娠に対して強い願望や不安を感じていると思い込みによる症状が出やすい
- 妊娠かも?と思ったら、妊娠検査薬で可能性を確かめよう
- 普段から基礎体温を記録しておくと妊娠のサインに気づきやすい
- 妊娠の可能性があるとわかったら産婦人科を受診しよう
思い込みで妊娠超初期症状が出ることがあるって本当?
実際に妊娠していないにもかかわらず、胃の不快感や軽い吐き気、胸の張りなどを感じることがあります。
「妊娠したかも」という強い思い込みにより、妊娠超初期症状のような不調が現れることを「想像妊娠」といいます。「偽妊娠」とも呼ばれており、心理的な影響で現れる症状の一つと考えられています。
妊娠に対して強い願望や不安を抱えていると、それがストレスとなってホルモンバランスや自律神経が乱れます。
その結果、あたかも本当に妊娠しているかのような変化がみられることがあるのです。
思い込みでみられる妊娠超初期症状とは?
妊娠に対して強い気持ちがあると、さまざまな体の変化から「妊娠したかも」と感じやすくなります。
ここでは、思い込みによって起こりやすい症状を解説します。
生理がこない・遅れる
思い込みにより、生理が遅れたり止まったりすることがあります。
妊娠を強く望んだり拒絶したりするあまり、ストレスが蓄積し、ホルモンバランスや生理周期が乱れることがあるのです。
吐き気
想像妊娠の症状として、吐き気を感じることもあります。
妊娠に対する期待や不安が強いと、それがストレスとなって自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると胃腸の働きが不安定になり、結果として吐き気を感じることがあるのです。
食欲不振
食欲不振も、想像妊娠で現れる症状の一つです。妊娠に対する期待や不安が強まるとストレスが溜まり、食欲が減ってしまうことがあります。
仕事や生活環境の変化などのストレスで食欲がなくなることがありますが、妊娠を強く望んだり拒絶したりするあまり、つい妊娠と結びつけてしまうことがあるのです。
熱っぽい・ほてる
想像妊娠では体温が上昇したり、ほてりを感じたりすることもあります。
ストレスによるホルモンバランスの変化や自律神経の乱れにより、体温が高くなることがあるのです。
また、妊娠を望んでいると、いつも以上に体温を意識するようになり、わずかな変化でも熱っぽく感じることがあります。
胸が張る
妊娠を強く意識することで、単なる生理前の変化を妊娠超初期の症状だと思い込んでしまうことがあります。その一つが胸の張りです。
妊娠超初期の症状と生理前の症状はよく似ています。いつも生理前に胸が張る場合は、特に判断が難しいかもしれません。ほかに気になる症状がないか、自分の体調をよく観察することが大切です。
下腹部の違和感・腹痛
妊娠への強い願望や不安からストレスにつながり、下腹部の違和感や痛みを感じることがあります。
ストレスによってホルモンバランスや自律神経が乱れ、便秘などを引き起こすこともあります。
妊娠を望んだり拒絶したりするあまり体の異変に敏感になり、下腹部のちょっとした違和感を妊娠のサインのように感じることもあるでしょう。
少量の出血
生理前は少量の出血があらわれることがあります。
しかし、妊娠を強く望んだり不安に思ったりすると、この少量の出血を着床出血だと思い込むことがあるのです。
着床出血を経験するママは少なく「出血=着床出血」とは限りません。出血以外にほかの症状がないかも確認しましょう。
想像妊娠が起きやすい人の特徴は?
想像妊娠が起きやすい人に共通する特徴について、医学的な根拠はありません。
しかし、一般的には以下のような人に起きやすいと考えられます。参考までに読んでみてくださいね。
妊娠を強く望んでいる人
妊娠を強く望んでいる人は、想像妊娠に陥りやすいといわれています。
不妊治療を受けている人や初めての妊娠を望んでいる人、周囲からプレッシャーをかけられている人は「妊娠したい」という強い思いから、ちょっとした体の変化に敏感になります。
その結果、体に少し異変があると「妊娠したかも!」と思い込みやすくなるのです。
また、妊娠を強く望んでいると、その気持ちがストレスとなりホルモンバランスの乱れにつながります。その影響で体の不調が現れやすくなり、想像妊娠が起こりやすくなるとも考えられます。
妊娠したくない人
妊娠したくないと強く思っている人が、想像妊娠に陥ることもあります。
「子どもを産める状況じゃないのに、避妊に失敗してしまった」「コンドームをしないで性行為をしてしまった」などの強い不安から、体のわずかな異変や生理周期のちょっとした乱れを妊娠のサインと捉えるようになるのです。
妊娠に対する強い不安が、ホルモンバランスや自律神経に影響し、生理前の症状が強く出てしまうこともあります。
妊娠超初期症状か思い込みによる症状かを判断するには?
症状だけで、妊娠超初期症状か思い込みによる症状かを判断するのは難しいものです。
ここでは、妊娠超初期症状と想像妊娠による症状を区別する方法を紹介します。
妊娠検査薬で調べる
妊娠検査薬は、尿をかけるだけで妊娠の可能性をチェックできる試薬です。尿に含まれるhCGホルモンに反応し、妊娠している可能性があるかを判定します。
一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使用することが推奨されています。
99%以上の精度で判定できるとされていますが、使用するタイミングや方法が間違っていると正しい結果が出にくくなります。適切な時期に正しく使用しましょう。
基礎体温を測る
基礎体温を日頃から測定している人なら、体温の変化によって妊娠の可能性を確認できます。基礎体温とは、目が覚めた直後に測る朝一番の体温のことです。
妊娠していない場合、排卵後に高温期が2週間ほど続き、生理予定日にかけて体温が下がります。一方、妊娠している場合は高温期が長く続くのが特徴です。目安として、高温期が2〜3週間以上続く場合は妊娠している可能性があるでしょう。
しかし、高温期と低温期がはっきりしない人や基礎体温を普段測っていない人にとっては、あまり有効な方法とはいえません。別の方法で判断してみましょう。
ほかに気になる症状がないかチェックする
1つの症状だけで「妊娠したかも」と判断するのではなく、ほかの症状もあわせて確認することが大切です。ほかに症状がないかをチェックすることで、思い込みかどうかを判断しやすくなります。
妊娠している場合、胸の張りや吐き気、疲労感、腹部の軽い痛みなど、さまざまな症状がみられます。いつもと違う症状が複数見られるかどうかを確認してください。
産婦人科を受診する
基礎体温を測ったり、妊娠検査薬を使用したりした結果、妊娠の可能性があれば産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬で陽性が出ても、その時点では妊娠確定ではありません。産婦人科で胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)と赤ちゃんの心拍を確認してはじめて妊娠が確定するので、必ず受診してください。
産婦人科を受診するタイミングは、生理予定日の1〜2週間後が目安です。受診する時期が早すぎると、胎嚢と心拍が確認できず、日をおいて再受診しなければなりません。
一方、受診が遅れると、異所性妊娠(子宮外妊娠)などの異常に気づくのが遅れ、ママや赤ちゃんにとってのリスクにつながります。また、妊娠を望まない場合、中絶可能な時期を逃してしまう可能性も。
妊娠の可能性に気づいたら、適切なタイミングで産婦人科を受診しましょう。
思い込みでがっかりしないためにやっておくことは?
ここでは、「妊娠したかも?」という思い込みをしないために、普段からやっておきたいことを紹介します。
妊娠に対する思い込みでがっかりしたりハラハラしたりしないようにチェックしておきましょう。
日頃から基礎体温や生理周期を記録しておく
普段から基礎体温や生理周期を測定して記録することで、妊娠の兆候を把握しやすくなります。
女性の基礎体温は、ホルモンの影響により約1ヶ月周期で変化します。基礎体温を記録することで、次の排卵日や生理予定日を予測したり、周期の乱れなどの異常に気づきやすくなったりするのです。
基礎体温を測るときは、できるだけ毎朝同じ時間に、小数第2位まで表示される婦人体温計を使うのがおすすめ。測定が終わったら、専用のアプリや手帳に記録しましょう。最近では、アプリに体温が自動で記録される体温計もありますよ。
測るのを忘れても、諦めずに継続することが大切です。長期的に測ることで基礎体温の傾向を把握でき、妊娠のサインに気づきやすくなるでしょう。
おりものの状態をチェックしておく
妊娠すると、おりものが変化する人もいます。おりものの状態を日常的にチェックしておけば、変化に気づきやすくなりますね。
通常のおりものは、透明から白色で粘り気が少なく、量も一定です。しかし、妊娠するとサラサラと水っぽい状態になったり、逆に粘度が高くなったりとおりものの様子が普段と違ってきます。
どう変化するかは個人差がありますが、日頃からおりものの状態や色をチェックしておけば、妊娠や感染症など体に起こっている変化に早めに気づくことができるでしょう。
「妊娠かも」と思ったら気をつけること
妊娠の可能性を感じたら、生活習慣や行動に気をつけましょう。
ここでは、妊娠の可能性がある場合に気をつけたいポイントを紹介します。
タバコをやめる
妊娠の可能性がある場合、タバコはやめましょう。妊活を始めたタイミングから禁煙できると良いですね。
タバコにはニコチンなどの有害物質が含まれています。ニコチンには血管を収縮させる働きがあるため、赤ちゃんに栄養や酸素がうまく届かなくなってしまうのです。低出生体重や早産、流産のリスクにもつながるので、速やかに禁煙しましょう。
自分自身で禁煙が難しい場合は、禁煙グッズや禁煙外来などを利用してもよいでしょう。また、受動喫煙も赤ちゃんに悪影響を及ぼすので、家族にも禁煙してもらってください。
お酒を飲まない
妊娠の可能性がある場合はお酒もすぐにやめましょう。アルコールが胎盤を通じて赤ちゃんに届き、低体重や知能障害を引き起こす「胎児性アルコール症候群(FAS)」のリスクが高まります。
少量のアルコールでも赤ちゃんに影響を及ぼすおそれがあるので、妊娠の可能性があるとわかった時点で速やかに控えてください。
カフェインを摂りすぎない
カフェインの摂りすぎにも注意しましょう。カフェインを摂取しすぎると、流産や早産、低出生体重のリスクが高まるといわれています。
日本では、妊娠中のカフェイン摂取量について明確な基準は定められていません。しかし、世界保健機関(WHO)では1日あたりコーヒー1〜2杯に抑えるのが望ましいとされています。
妊娠中は、カフェインレスコーヒーや麦茶、ルイボスティーなど、カフェイン量が少ない・含まれていないものを摂取するようにしましょう。
薬を自己判断で飲まない
妊娠の可能性がある場合は、薬を自己判断で飲まないようにしましょう。薬の成分によっては赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあります。
体調不良など気になる症状がある場合は、医師に相談して妊娠中でも安全な薬を処方してもらうようにしましょう。
手洗い・うがいを徹底する
妊娠の可能性がある場合は、手洗いやうがいの徹底が重要です。
妊娠中は免疫力が低下するので、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、重症化しやすくなったりします。
また、感染症によってはママだけでなく赤ちゃんに悪影響を及ぼすことも。
妊娠中は、手洗いやうがいを徹底しましょう。特に外出先から帰宅した際やトイレの使用後、食事前などは入念に行ってください。
葉酸を積極的に摂取する
妊娠の可能性を感じたら、葉酸を積極的に摂取しましょう。
葉酸には、赤ちゃんの脳や脊髄のもととなる神経管の発育を助ける働きがあります。
食材だけでなく、サプリメントも積極的に活用して摂取しましょう。
葉酸は、ほうれん草やアスパラガス、ブロッコリーなどの野菜に豊富に含まれています。日々の食事にバランスよく取り入れてみてくださいね。
妊娠超初期症状や思い込みに関するQ&A
妊娠を望んでいると、妊娠超初期の症状をついつい敏感に感じようとしてしまいますよね。
ここでは妊娠超初期の症状や思い込みについて、気になる質問と回答を紹介します。
妊娠超初期症状とPMS(月経前症候群)の違いは?
見分けるのは難しいので、妊娠検査薬を使って調べましょう
妊娠超初期症状とPMS(月経前症候群)は、胸の張りや腰痛、下腹部の痛み、気分の変動など共通する症状が多くあります。妊娠していると高温期が長引く・いつもと違う症状が複数現れる、などの異変を感じることがありますが、個人差があるので正確に区別するのは難しいでしょう。「なんだか変だな」と思ったら、妊娠検査薬を使用して妊娠の可能性を確かめてみてください。使用方法やタイミングを間違えると正しい結果が出ない場合があるので、説明書に従って適切に使用しましょう。
妊娠超初期症状はいつから起こる?
性行為から1〜2週間後にあらわれるのが一般的です
妊娠超初期症状は、性行為をした日から1〜2週間後に現れるのが一般的です。受精卵が着床し、hCGホルモンやエストロゲンなどのホルモンが増加する影響で、さまざまな症状が引き起こされます。ただし個人差があるので、性行為から3〜4週間後に症状が出る人もいれば、症状をまったく感じない人もいます。
妊娠超初期の症状を正確に知って思い込みを減らそう
妊娠への強い願望や不安から「妊娠したかも」と思い込み、妊娠超初期症状のような不調が現れることを「想像妊娠」といいます。
体のちょっとした変化に敏感になり、少しの違和感でも妊娠の兆候と考えることがあるのです。
本当に妊娠しているのか、思い込みなのかを調べるために、基礎体温を普段から測ったり、妊娠検査薬を使用したりするとよいでしょう。
妊娠の可能性がある場合は、産婦人科を受診して妊娠しているかを確かめてくださいね。
思い込みでがっかりしたりハラハラしたりしないために、普段から自分の体温や体調をよく観察しておくことが大切です。
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
サイベックスベビーカー当たる!
人気のベビーカー「サイベックス リベル」が当たるよ♪
アプリで妊娠中の体調管理&情報収集!
自分の週数に合わせて情報が出てくる!
ママの妊娠週数に応じたおすすめ記事が表示されます。
ネットなどでわざわざ調べに行かなくても、出産予定日を設定するだけで、ママの妊娠週数に応じた情報が手に入りますよ!
おなかの赤ちゃんの成長がイラストでわかる
妊娠中のママがおなかの赤ちゃんの成長をよりイメージしやすくなる新機能です。
出産予定日までの日数をカウントダウンしながら、イメージイラストで週数に合わせて赤ちゃんが成長していくようすが見れます。
イラストをタップすると、赤ちゃんからのひとことが表示され、妊娠中のママを応援してくれます!
医師監修のメッセージで週ごとの赤ちゃんとママの様子がわかる
医師監修のもと、赤ちゃんやママに関する様子や変化に関する読み物を毎日更新!
「今日の赤ちゃんのようす」では、おなかの中で赤ちゃんがどう過ごしているのかなどについて分かります。
「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。
パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。